SMF は、サービスインスタンスごとに、重要なリスタータアクション、メソッド標準出力、および標準エラー出力に関する情報を /var/svc/log/service:instance.log に記録します。ログファイル名では、service 名におけるスラッシュの代わりにハイフンが代用されます。-L、-l、または -x オプションを付けて svcs コマンドを実行すると、指定したサービスインスタンスのログファイルの完全パス名が表示されます。svcs -xL コマンドには、ログファイルの最後の数行が表示され、完全なログファイルを表示するには svcs -Lv コマンドを使用する必要があると記されます。svcs -Lv コマンドは完全なファイルを表示しますが、非常に長くなる可能性があります。たとえば、エディタでログファイルを表示したり、最後の n 個のエントリだけを表示する場合、svcs -L コマンドの出力に対して操作します。
次の例では、ログファイルを使用して、svcs リストに示されたサービスが一時的に無効になっている理由を調べる方法を示します。
$ svcs
STATE STIME FMRI
legacy_run Sep_09 lrc:/etc/rc2_d/S47pppd
legacy_run Sep_09 lrc:/etc/rc2_d/S81dodatadm_udaplt
legacy_run Sep_09 lrc:/etc/rc2_d/S89PRESERVE
disabled Sep_09 svc:/system/vbiosd:default
online Sep_09 svc:/system/early-manifest-import:default
online Sep_09 svc:/system/svc/restarter:default
...
$ svcs -x vbiosd
svc:/system/vbiosd:default (BIOS call emulation)
State: disabled since Mon Sep 9 18:42:37 2013
Reason: Temporarily disabled by service method: "vbiosd is not supported on UEFI systems."
See: http://support.oracle.com/msg/SMF-8000-1S
See: vbiosd(1M)
See: /var/svc/log/system-vbiosd:default.log
Impact: This service is not running.
$ svcs -xL vbiosd
svc:/system/vbiosd:default (BIOS call emulation)
State: disabled since Mon Sep 9 18:42:37 2013
Reason: Temporarily disabled by service method: "vbiosd is not supported on UEFI systems."
See: http://support.oracle.com/msg/SMF-8000-1S
See: vbiosd(1M)
See: /var/svc/log/system-vbiosd:default.log
Impact: This service is not running.
Log:
[ Sep 9 18:42:27 Enabled. ]
[ Sep 9 18:42:37 Executing start method ("/lib/svc/method/svc-vbiosd start"). ]
[ Sep 9 18:42:37 Method "start" exited with status 101. ]
[ Sep 9 18:42:37 "start" method requested temporary disable: "vbiosd is not supported on UEFI systems"
]
Use: 'svcs -Lv svc:/system/vbiosd:default' to view the complete log.
$ svcs -L vbiosd
/var/svc/log/system-vbiosd:default.log
$ view `svcs -L vbiosd`
その他のログファイルで役立つ可能性のあるものとしては、マスターリスタータデーモンのログやシステムログなどがあります。ログファイル名を表示し、 svc.startd リスタータデーモンのログファイルを確認するには、svcs コマンドでサービス名 restarter を使用します。syslogd システムログデーモンのログファイルを表示するには、サービス名 system-log を使用します。
システムブート時に表示するメッセージングの分量を変更する手順については、起動メッセージングの量の指定を参照してください。あるサービス状態に、あるいはその状態から遷移したとき、または FMA イベントが起きたときにユーザーに通知するようにサービスを構成する手順については、状態遷移および FMA イベントの通知の構成を参照してください。