Oracle® Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

sendmail の version 8.12 から追加されたキューの機能

次に、追加されたキューの機能について詳しく説明します。

  • 本リリースでは、複数のキューディレクトリをサポートしています。複数のキューを使用するには、次の例のように、アスタリスク (*) で終わっている –QueueDirectory オプション値を構成ファイルに追加します。

    O QueueDirectory=/var/spool/mqueue/q*

    このオプション値 /var/spool/mqueue/q* は、「q」で始まっているすべてのディレクトリ (またはディレクトリへのシンボリックリンク) をキューのディレクトリとして使用します。sendmail の実行中には、キューのディレクトリ構造を変更しないでください。キューを実行すると、デーモン以外のキューの実行時に冗長フラグ (–v) を使用しないかぎり、各キューについての実行プロセスが作成されます。この新しい項目が、無作為にキューに割り当てられます。

  • この新しいキューのファイルの名前付けシステムで使用する名前は、60 年間一意であることが保証されます。このシステムでは、キュー ID が複雑なファイルシステムのロックを使用しないで割り当てられるため、キューにある項目を簡単にほかのキューに移動することができます。

  • version 8.12 より、root だけがメールキューを実行できます。詳細については、mailq(1) のマニュアルページで説明されている変更を参照してください。新しいタスク手順については、キューディレクトリの管理 (タスクマップ)を参照してください。

  • エンベロープの分割に対応するために、キューファイルの名前は 14 文字ではなく、15 文字にします。14 文字までの名前を持つファイルシステムは、サポートされません。

タスク手順については、キューディレクトリの管理 (タスクマップ)を参照してください。