Diffserv モデルでは、「マーカー」は転送動作を表す値をパケットに付けます。「マーキング」とは、パケットをネットワークに転送する方法を示す値を、そのパケットのヘッダーに付加するプロセスのことです。
IPQoS には、次の 2 つのマーカーモジュールが含まれています。
dscpmk – IP パケットヘッダーの DS フィールドに差別化サービスコードポイント (DSCP) と呼ばれる数値を付けます。Diffserv 対応ルーターは、この DS コードポイントを使って、適切な転送動作をパケットに適用できます。
dlcosmk – Ethernet フレームヘッダーの仮想ローカルエリアネットワーク (VLAN) タグにユーザー優先順位と呼ばれる数値を付けます。ユーザー優先順位は、データグラムに適用される適切な転送動作を定義する「サービスクラス (CoS)」のことです。
dlcosmk は、IETF Diffserv モデルの一部ではない IPQoS の追加機能です。
QoS ポリシーのマーカー戦略の実装については、転送動作の計画を参照してください。