Oracle® Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

sendmail の version 8.12 からの TCP ラッパーのサポート

TCP ラッパーは、特定のネットワークサービスを要求するホストのアドレスをアクセス制御リスト (ACL) と突き合わせて検査することによるアクセス制御の実装方法を提供します。要求は、状況に応じて、許可されたり拒否されたりします。このアクセス制御メカニズムを提供する以外に、TCP ラッパーは、ネットワークサービスに対するホストの要求を記録します。これは、有用なモニタリング機能です。アクセス制御のもとに置かれるネットワークサービスの例として、rlogindtelnetdftpd などがあります。

version 8.12 より、sendmail で TCP ラッパーが使用できるようになりました。この検査によってほかのセキュリティー対策が省略されることはありません。sendmail で TCP ラッパーを有効にすることにより、検査が追加され、ネットワーク要求元の妥当性が検証されてから要求が許可されます。hosts_access(4) のマニュアルページを参照してください。


注 - inetd(1M) および sshd(1M) での TCP ラッパーは、Solaris 9 リリースからサポートされています。

ACL の詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのファイルのセキュリティー保護とファイル整合性の検証 のアクセス制御リストによる UFS ファイルの保護を参照してください。