Oracle® Solaris 11.2 での IP サービス品質の管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

フローアカウンティングデータ用のファイルを作成する方法

flowacct アクションを IPQoS 構成ファイルに追加する前に、flowacct モジュールからフローレコードのファイルを作成する必要があります。acctadm では、基本属性および拡張属性のいずれかをファイルに記録できます。すべての flowacct 属性のリストについては、Table 6–4 を参照してください。詳細は、acctadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. 基本フローアカウンティングファイルを作成します。

    次の例で、Example 3–1 で構成されるプレミアム Web サーバー用の基本的なフローアカウンティングファイルを作成する方法を示します。

    # /usr/sbin/acctadm -e basic -f /var/ipqos/goldweb/account.info flow
    acctadm -e

    acctadm-e オプションを指定して呼び出します。-e オプションによって、あとに続く引数が有効になる

    basic

    flowacct の 8 つの基本属性のデータだけがファイルに記録されることを示す

    /var/ipqos/goldweb/account.info

    flowacct から得られるフローレコードを格納するファイルの絶対パス名を示す

    flow

    acctadm にフローアカウンティングを有効にするよう指示する

  3. 引数を指定しないで acctadm と入力し、IPQoS システムのフローアカウンティングに関する情報を表示します。

    acctadm 出力は、次の例のようになります。

    Task accounting: inactive
           Task accounting file: none
         Tracked task resources: none
       Untracked task resources: extended
             Process accounting: inactive
        Process accounting file: none
      Tracked process resources: none
    Untracked process resources: extended,host,mstate
                Flow accounting: active
           Flow accounting file: /var/ipqos/goldweb/account.info
         Tracked flow resources: basic
       Untracked flow resources: dsfield,ctime,lseen,projid,uid

    最後の 4 つのエントリ以外はすべて、Oracle Solaris のリソースマネージャー機能で使用されます。IPQoS に固有のエントリは次のとおりです。

    Flow accounting: active

    フローアカウンティングが有効になっていることを示す

    Flow accounting file: /var/ipqos/goldweb/account.info

    現在のフローアカウンティングファイルの名前を示す。

    Tracked flow resources: basic

    基本フロー属性だけが記録されることを示す

    Untracked flow resources: dsfield,ctime,lseen,projid,uid

    基本フロー属性だけが記録されることを示す

  4. (オプション) 拡張属性をアカウンティングファイルに追加します。
    # acctadm -e extended -f /var/ipqos/goldweb/account.info flow
  5. (オプション) 基本属性だけがアカウンティングファイルに記録されるような設定に戻します。
    # acctadm -d extended -e basic -f /var/ipqos/goldweb/account.info

    -d オプションによって拡張アカウンティングが無効になります。

  6. フローアカウンティングファイルの内容を参照します。

    フローアカウンティングファイルの内容を表示する手順については、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 のlibexacct に対する Perl インタフェースを参照してください。

関連項目

拡張アカウンティング機能の詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 の第 4 章拡張アカウンティングについてを参照してください。

次のステップ