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SPARC T7 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2016 年 9 月
 
 

DIMM スペアリングの概要

SPARC T7 サーバーでは、DIMM によって提供される物理アドレス空間は、パフォーマンス上の理由でインターリーブされます。サーバーに 16 個の DIMM のグループがある場合は、16 ウェイおよび 15 ウェイのインターリービングがサポートされています。つまり、使用できない DIMM がある場合は、CPU ノードは DIMM 15 個分の物理アドレス空間を引き続き提供できるということです。DIMM スペアリングを使用すると、CPU ノードは、提供できる物理アドレス空間が DIMM 8 個分だけの 8 ウェイインタフェースにドロップする必要がありません。

システムの動作中に DIMM に障害があると診断された場合、メモリーは、障害が発生した DIMM の内容をほかの 15 個の DIMM に分散して動的に 16 ウェイから 15 ウェイのインターリーブに切り替わります。この再配分を有効にするには、プラットフォームのファームウェアが 1 つの DIMM の内容に対するスペースを始めから確保しておく必要があります。たとえ 16 個の DIMM が動作していても、結果的に、DIMM 15 個分だけの物理アドレス空間がシステムで使用可能になります。

DIMM スペアリングの要件によっては、報告される使用可能なメモリーの量は、サーバーの DIMM の数量と容量に基づいた推定量よりも小さくなることがあります。

DIMM スペアリングが有効であり、ブート時または実行時にサーバーが DIMM 構成を解除する必要がある場合、関連する障害がサービス対象外の障害として処理されるため、サービスの通知は発行されません。16 個のグループのうち 1 つの DIMM 構成が解除されていても、そのグループ内の別の DIMM 構成が解除されるまで、DIMM を交換する必要はありません。

DIMM スペアリングは、16 個の DIMM が取り付けられている CPU ノードではデフォルトで有効です。たとえば、8 個の DIMM のみが取り付けられ、メモリーライザのない SPARC T7-1 サーバーでは、DIMM スペアリングは使用できません。

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