Oracle® Solaris 11.2 システムのブートとシャットダウン

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更新: 2014 年 7 月
 
 

システムシャットダウンコマンド

shutdown および init コマンドが、システムのシャットダウンに使用される主なコマンドです。どちらのコマンドも、システムを正常にシャットダウンします。そのため、ファイルシステムに対するすべての変更がディスクに書き込まれ、さらにすべてのシステムサービス、プロセス、およびオペレーティングシステムが正常に終了します。

システムのアボートキーシーケンスを使用したり、電源をオフにしてからオンにしたりする方法では、システムサービスが突然終了してしまうので、正常なシャットダウン方法とはいえません。しかし、緊急時には、これらの方法が必要となる場合もあります。

次の表に、各種シャットダウンコマンドとその使用時の推奨事項を説明します。

表 3-1  シャットダウンコマンド
コマンド
説明
使用する状況
shutdown
init プログラムを呼び出してシステムをシャットダウンする実行可能ファイル。デフォルトでは、システムは実行レベル S に移行します。
このコマンドは、実行レベル 3 で動作しているサーバーをシャットダウンするために使用します。
init
すべてのアクティブなプロセスを終了し、ディスクを同期させてから実行レベルを変更する実行可能ファイル。
このコマンドではシステムシャットダウンが高速化されるため、ほかのユーザーに影響を与えないスタンドアロンシステムのシャットダウンには、このコマンドが推奨されます。すぐにシャットダウンされることについての通知は送信されません。
reboot
ディスクを同期させ、ブート命令を uadmin システムコールに渡す実行可能ファイル。このシステムコールによってプロセッサが停止します。
init コマンドを使用するのが望ましい方法です。
halt, poweroff
ディスクを同期させ、プロセッサを停止する実行可能ファイル。
すべてのプロセスがシャットダウンされるわけではなく、また残りのファイルシステムのマウントも解除されないため、お勧めしません。正常なシャットダウンを行わずにサービスを停止する操作は、緊急時またはほとんどのサービスがすでに停止している場合に限って行うべきです。