Oracle® Solaris 11 セキュリティー開発者ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

特権のデータ型

    特権インタフェースで使用される主なデータ型は、次のとおりです。

  • 特権型 – 個々の特権は、priv_t 型定義によって表現されます。priv_t 型の変数を特権 ID 文字列で初期化するには、次のようにします。

    priv_t priv_id = PRIV_FILE_DAC_WRITE;
  • 特権セット型 – 特権セットは、priv_set_t データ構造体によって表現されます。priv_set_t 型の変数を初期化するには、Table 2–1 の特権操作関数のいずれかを使用します。

  • 特権操作型 – ファイルまたはプロセスの特権セット上で実行される操作の種類は priv_op_t 型定義によって表現されます。すべての種類の特権セットですべての操作が有効とは限りません。詳細は、Programming with Privilegesの特権セットの説明を参照してください。

      特権操作として指定可能な値は、次のとおりです。

    • PRIV_ONpriv_set_t 構造体で表明された特権を、指定されたファイルまたはプロセスの特権セット内でオンにします。

    • PRIV_OFFpriv_set_t 構造体で表明された特権を、指定されたファイルまたはプロセスの特権セット内でオフにします。

    • PRIV_SET – 指定されたファイルまたはプロセスの特権セット内の特権を、priv_set_t 構造体で表明された特権に設定します。この構造体が空に初期化されていた場合、PRIV_SET は特権セットを none に設定します。