Oracle® Solaris 11.2 での IP サービス品質の管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

IPQoS トポロジ

次の図は、BigISP の公共イントラネットで使用するネットワークトポロジを示しています。

図 2-4  IPQoS のトポロジの例

image:このトポロジ図は、企業と個人の 2 種類のユーザーがアクセスする ISP ネットワークを示しています。このネットワークについては次で定義します。

    BigISP には、公共イントラネットにこれらの 4 つの層があります。

  • 第 0 層 – ネットワーク 10.10.0.0 には、Bigrouter という大規模な Diffserv ルーターがあり、外部インタフェースと内部インタフェースの両方を備えています。Goldco 社という大企業をはじめとする数社の企業が Bigrouter で終端する専用回線サービスを借りています。第 0 層では、電話回線または ISDN を介して接続する個人客も管理しています。

  • 第 1 層 – ネットワーク 10.11.0.0 では、Web サービスを提供しています。Goldweb サーバーは、Goldco 社が BigISP から購入したプレミアムサービスの一部である Web サイトのホストとして動作します。Userweb サーバーは、個人客が購入した小規模の Web サイトのホストして動作します。GoldwebUserweb はどちらも IPQoS に対応しています。

  • 第 2 層 – ネットワーク 10.12.0.0 では、すべての顧客が使用するアプリケーションを提供します。アプリケーションサーバーの 1 つである BigAPPS は IPQoS 対応サーバーです。BigAPPS は、SMTP、ニュース、および FTP サービスを提供します。

  • 第 3 層 – ネットワーク 10.13.0.0 には、大規模データベースサーバーがいくつか格納されています。第 3 層へのアクセスは datarouter という Diffserv ルーターによって制御されます。