メールクライアントは、メールサーバー上にメールボックスを持っている、メールサービスのユーザーです。メールクライアントにはさらに、/etc/mail/aliases ファイルで、メールボックスの位置を示すメール別名が設定されています。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# svcadm disable -t network/smtp:sendmail
マウントポイントは、インストール過程で作成されています。ls を使用すると、ファイルシステムが存在するかどうかを確認できます。次の例はファイルシステムが作成されていない場合に受け取る応答を示しています。
# ls -l /var/mail /var/mail not found
メールファイルがこのディレクトリにある場合は、それらのファイルを移動させ、サーバーから /var/mail ディレクトリがマウントされるときにその対象とならないようにします。
メールディレクトリは自動的にマウントすることも、ブート時にマウントすることもできます。
次のようなエントリを /etc/auto_direct ファイルに追加します。
/var/mail -rw,hard,actimeo=0 server:/var/mail
割り当てられているサーバー名を指定します。
/etc/vfstab ファイルに次のエントリを追加します。このエントリにより、指定されたメールサーバー上の /var/mail ディレクトリがローカルの /var/mail ディレクトリをマウントできます。
server:/var/mail - /var/mail nfs - no rw,hard,actimeo=0
システムをリブートするたびに、クライアントのメールボックスが自動的にマウントされます。システムをリブートしない場合は、次のコマンドを入力すれば、クライアントのメールボックスをマウントできます。
# mountall
注意 - メールボックスのロックとメールボックスへのアクセスが適切に動作するには、NFS サーバーからメールをマウントするときに –actimeo=0 オプションを入れる必要があります。 |
/etc/hosts ファイルを編集し、メールサーバーのエントリを追加します。ネームサービスを使用する場合、この手順は必要ありません。
# cat /etc/hosts # # Internet host table # .. IP-address mailhost mailhost mailhost.example.com
割り当てられている IP アドレスを指定します。
割り当てられているドメインを指定します。
割り当てられているメールホストを指定します。
詳細は、hosts(4) のマニュアルページを参照してください。
メール別名ファイルの管理に関するタスクマップについては、メール別名ファイルの管理 (タスクマップ)を参照してください。mail.local プログラムは、メッセージがはじめて配信されたときに /var/mail ディレクトリでメールボックスを自動的に作成します。メールクライアントの個々のメールボックスを作成する必要はありません。
# svcadm enable network/smtp:sendmail