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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51906-01
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17 Oracle ApplicationsでのDiscovererの使用

この章では、Oracle Applicationsセキュリティを使用してOracle ApplicationsデータベースへのアクセスをDiscovererがサポートする方法について説明します。項目は次のとおりです。

17.1 Oracle Applications

Oracle Applicationsは、Oracleの統合ERPおよびカスタマ・リレーションシップ・マネジメント(CRM)のソリューションです。Oracle Applicationsを使用すれば、企業は中央から世界的な運用の実行と管理を行うことができます。

17.2 Oracle Applicationsの職責

Oracle Applicationsの職責は、データベースのロールに似ています。職責とは、権限を割り当てて多くのユーザーに適用することを抽象化したものです。Oracle Applicationsの職責は、Oracle Applicationsユーザーの機能アクセスおよびデータ・アクセスの制御に使用されます。

Oracle ApplicationsユーザーはOracle Applicationsデータベースに接続し、Oracle Applicationsの単一の職責を選択します。Oracle Applicationsの各職責は、関連付けられた権限セットを持つことができます。したがって、Oracle Applicationsユーザーには、デフォルトで、選択された職責に対する作業権限が付与されることが想定されます(詳細は、「特定の作業を実行できるOracle Applicationsのユーザーまたは職責を指定する方法」を参照)。同じユーザーのままで職責を変更するには、再接続する必要があります。

注意

17.3 Oracle Applicationsユーザーに対するDiscovererのサポート機能

Discovererでは、Oracle Applicationsユーザーに対する次の機能がサポートされています。

これらの機能は、DiscovererがOracle Applicationsモードで実行されている場合のみ使用できます。つまり、Oracle Applicationsデータベースに対してDiscovererがOracle ApplicationsモードEULとともに実行されている場合のみ使用可能です。

17.4 Oracle ApplicationsとともにDiscovererを使用するための前提条件

Oracle ApplicationsユーザーとしてDiscovererを起動するには、次の条件を満たす必要があります。

17.5 DiscovererをOracle Applicationsモードで実行する場合の相違点

Oracle Applicationsモードで実行されているときのDiscovererには、次の相違点があります。

17.5.1 Oracle ApplicationsモードでのDiscovererの「接続」ダイアログの相違点

DiscovererをOracle Applicationsモードで実行するとき、「Oracle Business Intelligence Discoverer Administratorに接続」ダイアログ(Oracle Applicationsユーザー向け)に「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスが表示される場合と表示されない場合があります。

図17-1 「Oracle Business Intelligence Discoverer Administratorに接続」ダイアログ(Oracle Applicationsユーザー向け)

図17-1の説明は前後にあります。

詳細は、「Oracle Applicationsユーザー用に「接続」ダイアログを構成する方法」を参照してください。

「接続」ダイアログがOracle Applicationsユーザー用に設定されている場合は、次の条件が適用されます。

  • 「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスが表示されない場合は、Oracle ApplicationsデータベースのユーザーとしてDiscovererに接続しています。

  • 「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスが表示される場合は、このチェック・ボックスを選択してOracle ApplicationsユーザーとしてDiscovererに接続します。あるいは「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスを選択解除して、Oracleデータベース・ユーザーとして接続します。

「接続」ダイアログに詳細を入力して「OK」をクリックすると、Discovererによって「職責」ダイアログが表示され、どの職責で接続するかを選択できます(接続するOracle Applicationsユーザーが複数の職責を持っている場合)。

図17-2 「職責の選択」ダイアログ

図17-2の説明は前後にあります。

Oracle Applicationsユーザーと職責の両方をuser:responsibilityの形式で「ユーザー名」フィールドに入力すれば、「職責の選択」ダイアログを使用する必要はありません。

17.5.2 Oracle ApplicationsモードでのDiscovererセキュリティの相違点

Oracle ApplicationsユーザーとしてDiscoverer Administratorを実行すると、Discovererの「権限」ダイアログと「セキュリティ」ダイアログにOracle Applicationsのユーザー名および職責が表示されます。Oracle Applicationsのユーザー名および職責に権限とセキュリティを割り当てることができます。データベース・ユーザーとしてDiscoverer Administratorを実行すると、Discovererの「権限」ダイアログと「セキュリティ」ダイアログにデータベースのユーザーおよびロールが表示されます。

