Oracle® Solaris 11 セキュリティーガイドライン

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更新: 2014 年 9 月
 
 

TCP ラッパーの使用方法

次の手順は、Oracle Solaris で TCP ラッパーを使用する 3 つの方法を示しています。

始める前に

TCP ラッパーを使用するようにプログラムを変更するには、root 役割を想定する必要があります。

  1. TCP ラッパーで sendmail アプリケーションを保護する必要はありません。

    デフォルトでは、Oracle Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理 のsendmail の version 8.12 からの TCP ラッパーのサポートで説明するように、これは TCP ラッパーで保護されています。

  2. すべての inetd サービスで TCP ラッパーを有効にするには、Oracle Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理 のTCP ラッパーを使って TCP サービスのアクセスを制御する方法を参照してください。
  3. TCP ラッパーで FTP ネットワークサービスを保護します。
    1. /usr/share/doc/proftpd/modules/mod_wrap.html モジュールの説明に従います。

      このモジュールは動的であるため、FTP で TCP ラッパーを使用するためにロードする必要があります。

    2. 次の命令を proftpd.conf ファイルに追加して、モジュールをロードします。
      # pfedit /etc/proftpd.conf
      <IfModule mod_dso.c>
          LoadModule mod_wrap.c
      </IfModule>
    3. FTP サービスを再起動します。
      # svcadm restart svc:/network/ftp