ユーザーが認証前、認証後、またはその両方で確認するセキュリティーメッセージの作成方法を選択します。/etc/issue ファイルは認証前に表示され、/etc/motd ファイルは認証後に表示されます。
詳細を表示するには、デスクトップ上で「システム」->「ヘルプ」メニューをクリックして GNOME ヘルプブラウザを起動してください。yelp コマンドを使用することもできます。デスクトップログインスクリプトについては、gdm(1M) のマニュアルページの「GDM Login Scripts and Session Files」のセクションを参照してください。
始める前に
ファイルを作成するには、root 役割になる必要があります。既存のファイルを変更するには、solaris.admin.edit/path-to-existing-file 承認が割り当てられている管理者になる必要があります。
認証前にダイアログボックスを作成するオプションでは、バナーファイルにセキュリティーメッセージを配置する方法のStep 1 で作成した/etc/issue ファイルのセキュリティーメッセージを使用します。
/etc/gdm ディレクトリには、認証前および認証後にセキュリティーメッセージを表示するための 3 つの初期化スクリプトが含まれています。
# pfedit /etc/gdm/Init/Default /usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" --filename=/etc/issue
システムファイルを root 以外のユーザーとして編集する方法については、pfedit(1M) のマニュアルページを参照してください。
メッセージに合わせてログインウィンドウが拡大されます。この方法では、/etc/issue ファイルを指定しません。GUI にテキストを入力する必要があります。
# cd /usr/share/gdm
# cp gdm-greeter-login-window.ui /etc/gdm/gdm-greeter-login-window.ui.orig
glade-3 プログラムによって GTK+ インタフェースデザイナが開きます。ユーザー入力フィールドの上に表示されるラベルにセキュリティーメッセージを入力します。
# /usr/bin/glade-3 /usr/share/gdm/gdm-greeter-login-window.ui
インタフェースデザイナのガイドを確認するには、GNOME ヘルプブラウザで「開発」をクリックしてください。glade-3(1) のマニュアルページは、マニュアルページの「アプリケーション」の下に表示されます。
# cp gdm-greeter-login-window.ui /etc/gdm/gdm-greeter-login-window.ui.site
認証後にダイアログボックスを作成するファイルでは、バナーファイルにセキュリティーメッセージを配置する方法のStep 2 で作成した/etc/motd ファイルのセキュリティーメッセージを使用します。
# pfedit /etc/gdm/PreSession/Default /usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" --filename=/etc/motd
# pfedit /usr/share/gdm/autostart/LoginWindow/banner.desktop [Desktop Entry] Type=Application Name=Banner Dialog Exec=/usr/bin/zenity --text-info --width=800 --height=300 \ --title="Security Message" \ --filename=/etc/motd OnlyShowIn=GNOME; X-GNOME-Autostart-Phase=Application
ユーザーがログインウィンドウでの認証後にワークスペースに移動するには、セキュリティーメッセージウィンドウを閉じる必要があります。zenity コマンドのオプションについては、zenity(1) のマニュアルページを参照してください。
この例では、デスクトップファイル内の zenity コマンドへの引数として管理者が短いメッセージを入力します。管理者は、–-warning オプションを使用してメッセージとともに警告アイコンも表示します。
# pfedit /usr/share/gdm/autostart/LoginWindow/bannershort.desktop [Desktop Entry] Type=Application Name=Banner Dialog Exec=/usr/bin/zenity --warning --width=800 --height=150 --title="Security Message" \ --text="This system serves authorized users only. Activity is monitored and reported." OnlyShowIn=GNOME; X-GNOME-Autostart-Phase=Application