Oracle® Solaris 11.2 でのシステムサービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

inetd 制御サービスのプロパティー値を変更する方法

  1. サービスのプロパティーを一覧表示します。

    inetadm コマンドの -l オプションを使用して、指定のサービスのプロパティーをすべて一覧表示します。プロパティーの現在の値を調べます。

    # inetadm -l FMRI
  2. プロパティー値を変更します。

    inetadm コマンドの -m オプションを使用して、指定のプロパティーの値を変更します。特定のサービスのプロパティーの詳細については、そのサービスのマニュアルページを参照してください。

    # inetadm -m FMRI property-name=value

    プロパティー値を削除するには、空の値を指定します。

    $ inetadm -m svc property=""
  3. プロパティー値が変更したことを検証します。

    プロパティーを再度一覧表示し、適切に変更されていることを確認します。

    # inetadm -l FMRI
  4. 変更が適用されていることを確認します。

    プロパティーの変更によって予想された効果があったことを確認します。

使用例 4-17  inetd で制御されたサービスが起動したときに実行するコマンドの変更

この例では、inetd によって制御されるサービスのコマンド行に対してオプションまたは引数を追加または削除する方法を示します。サービスが起動するときに実行するコマンドが、exec プロパティーの値です。

inetadm コマンドの -l オプションを使用して、exec プロパティーの現在の値を調査できるように、指定したサービスのすべてのプロパティーを一覧表示します。この例では、X Window System フォントサーバーである svc:/application/x11/xfs サービスを示します。詳細は xfs(1) のマニュアルページを参照してください。

$ inetadm -l xfs | grep exec
         exec="/usr/bin/xfs -inetd"

inetadm コマンドの -m オプションを使用して、指定したサービスの exec プロパティーを変更します。

$ inetadm -m xfs exec="/usr/bin/xfs -inetd -config /opt/site/fs/config"

プロパティー値が変更したことを検証します。

$ inetadm -l xfs | grep exec
         exec="/usr/bin/xfs -inetd -config /opt/site/fs/config"