Oracle® Solaris 11.2 でのシステムサービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

サービス依存関係の表示

依存関係は、サービスインスタンスの状態遷移を制御します。依存関係の高度な説明については、サービス依存関係を参照してください。詳細と、さまざまな依存関係を指定する方法については、Chapter 5, SMF を使用したアプリケーションの制御を参照してください。

次の図では、svc1:defaultsvc2:default、および svc3:default のサービスインスタンスは、起動するために、ほかのサービスまたはファイルなどのリソースを必要としていません。これらのインスタンスは、ほかのリソースを待機することなく、並列して起動し、それぞれの起動メソッドを実行し、オンライン状態に移行できます。svc4:default インスタンスは、svc2:default インスタンスがオンラインになるまで、その起動メソッドを実行できません。svc5:inst1 インスタンスには、svc2:default リソースと svc4:default リソースの両方が必要です。svc5:inst1svc4:default に対する依存関係はオプションの依存関係であり、svc4:default が有効かつオンライン、無効、または存在していないという状態のいずれかになっている場合に充足されます。svc5:inst1 インスタンスは、svc2:default がオンラインになるまで待機する必要があります。svc4:default が存在し有効である場合は、svc5:inst1svc4:default もオンラインになるまで待機する必要があります。svc4:default が存在し無効であったり、存在していない場合は、svc5:inst1svc4:default を待機する必要はありません。

図 2-1  サービス依存関係

image:図では、サービスおよびサービスインスタンス間の依存関係の例を示します。