システムの実行レベル (init 状態としても知られる) は、ユーザーが使用できるサービスおよびリソースを定義します。システムが一度に持つことのできる実行レベルは 1 つだけです。
Oracle Solaris には、次の表で説明する 8 つの実行レベルがあります。デフォルトの実行レベル 3 は、/etc/inittab ファイルに指定されています。
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また、svcadm コマンドを使用してシステムの実行レベルを変更することもできます。その場合は、実行するときのマイルストーンを選択してください。次の表に、各マイルストーンに対応する実行レベルを示します。
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init プロセスが開始され、環境変数を設定するために svc:/system/environment:init SMF サービス内に定義されているプロパティーを読み取ります。デフォルトでは、TIMEZONE 変数だけが設定されます。
init は inittab ファイルを読み取り、次の処理を行います。
action フィールドが sysinit になっているすべてのプロセスエントリを実行して、ユーザーがシステムにログインする前に特殊な初期化がすべて行われるようにします。
起動アクティビティーを svc.startd に渡します。
init プロセスが inittab ファイルを使用する方法についての詳細は、init(1M)のマニュアルページを参照してください。
一般に、マイルストーンまたは実行レベルを変更する手順はめったに実行されません。必要な場合、実行レベルを変更するために init コマンドを使用するとマイルストーンも変更され、これは使用するのに適切なコマンドです。init コマンドはまた、システムをシャットダウンするのにも適しています。
ただし、none マイルストーンを使用してシステムをブートすると、起動時の問題をデバッグするときに非常に役立つ場合があります。none マイルストーンと同等の実行レベルはありません。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのシステムサービスの管理 のシステムブート時のサービスの起動に関する問題を調査する方法を参照してください。
システムの現在の実行レベルを確認するには、who -r コマンドを使用します。
使用例 4-11 システムの実行レベルを確認するwho –r コマンドの出力には、システムの現在の実行レベルと、以前の実行レベルに関する情報が表示されます。
$ who -r . run-level 3 Dec 13 10:10 3 0 S $
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