sendmail() の version 8.12 からの FEATURE の宣言についての変更点
FEATURE() の宣言についての変更点については、次の表を参照してください。
FEATURE の新しい名前および改訂された名前を使用するには、次の構文を使用します。
FEATURE(`name', `argument')
新しい sendmail.cf ファイルを構築する必要がある場合は、Chapter 2, メールサービスの管理の sendmail 構成を変更する を参照してください。
表 3-23 追加または改訂された FEATURE() の宣言 | |
| 引数 : 次の段落の例を参照してください。 この新しい FEATURE() によって、送信者アドレスと受信者アドレスからなるアクセスマップ内で鍵を検索できます。この FEATURE() は、文字列 <@> で区切ります。たとえば、sender@sdomain<@>recipient@rdomain のようにします。
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| 引数 : friend にすると、スパムメールの friend テストを実行できます。また、hater にすると、スパムメールの hater テストを実行できます。 すべての検査作業を遅らせる新しい FEATURE()。FEATURE(`delay_checks') を使用すると、クライアントが接続する場合、またはクライアントが MAIL コマンドを発行する場合に、ルールセット check_mail および check_relay は呼び出されません。代わりに、これらのルールセットはルールセット check_rcpt によって呼び出されます。詳細については、/etc/mail/cf/README ファイルを参照してください。
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| 引数 : この FEATURE() は、最大次の 2 つの引数を受け入れます。 DNS 参照の戻り値を検査する回数を複数にできる新しい FEATURE()。この FEATURE() を使用して、参照が一時的に失敗した場合の動作を指定できる点に注意してください。
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| 引数: ドメイン名。 dnsbl の強化バージョンの新しい FEATURE() 。この FEATURE を使用して、DNS 参照の戻り値を検査できます。詳細は、/etc/mail/cf/README を参照してください。
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| 引数: なし。 genericstable を $=G のサブドメインに適用するのにも使用できる新しい FEATURE()。
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| LDAP アドレスルーティングを実装する新しい FEATURE()。
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| 引数 : LMTP (Local Mail Transfer Protocol) を使用できるメールプログラムのパス名。デフォルトは mail.local であり、今回の Oracle Solaris リリースでは LMTP を使用できます。 ローカルメールプログラムの DSN (delivery status notification) 診断コードのタイプを SMTP の正しい値に設定する FEATURE()。
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| 引数: なし。 ローカルメールプログラムをマスカレードしないようにするために使用する新しい FEATURE()。
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| 引数: なし。 アクセスマップの .domain を参照するのに使用する新しい FEATURE()。
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| 引数 : canonify_hosts またはなし。 FEATURE() には次の機能が含まれます。 CANONIFY_DOMAIN または CANONIFY_DOMAIN_FILE で指定したドメインのリストを、正規化のために演算子 $[ および $] に渡すことができます。 canonify_hosts がそのパラメータとして指定されている場合には、<user@host> など、ホスト名だけを含むアドレスを正規化できます。 複数のコンポーネントを持つアドレスの末尾にドットを追加できます。
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| 引数: なし。 sendmail() のデフォルト設定を m4 構成ファイルでオフにする新しい FEATURE。このファイルは、複数の異なるポート上で待機するために生成されたもので、RFC 2476 に実装されています。
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| 引数: reject にすると、! トークンを使用できません。 nospecialにすると、! トークンを使用できます。 ! トークンをアドレスのローカルの部分に使用するかどうかを決定する FEATURE()。
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| 引数: なし。 通常の構成ですべてのルールセットを提供する FEATURE()。スパムメール対策チェックを実行します。
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preserve_local_plus_detail
| 引数: なし。 sendmail() がアドレスをローカル配信エージェントに渡す際に、アドレスの +detail の部分を保存できる新しい FEATURE。
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| 引数: なし。 LUSER_RELAY を使用している場合に、受信者のホスト名を保存できる新しい FEATURE()。
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| 引数: なし。 電子メールのアドレス全体または受信者のドメインに基づいたキューグループを選択できる新しい FEATURE()。
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| 引数 : ドメインは、任意の引数です。 メールの送信側がアクセスマップに RELAY として指定されており、それをヘッダー行 From: でタグ付けされている場合に、リレーを許可する新しい FEATURE()。省略可能な引数 domain を指定すると、メール送信側のドメイン部も検査されます。
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| 引数: なし。 VIRTUSER_DOMAIN または VIRTUSER_DOMAIN_FILE を使って生成できる virtusertable エントリを一致させるための新しいクラスである $={VirtHost} を適用するために使用できる FEATURE()。 また、FEATURE(`virtuser_entire_domain') を使用して、クラス $={VirtHost} をサブドメイン全体に適用することもできます。
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次の FEATURE () 宣言はサポートされなくなりました。
表 3-24 サポートされていない FEATURE() 宣言 | |
| 削除されたこの FEATURE() は、 FEATURE(`dnsbl') および FEATURE(`enhdnsbl') に置き換えられます。
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| /etc/mail/cf/subsidiary.mc では、FEATURE(`remote_mode') が MASQUERADE_AS(`$S') に置き換えられます。$S は、sendmail.cf における SMART_HOST の値です。
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| FEATURE(`genericstable') 。
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| FEATURE(`genericstable')
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sun_reverse_alias_nisplus
| FEATURE(`genericstable')
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