次のリストに、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) を sendmail で使用する際の変更点について説明します。
LDAPROUTE_EQUIVALENT() および LDAPROUTE_EQUIVALENT_FILE() を使用すると、同じホスト名を指定できます。これらのホスト名は、LDAP ルーティング参照のマスカレードドメイン名に置き換えられます。詳細は、/etc/mail/cf/README を参照してください。
ftp://ftp.sendmail.org で ftp://ftp.sendmail.orgsendmail とともに配布しているリリースノートで説明しているように、LDAPX マップの名前は LDAP に変更されました。LDAP には、次の構文を使用します。
Kldap ldap options
本リリースでは、一度の LDAP 参照に複数の値を返すことができます。次の例のように、返す値を –v オプションを付加したコンマ区切りの文字列に配置します。
Kldap ldap -v"mail,more-mail"
LDAP マップの宣言で LDAP 属性が指定されていない場合は、一致した属性がすべて返されます。
このバージョンの sendmail は、LDAP 別名ファイルに指定された引用符などで囲まれた鍵や値の文字列内のコンマによって、1 つのエントリが複数のエントリに分割されるのを防止します。
このバージョンの sendmail には、LDAP マップ用の新しいオプションがあります。検索で separator によって区切られた属性と値の両方が返されるように、この –Vseparator オプションを使用して区切り文字を指定できます。
%s トークンを使用した LDAP フィルタ指定の構文解析に加えて、新しいトークンである %0 を使用して、鍵バッファーをエンコードすることもできます。%0 トークンは、LDAP の特殊文字に対して、文字どおりの意味を適用します。
次の例では、これらのトークンが「*」検索でどのように異なるかを示します。
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次の表では、LDAP マップの追加されたフラグについて説明しています。
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