MegaRAID ディスクコントローラを使用している Oracle x86 サーバー上で、Serial Attached SCSI (SAS) データパスエラーが発生する可能性があります。SAS ディスクコントローラ、ディスクバックプレーン (DBP)、SAS ケーブル、SAS エクスパンダ、またはハードディスクドライブ (HDD) 上のデータパスの問題のトリアージと分離を行うには、ディスクコントローラのイベントログにイベントを収集して確認します。サーバーの SAS トポロジに基づいて、ディスクコントローラによって報告されたすべての障害イベントを分析および分類します。
MegaRAID ディスクコントローライベントを分類するには:
自動 sundiag ユーティリティーを実行するか、または手動で MegaCLI コマンドまたは StorCLI コマンドを使用して、MegaRAID ディスクコントローラのイベントログを収集および解析します。
Oracle Exadata Database Machine のデータベースまたはストレージセルサーバーの場合は、sundiag ユーティリティーを実行します。
Oracle Server X5-2/L の場合は、StorCLI コマンドを使用します (StorCLI コマンドは MegaCLI コマンドとの下位互換性があります)。
たとえば、MegaCLI コマンドを使用して、コントローラのイベントログを手動で収集および解析します。ルートプロンプトで、次のように入力します。
root# ./MegaCli64 adpeventlog getevents –f event.log aall Success in AdpEventLog Exit Code: 0x00
SAS データパス障害のイベントログで見つかった次の SCSI センスキーエラーは、SAS データパスの障害を示しています。
B/4B/05 :SERIOUS: DATA OFFSET ERROR B/4B/03 :SERIOUS: ACK/NAK TIMEOUT B/47/01 :SERIOUS: DATA PHASE CRC ERROR DETECTED B/4B/00 :SERIOUS: DATA PHASE ERROR
これらのエラーは、ディスクとホストバスアダプタの間の通信障害によって発生します。これらのエラーの存在は、単一ディスク上であっても、データパスに問題があることを意味します。RAID コントローラ、SAS ケーブル、SAS エクスパンダ、またはディスクバックプレーンが、RAID コントローラとディスクの間のパスで通信の中断を発生させている可能性があります。
Oracle サービス担当者は、x86 サーバーでのハードディスクおよび SAS データパス障害の診断とトリアージに関する詳細情報を My Oracle Support Web サイト (https://support.oracle.com) で参照できます。ナレッジ記事ドキュメント ID 2161195.1 を参照してください。Exadata サーバー上でディスクの問題が同時に複数発生している場合、Oracle サービス担当者はナレッジ記事ドキュメント ID 1370640.1 を参照できます。