Oracle® Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

/etc/mail/cf ディレクトリの内容

/etc/mail ディレクトリには、sendmail.cf ファイルを構築するために必要なすべてのファイルを含む cf というサブディレクトリがあります。Table 3–8Table 3–8 ディレクトリの内容を示します。

読み取り専用の /usr ファイルシステムをサポートするために、/usr/lib/mail ディレクトリの内容が /etc/mail/cf ディレクトリに移動されました。ただし、例外があります。シェルスクリプト /usr/lib/mail/sh/check-hostname および /usr/lib/mail/sh/check-permissions は、/usr/sbin ディレクトリに置かれるようになりました。メールサービスに使用するその他のファイルを参照してください。下位互換性を確保するために、シンボリックリンクが各ファイルの新しい位置を示します。

表 3-8  メールサービスに利用する /etc/mail/cf ディレクトリの内容
名前
タイプ
説明
README
ファイル
構成ファイルを説明します。
cf/main.cf
シンボリックリンク
このファイル名は cf/sendmail.cf にリンクされます。このファイルはメインの構成ファイルとして使用されます。
cf/main.mc
シンボリックリンク
このファイル名は cf/sendmail.mc にリンクされます。このファイルは、メインの構成ファイルを作成するためのファイルでした。
cf/Makefile
ファイル
新しい構成ファイルを作成する場合の規則を提供します。
cf/submit.cf
ファイル
メッセージを送信するためのメール配信プログラム (MSP) のための構成ファイルです。
cf/submit.mc
ファイル
submit.cf ファイルの構築に使用されるファイルです。このファイルは、メール配信プログラム (MSP) のための m4 マクロを定義します。
cf/sendmail.cf
ファイル
sendmail のためのメインの構成ファイルです。
cf/sendmail.mc
ファイル
sendmail.cf ファイルの生成に使用される m4 マクロが含まれています。
cf/subsidiary.cf
シンボリックリンク
このファイル名は cf/sendmail.cf にリンクされます。このファイルは別のホストから /var/mail を NFS マウントするホストのための構成ファイルとして使用されます。
cf/subsidiary.mc
シンボリックリンク
このファイル名は cf/sendmail.mc にリンクされます。このファイルには、subsidiary.cf ファイルの生成に使用された m4 マクロが含まれています。
domain
ディレクトリ
サイトに依存するサブドメインの説明を提供します。
domain/generic.m4
ファイル
Berkeley Software Distribution からの汎用ドメインファイルです。
domain/solaris-antispam.m4
ファイル
sendmail 関数を以前のバージョンの sendmail のようにする変更を伴うドメインファイルです。ただし、リレーは完全に無効に設定されるので、ホスト名のない送信者アドレスは拒否され、解決されないドメインは拒否されます。
domain/solaris-generic.m4
ファイル
sendmail 関数を以前のバージョンの sendmail のようにする変更が含まれているデフォルトのドメインファイルです。
feature
ディレクトリ
特定のホスト用の特別な機能の定義を含みます。機能の詳細な説明は README を参照してください。
m4
ディレクトリ
サイトに依存しないインクルードファイルを含みます。
mailer
ディレクトリ
localsmtpuucp などのメールプログラムの定義を含みます。
main-v7sun.mc
ファイル
廃止: このファイル名は cf/sendmail.mc に変更されました。
ostype
ディレクトリ
各種のオペレーティングシステム環境を説明します。
ostype/solaris2.m4
ファイル
デフォルトのローカルメールプログラムを mail.local に定義します。
ostype/solaris2.ml.m4
ファイル
デフォルトのローカルメールプログラムを mail.local に定義します。
ostype/solaris2.pre5.m4
ファイル
ローカルメールプログラムを mail に定義します。
ostype/solaris8.m4
ファイル
ローカルメールプログラムを LMTP モードで mail.local として定義し、IPv6 を有効にし、sendmail.pid ファイルのディレクトリとして /system/volatile を指定します。
subsidiary-v7sun.mc
ファイル
廃止: このファイル名は cf/sendmail.mc に変更されました。