ハードウェア RAID のサポート
サーバーでは、オンボード SAS3 RAID コントローラを使用したハードウェア RAID がサポートされています。各コントローラを使用すると、複数の冗長ディスクドライブを組み込んだ論理ディスクボリュームを最大で 2 つ作成できます。次の表は、各サーバーに組み込まれたハードウェア RAID コントローラを示しています。
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注 - RAID 1e と RAID 10 は機能的に同等です。RAID 1e には、奇数台のドライブが必要です (最小 3 台)。RAID 10 には、偶数台のドライブが必要です (最小 4 台)。
これらのサーバーに搭載されたオンボード SAS3 コントローラでは、3 つの RAID 管理ユーティリティーセットを使用できます。
FCode ベースの RAID ユーティリティー
オンボードコントローラで提供される FCode ベースのコマンドを使用すると、サーバー上のターゲットを表示し、論理ボリュームを管理できます。これらのコマンドは、OpenBoot プロンプトで入力します。
特に指定がなければ、このドキュメントで示す RAID の例は、コントローラの FCode ベースのコマンドに基づきます。
sas3ircu ユーティリティー
Oracle Solaris のコマンドプロンプトで LSI SAS3 RAID 管理ユーティリティー sas3ircu を使用すると、オンボード SAS3 コントローラの RAID 機能を管理できます。sas3ircu ユーティリティーは、RAID 0、RAID 1、RAID 1e、および RAID 10 を構成できます。
注 - sas3ircu で RAID 1e を指定する場合は、奇数台のターゲットドライブが必要です (最小 3 台)。RAID 10 指定する場合は、偶数台のターゲットドライブが必要です (最小 4 台)。
Oracle サーバーの sas3ircu ユーティリティーおよびそのユーザードキュメントは、次の LSI Web サイトで入手できます。
http://www.lsi.com/sep/Pages/oracle/index.aspx
 | 注意 - オンボード SAS コントローラのファームウェア更新を入手する場合は、Oracle のサポートサイト https://support.oracle.com から入手する必要があります。ほかの場所や Oracle 以外のベンダーから入手した、オンボード SAS コントローラに適用されるファームウェアはサポートされません。 |
raidconfig コマンド
Oracle Hardware Management Pack に含まれる raidconfig コマンドを使用できます。サーバー上の RAID ボリュームを作成および管理するには、Oracle Server CLI Tools コンポーネントを使用します。これらのコマンドを使用するには、サーバーをサポートする Oracle Hardware Management Pack ソフトウェアにアクセスします。Oracle Hardware Management Pack は、Oracle Solaris 11.2 に含まれています。別のバージョンをダウンロードする場合、それをインストールするには、使用しているバージョンに対応した『Oracle Hardware Management Pack インストールガイド』を参照してください。
http://www.oracle.com/goto/ohmp/docs
Oracle Enterprise Manager Ops Center の RAID 機能
Oracle Enterprise Manager Ops Center を使用して、RAID を作成したり既存の RAID を管理したりできます。Oracle Enterprise Manager Ops Center で既存の RAID を再構成すると、元の RAID 内のディスクの内容は失われます。
Oracle Enterprise Manager Ops Center の詳細については、Oracle Enterprise Manager Ops Center の概要を参照してください。