Oracle® Solaris 11.2 での Kerberos およびその他の認証サービスの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

バッチジョブの Kerberos 認証

バッチジョブ (cron、at、batch など) は、遅延実行プロセスです。Kerberos 環境では、遅延実行プロセスを含むすべてのプロセスに資格が必要です。ただし、ユーザーの資格の有効期間は比較的短時間です。デフォルトでは、ユーザー資格は 8 時間だけ有効であり、1 週間まで更新できます。これらの時間は、機密の鍵が悪意のあるユーザーに公開される事態を制限するように設計されていますが、任意の時点でジョブを実行することができない場合があります。

Oracle Solaris では、Kerberos サービスにアクセスするバッチジョブは、ユーザーの有効期間の長い鍵を公開することなく実行できます。この解決方法では、Kerberos サービス、ユーザー名、およびクライアントホスト名を含む資格を、セッションごとのユーザー資格キャッシュ内に格納します。このバッチジョブを認証するために、PAM モジュールが使用されます。ホストがどのサービスに関してチケットを取得できるかについての情報は、LDAP ディレクトリサーバー内に集中して格納できます。

詳細は、pam_krb5_keytab(5) および pam_gss_s4u(5) のマニュアルページのほか、Kerberos サービスへのアクセスのための遅延実行の構成を参照してください。