Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの使用の一般的なワークフロー

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceを実装するには、最初にアセットおよびアセット・タイプをインポートまたは作成します。センサー・デバイスをアセットに関連付けると、アセットの特定と監視を開始できます。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceについて学習する場合、またはその各種機能を試す場合は、製品とともに提供されるDigital Twin Simulatorを使用します。これにより、実際のセンサーを接続したり、アセットとアセット・タイプを作成する必要がなくなります。詳細は、Digital Twin Simulatorを使用したアセット・パッケージのシミュレートを参照してください。

このイメージは、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceを実装するためのワークフローを表しています。


テキストで説明されているワークフロー。

タスク 説明 詳細情報

デバイス・モデルの作成

デバイス・モデルを作成して、デバイスからOracle Internet of Things Cloud Serviceにデータを送信できるようにします。

デバイス・モデルが、すでにIoTプラットフォームにない場合、このタスクは、Oracle Internet of Things Cloud Service管理コンソールで実行します。

Oracle Internet of Things Cloud Serviceでのデバイス・モデルの作成

デバイスの登録とアクティブ化

デバイスをOracle Internet of Things Cloud Serviceに登録し、Oracle Internet of Things Cloud Serviceと通信するようにクライアント・ソフトウェアをプロビジョニングします。

デバイスが、すでにIoTプラットフォームにない場合、このタスクは、Oracle Internet of Things Cloud Service管理コンソールで実行します。

Oracle Internet of Things Cloud Serviceでのデバイスの登録とアクティブ化

クラウド・サービスへのデバイス・モデルの割当て デバイス・モデルをOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceに割り当て、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでデバイス・モデルを認識して使用できるようにします。

このタスクは、Oracle Internet of Things Cloud Service管理コンソールで実行します。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceアプリケーションへのデバイス・モデルの割当て

アセットの作成

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでの、ビジネス・アセットとアセット・タイプの作成から開始します。屋内外のアセットを監視できます。Maintenance CloudやOracle Enterprise Asset Managementなどのアセット管理システムで、すでにアセットを管理している場合は、アセットをOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceにインポートできます。

次のステップは、場所センサーや温度/湿度センサーなどのセンサー・デバイスをアセットに関連付けることです。屋内センサーには、BluetoothやRFIDなどのデバイスがあります。屋外センサーには、GPSなどのデバイスがあります。

アセット・タイプの作成と管理

アセットの作成と管理

場所の作成

場所を作成して、アセットの保管場所および使用場所を定義します。マップ・ビューで場所を検索し、使用可能なアセットにズーム・インできます。アセットが許可された場所から移動された場合、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでは、運用マネージャに報告されるインシデントを生成できます。

マップ上にジオフェンスを描画することで、屋外の場所を作成します。屋内の場所の場合、さらにフロア・プランや高度データを使用できます。

場所の作成と管理

KPIの作成

KPI (キー・パフォーマンス・インジケータ)は、接続されているアセット、アセットの可用性、アセット利用率など、監視対象アセットの主要なメトリックの追跡に役立ちます。カスタムKPIを作成して、ビジネス・プロセスに関連するメトリックを追跡することもできます。そのため、たとえば、メトリックを作成して温度センサーによって報告された毎時平均温度を追跡できます。KPIは、ダッシュボードおよびマップ・ビュー(アセットがマップに表示される場合)から追跡できます。アセットに関する個々のKPIは、アセット・ページからも追跡できます。

ダッシュボードでの累積アセット・メトリックの追跡

マップ・ビューでのアセット・メトリックの追跡

個々のアセット・メトリックの追跡

ルールの作成

インシデント、警告またはアラートを生成するルールは、場所、しきい値またはアラート条件に基づいて作成します。そのため、たとえば、アセットが指定された場所から移動したときにインシデントを生成するための場所ルールを作成できます。また、ポンプ装置でフィルタのブロックが報告されたときにアラートを生成するためのしきい値ルールを作成できます。

ルールを使用してアセット・アクションをトリガーすることもできます。たとえば、オーバーヒートしているアセットの電源をオフにするようにルールを構成できます。

インシデント: インシデントを使用して問題を報告し、メンテナンス・スタッフと解決策を検討します。

アラート: アラートを使用して他のルールをトリガーしたり、統合エンタープライズ・アプリケーションにメッセージを渡します。

警告: 警告を使用して、即時の注意を必要としていない問題のログを作成します。

アクション: アセット・アクションを使用して、デバイス関連のアクションをアセットに対して実行します。

ルールを使用したアセットの監視および管理

異常と予測の作成

異常を使用して、通常のアセットの動作からの偏差を検出し、早期にデバイスの問題を知らせて対処します。しきい値を超えるKPI値の偏差を探すポイント・イン・タイム異常を作成できます。たとえば、ポイント・イン・タイム異常は、オーバーヒートしているHVACデバイスを検出するのに役立ちます。パターンに基づく異常を使用して、アセットによって生成されたセンサー・データの兆候パターンを探すこともできます。たとえば、パターンに基づく異常を使用して、フォークリフト・アセットの振動異常を探すことができます。

予測では、履歴データおよびトランザクション・データを使用して、アセットのリスクを特定します。Oracle Internet of Things Cloud Serviceの内部データを使用するか、アセットの予測に役立つ外部のデバイス・データをインポートして使用できます。

予測は、事前にアセットの障害が差し迫っていることを警告するのに役立ちます。予防メンテナンスは、アセットの故障または使用不能に関連するコストの節約に役立ちます。

アセットの動作の偏差を追跡するための異常の使用

予測を使用したアセット・リスクの特定