Oracle® Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

sendmail の version 8.12 から追加されたルールセット

次の表では、追加されたルールセットとその動作について説明しています。

表 3-30  新しいルールセット
セット
説明
check_eoh
ヘッダーから収集した情報を相関させ、欠けているヘッダーを検査します。このルールセットは、マクロストレージマップとともに使用し、すべてのヘッダーが収集されたあと、呼び出されます。
check_etrn
check_rcptRCPT を使用するように、ETRN コマンドを使用します。
check_expn
check_rcptRCPT を使用するように、EXPN コマンドを使用します。
check_vrfy
check_rcptRCPT を使用するように、VRFY コマンドを使用します。

次に、ルールセットの追加機能について説明します。

  • 番号が付けられたルールセットには、名前も付けられました。ただし、これらのルールセットに、番号でアクセスすることもできます。

  • H ヘッダー構成ファイルコマンドを使用して、デフォルトルールセットを指定し、ヘッダーを確認することができます。各ヘッダーに、独自のルールセットが割り当てられていない場合にだけ、このルールセットが呼び出されます。

  • ルールセット内のコメント、つまり括弧内のテキストは、構成ファイルのバージョンが 9 かそれ以上である場合には削除されません。たとえば、次のルールは、入力 token (1) を照合します。ただし、入力 token は照合しません。

    R$+ (1)		$@ 1
  • TCP ラッパーまたは check_relay ルールセットが原因でコマンドを拒否する場合でも、sendmail は SMTP RSET コマンドを受け入れます。

  • –OperatorChars オプションを何度も設定すると、警告が送信されます。また、ルールセットを定義したあとで –OperatorChars を設定しないでください。

  • 無効なルールセットを宣言すると、行だけでなく、そのルールセットの名前も無視されます。そのルールセットの行は S0 に追加されません。