Oracle® Solaris 11.2 でのシステムサービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

サービス状態の表示

これらの例で示される状態については、サービス状態を参照してください。

使用例 2-1  有効なすべてのサービスの一覧表示

オプションまたは引数を使用せずに svcs コマンドを実行すると、このシステムで有効になっているすべてのサービスインスタンスのほか、一時的に無効になっているインスタンスが表示されます。

この一覧表示で disabled 状態になっているサービスインスタンスは、次回のシステムブート時に有効になります。legacy_run 状態のインスタンスは SMF で管理されません。これらの旧バージョンのサービスに関する詳細は、構成ファイルと SMF サービスを参照してください。maintenancedegraded、または offline の状態のサービスがある場合は、サービス状態に関する詳細の取得を参照してください。

STIME 列には、一覧表示されている状態にインスタンスが移行した時間が表示されます。インスタンスが 24 時間以前にこの状態に移行した場合は、STIME 列には日付が表示されます。

$ svcs
STATE          STIME    FMRI
legacy_run     Sep_09   lrc:/etc/rc2_d/S47pppd
legacy_run     Sep_09   lrc:/etc/rc2_d/S81dodatadm_udaplt
legacy_run     Sep_09   lrc:/etc/rc2_d/S89PRESERVE
disabled       Sep_09   svc:/system/vbiosd:default
online         Sep_09   svc:/system/early-manifest-import:default
online         Sep_09   svc:/system/svc/restarter:default
...
使用例 2-2  インストールされているすべてのサービスの一覧表示

次回のブート時に自動的には有効にならない disabled インスタンスを含め、このシステムにインストールされているすべてのサービスインスタンスを一覧表示するには、svcs -a コマンドを使用します。

$ svcs -a

一覧表示された状態から別の状態に遷移しているサービスインスタンスの場合、アスタリスク (*) がその状態に付加されます。たとえば offline* であれば、インスタンスがまだその起動メソッドを実行していると考えられます。

疑問符 (?) は、状態が存在しないか認識されない場合に表示されます。

使用例 2-3  サービスのすべてのインスタンスの一覧表示

サービス名を指定して svcs コマンドを実行すると、サービスのすべてのインスタンスが一覧表示されます。-o オプションの詳細は、選択したサービス情報の表示を参照してください。

$ svcs -Ho inst identity
node
domain