Oracle® Solaris 11.2 での Kerberos およびその他の認証サービスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

Kerberos ユーティリティー

    MIT が配布する Kerberos V5 製品と同様に、Oracle Solaris リリースの Kerberos サービスには次が含まれています。

  • 鍵配布センター (KDC):

    • Kerberos データベース管理デーモン – kadmind

    • Kerberos チケット処理デーモン – krb5kdc

    • データベース管理プログラム – kadmin (マスターのみ)、kadmin.local、および kdb5_util

    • データベース伝播ソフトウェア – kprop (スレーブのみ) および kpropd

  • 資格を管理するためのユーザープログラム – kinitklist、および kdestroy

  • Kerberos パスワードを変更するためのユーザープログラム – kpasswd

  • ネットワークアプリケーション – ftprcprloginrshscpsftpssh、および telnet

  • リモートアプリケーションデーモン – ftpdrlogindrshdsshd、および telnetd

  • キータブ管理ユーティリティー – ktutil

  • Generic Security Service Application Programming Interface (GSS-API) – 新しいメカニズムが追加されるたびにアプリケーションを再コンパイルしなくても、アプリケーションが複数のセキュリティーメカニズムを使用できるようにします。GSS-API では、アプリケーションを多くのオペレーティングシステムに移植可能にする標準インタフェースが使用されます。GSS-API はアプリケーションに、認証だけでなく、整合性およびプライバシセキュリティーサービスを組み込む機能を提供します。ftpssh は、どちらも GSS-API を使用しています

  • RPCSEC_GSS Application Programming Interface (API) – NFS サービスが Kerberos 認証を使用できるようにします。RPCSEC_GSS API は、使用されているメカニズムには依存しないセキュリティーサービスを提供します。RPCSEC_GSS は、GSS-API 層の最上位に位置しています。GSS_API ベースのセキュリティーメカニズムは、プラグイン可能なので、RPCSEC_GSS を使用するアプリケーションで使用できます。

    さらに、Oracle Solaris の Kerberos サービスには、次のものが含まれています。

  • PAM 用の Kerberos V5 サービスモジュール – Kerberos サービスのための認証、アカウント管理、セッション管理、およびパスワード管理を提供します。これらのモジュールにより、Kerberos 認証はユーザーに対して透過的に実行されます。

  • Kerberos V5 ユーザーごとの PAM スタック – /etc/security/pam_policy ディレクトリ内にある、さまざまなシナリオのための PAM 構成ファイルを提供します。

  • カーネルモジュール – NFS サービスで使用される、Kerberos サービスのカーネルベースの実装を提供します。これにより、パフォーマンスが大幅に向上します。

  • Kerberos 管理 GUI (gkadmin) – ユーザーが kadmin コマンドの代わりに、Java テクノロジベースの GUI で主体および主体ポリシーを管理できるようにします。

詳細は、Chapter 7, Kerberos サービスのリファレンスを参照してください。