再起動操作は、現在実行している (online または degraded 状態) インスタンスだけを再起動します。たとえばインスタンスの実行中に有効にできない構成変更を行なったために、実行中のインスタンスの再起動が必要になることがあります。
サービスインスタンスを再起動しても構成はリフレッシュされません。svcadm restart コマンドは、インスタンスの停止メソッドを実行したあとで、インスタンスの起動メソッドを実行します。svcadm restart コマンドは、実行中のスナップショットにプロパティーの変更をコミットせず、インスタンスのリフレッシュメソッドを実行しません。実行中のスナップショットへの構成変更のコミットの詳細は、サービス構成の再読み込みを参照してください。
manifest-import サービスの再起動は特殊な場合です。manifest-import サービスを再起動すると、標準の場所にある変更されたマニフェストまたはプロファイルがインポートされ、サービス構成リポジトリに変更がコミットされ、新しい実行中のスナップショットが取得され、リフレッシュメソッドが存在する場合は変更されたインスタンスのリフレッシュメソッドが実行されます。
インスタンスは online または degraded 状態になっている必要があります。
$ svcs FMRI
サービスのリスタータは、指定のインスタンスを online 状態にしようと試みます。ほとんどのリスタータに実装されている再起動操作は、停止操作のあとに起動操作を続けるというものです。
$ svcadm restart FMRI
-s オプションを指定すると、svcadm はインスタンスを再起動し、インスタンスが online、degraded、または maintenance の状態になるまで待機してから戻ります。svcadm コマンドは、インスタンスがこれらのいずれかの状態に達したとき、またはインスタンスがこれらのいずれかの状態に達するには管理者の操作が必要だと判断したときに戻ります。
遷移を行うか、遷移を行えないと判断するまでの上限を秒単位で指定するには、-T オプションを -s オプションとともに使用します。
$ svcadm restart -sT 10 FMRI
再起動が成功すると、インスタンスは online、degraded、または maintenance の状態になります。インスタンスが degraded または maintenance の状態になっている場合は、機能低下、オフライン、または保守であるインスタンスの修復を参照してください。
$ svcs FMRI