Oracle® Solaris 11.2 でのシステム管理のトラブルシューティング

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更新: 2014 年 9 月
 
 

システムメッセージの表示

システムのメッセージはコンソールデバイスに表示されます。ほとんどのシステムメッセージは次の形式で表示されます。

[ID msgid facility.]

例:

[ID 672855 kern.notice] syncing file systems...

カーネルから出されるメッセージには、カーネルモジュール名が次のように表示されます。例:

Oct 1 14:07:24 mars ufs: [ID 845546 kern.notice] alloc: /: file system full 

システムがクラッシュすると、システムのコンソールに次のようなメッセージが表示されることがあります。

panic: error message

まれに、パニックメッセージではなく次のメッセージが表示されることがあります。

Watchdog reset !

エラーロギングデーモン syslogd は、さまざまなシステムの警告やエラーをメッセージファイルに自動的に記録します。デフォルトでは、これらのシステムメッセージの多くは、システムコンソールに表示されて、/var/adm ディレクトリに格納されます。システムメッセージ記録を設定することによって、これらのメッセージを格納する場所を指示できます。詳しくは、システムのメッセージ記録のカスタマイズを参照してください。これらのメッセージは、失敗の予兆のあるデバイスなど、システム障害をユーザーに警告できます。

/var/adm ディレクトリには、いくつかのメッセージファイルが含まれています。もっとも新しいメッセージは、/var/adm/messages (および messages.*) ファイルにあり、もっとも古いメッセージは、messages.3 ファイルにあります。一定の期間 (通常は 10 日) ごとに、新しい messages ファイルが作成されます。messages.0 のファイル名は messages.1 に、messages.1messages.2 に、messages.2messages.3 にそれぞれ変更されます。その時点の /var/adm/messages.3 ファイルは削除されます。

/var/adm ディレクトリは、メッセージやクラッシュダンプなどのデータを含む大きなファイルを格納するため、多くのディスク容量を消費します。/var/adm ディレクトリが大きくならないようにするために、そして将来のクラッシュダンプが保存できるようにするために、不要なファイルを定期的に削除しなければなりません。crontab ファイルを使用すれば、このタスクは自動化できます。このタスクの自動化の詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのデバイスの管理 のダンプファイルの削除およびOracle Solaris 11.2 でのシステム情報、プロセス、およびパフォーマンスの管理 の第 4 章システムタスクのスケジュール設定を参照してください。

システムメッセージを表示する方法

  • システムクラッシュまたはリブートによって生成された最近のメッセージを表示するには、dmesg コマンドを使用します。
    $ dmesg

    あるいは、more コマンドを使用して、メッセージを 1 画面ごとに表示します。

    $ more /var/adm/messages
使用例 5-1  システムメッセージの表示

次の例は、Oracle Solaris 10 システムでの dmesg コマンドからの出力を示します。

$ dmesg
Mon Sep 13 14:33:04 MDT 2010
Sep 13 11:06:16 sr1-ubrm-41 svc.startd[7]: [ID 122153 daemon.warning] ...
Sep 13 11:12:55 sr1-ubrm-41 last message repeated 398 times
Sep 13 11:12:56 sr1-ubrm-41 svc.startd[7]: [ID 122153 daemon.warning] ...
Sep 13 11:15:16 sr1-ubrm-41 last message repeated 139 times
Sep 13 11:15:16 sr1-ubrm-41 xscreensaver[25520]:  ,,,
Sep 13 11:15:16 sr1-ubrm-41 xscreensaver[25520]: ...
Sep 13 11:15:17 sr1-ubrm-41 svc.startd[7]: [ID 122153 daemon.warning]...
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関連項目

詳細は、dmesg(1M) のマニュアルページを参照してください。