flowacct アクションを IPQoS 構成ファイルに追加する前に、flowacct モジュールからフローレコードのファイルを作成する必要があります。acctadm では、基本属性および拡張属性のいずれかをファイルに記録できます。すべての flowacct 属性のリストについては、Table 6–4 を参照してください。詳細は、acctadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
次の例で、Example 3–1 で構成されるプレミアム Web サーバー用の基本的なフローアカウンティングファイルを作成する方法を示します。
# /usr/sbin/acctadm -e basic -f /var/ipqos/goldweb/account.info flow
acctadm を -e オプションを指定して呼び出します。-e オプションによって、あとに続く引数が有効になる
flowacct の 8 つの基本属性のデータだけがファイルに記録されることを示す
flowacct から得られるフローレコードを格納するファイルの絶対パス名を示す
acctadm にフローアカウンティングを有効にするよう指示する
acctadm 出力は、次の例のようになります。
Task accounting: inactive Task accounting file: none Tracked task resources: none Untracked task resources: extended Process accounting: inactive Process accounting file: none Tracked process resources: none Untracked process resources: extended,host,mstate Flow accounting: active Flow accounting file: /var/ipqos/goldweb/account.info Tracked flow resources: basic Untracked flow resources: dsfield,ctime,lseen,projid,uid
最後の 4 つのエントリ以外はすべて、Oracle Solaris のリソースマネージャー機能で使用されます。IPQoS に固有のエントリは次のとおりです。
フローアカウンティングが有効になっていることを示す
現在のフローアカウンティングファイルの名前を示す。
基本フロー属性だけが記録されることを示す
基本フロー属性だけが記録されることを示す
# acctadm -e extended -f /var/ipqos/goldweb/account.info flow
# acctadm -d extended -e basic -f /var/ipqos/goldweb/account.info
-d オプションによって拡張アカウンティングが無効になります。
フローアカウンティングファイルの内容を表示する手順については、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 のlibexacct に対する Perl インタフェースを参照してください。
関連項目
拡張アカウンティング機能の詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 の第 4 章拡張アカウンティングについてを参照してください。
次のステップ
IPQoS 構成ファイル内に flowacct パラメータを定義するには、IPQoS 構成ファイル内でクラスのアカウンティングを有効にする方法を参照してください。
acctadm で作成されたファイル内のデータを出力するには、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 のlibexacct に対する Perl インタフェースを参照してください。