Oracle® Solaris 11.2 での Kerberos およびその他の認証サービスの管理

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 9 月
 
 

Kerberos チケットの作成

PAM が正しく構成されている場合は、ログインするとチケットが自動的に作成されるため、チケットを取得するために特殊な操作を行う必要はありません。ただし、チケットが期限切れになった場合は、チケットを作成する必要があります。また、デフォルトの主体に加えて別の主体を使用することが必要になる場合 (ssh -l を使用してほかのユーザーとしてシステムにログインする場合など) もあります。

チケットを作成するには、kinit コマンドを使用します。

% /usr/bin/kinit

kinit コマンドからはパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。kinit コマンドの完全な構文については、kinit(1) のマニュアルページを参照してください。

使用例 6-1  Kerberos チケットの作成

この例は、自分のシステム上でチケットを作成しているユーザー kdoe を示しています。

% kinit
Password for kdoe@CORP.EXAMPLE.COM: xxxxxxxx

この例では、ユーザー kdoe–l オプションを使用して 3 時間有効なチケットを作成します。

% kinit -l 3h kdoe@EXAMPLE.ORG
Password for kdoe@EXAMPLE.ORG: xxxxxxxx