Oracle® Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

sendmail の version 8.12 から追加された配信エージェントの設定

次の表では、配信エージェントを定義するコマンド M とともに使用できる追加の設定について説明しています。次の構文は、設定を新たに付加する方法、および構成ファイルの既存の設定に新しい引数を付加する方法を示しています。

Magent-name, equate, equate, ...

次の例には、新しい設定 W= が含まれています。この設定は、すべてのデータが送信されたあとでメールプログラムが戻るまでの最長待ち時間を指定します。

Msmtp, P=[IPC], F=mDFMuX, S=11/31, R=21, E=\r\n, L=990, W=2m

m4 の構成値の定義を変更するには、次の例のような構文を使用します。

define(`SMTP_MAILER_MAXMSGS', `1000')

この例では、smtp メールプログラムで 1 回の接続で配信されるメッセージ数を 1000 に制限しています。

新しい sendmail.cf ファイルを構築する必要がある場合は、Chapter 2, メールサービスの管理sendmail 構成を変更するを参照してください。


注 - 通常、mailer ディレクトリでこの設定の定義を変更するのは、微調整が必要な場合だけです。
表 3-26  配信エージェントの追加された設定
設定
説明
/=
引数 : ディレクトリのパス。
メールプログラムのプログラムを実行する前に chroot() を適用するディレクトリを指定します。
m=
引数 : define() ルーチンを使って事前に定義した次の m4 の値。
  • –smtp メールプログラムには SMTP_MAILER_MAXMSGS

  • –local メールプログラムには LOCAL_MAILER_MAXMSGS

  • –relay メールプログラムには RELAY_MAILER_MAXMSGS

smtplocal、または relay の各メールプログラムで、1 回の接続で配信するメッセージの数を制限します。
W=
引数 : 増分時間。
すべてのデータの送信後、メールプログラムが戻るまでの最長待ち時間を指定します。