権限を使用して情報へのアクセスを制御する方法の詳細は、第7章「情報に対するアクセス制御」を参照してください。

17.5.3 Oracle ApplicationsモードでのDiscovererサマリー・フォルダの相違点

Oracle ApplicationsモードEULのDiscovererマネージャとして、次のことに注意する必要があります。

  • Oracle Applicationsの一部のデータベース・ビューには行レベル・セキュリティが含まれ、現在アクティブな職責に応じて異なる結果が返されます。したがって、マテリアライズド・ビュー(Oracle Standard Editionデータベースのサマリー・テーブル)には、外部サマリー・フォルダをリフレッシュするユーザーの職責に応じて異なるデータが含まれます。

  • Oracle ApplicationsのSecure ViewsまたはBusiness Viewsに基づくサマリー・フォルダを、外部サマリー・フォルダとしてDiscovererで登録する必要があります(詳細は、「外部サマリー・テーブルに基づくサマリー・フォルダの作成方法」を参照)。

  • Discovererマネージャは、テーブルまたはビューに対し、Oracle Applicationsの行レベル・セキュリティを使用して外部サマリー・フォルダがマッピングされている場合、外部テーブルまたはビューによるアクセスが安全なものであるようにする必要があります。不明点があれば、データベース管理者に問い合せてください。

  • Discovererでは、(Oracle Applicationsの行レベル・セキュリティをあるデータに基づく)クエリーを満たす管理対象のサマリー・フォルダが検出された場合、エンド・ユーザーに対してはクエリー基準を満たす行がないと通知されます。この通知の目的は、エンド・ユーザーがアクセスする必要のないデータを表示しないようにすることです。

  • Discovererでは、(Oracle Applicationsの行レベル・セキュリティがないデータに基づく)クエリーを満たす管理対象のサマリー・フォルダが検出された場合、影響を受けない行が返されます。この目的は、すべてのエンド・ユーザーがデータに安全にアクセスできるようにすることです。

  • 行レベル・セキュリティがある一部のOracle Applicationsビューは、パブリック行(特にHuman Resources)をサポートしています。

17.5.4 Oracle ApplicationsモードでのDiscovererおよびSecure Views/言語設定の相違点

Oracle ApplicationsのSecure ViewsにアクセスするワークブックをDiscovererエンド・ユーザーが使用するとき、マシン間でローカル言語設定(NLS)が異なると、結果が異なることがあります(同じ接続情報を使用している場合でも)。

Oracle ApplicationsのSecure Viewsの使用時、Discovererにより取り出されるデータは、マシンのローカル言語設定の影響を受けます。Discovererでは、言語設定が同じマシン間の場合に、一貫性のあるデータが表示されます。

マシンのローカル言語設定を変更する(Windows上)には、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「地域のオプション」を選択し、言語値を変更します。

Secure Viewsの詳細は、「Secure Viewsでクエリー予測を使用する方法」を参照してください。

また、Oracle Applicationsのプロファイル設定を使用して、ユーザー、職責、アプリケーションまたはサイトに対し言語設定(NLS)を定義することもできます。詳細は、Oracle Applicationsのドキュメントを参照してください。

17.6 Oracle Applicationsユーザー用に「接続」ダイアログを設定する方法

Oracle ApplicationsユーザーとしてDiscovererに接続する前に、デフォルトでOracle Applicationsユーザーになるように「接続」ダイアログを設定する必要があります。

Discoverer AdministratorおよびDiscoverer Desktop用に「接続」ダイアログを構成する手順は次のとおりです。

  1. 「ツール」→「オプション」を選択して、「オプション」ダイアログの「接続」タブを表示します。

    図17-3 「オプション」ダイアログの「接続」タブ

    図17-3の説明は前後にあります。
  2. 次のいずれかのオプションを選択して、EULのタイプを指定します。

    オプション 影響
    標準EUL 「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスは「接続」ダイアログに表示されず、標準的なデータベース・ユーザーとみなされます。
    Oracle Applications EUL 「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスは「接続」ダイアログに表示されませんが、ユーザーがOracle ApplicationsのユーザーIDとパスワード、およびOracle ApplicationsデータベースTNS別名を使用して接続するとみなされます。
    標準EUL および Oracle Applications EUL の両方 「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスが「接続」ダイアログに表示され、(このチェック・ボックスが選択されているか、それとも選択解除されているかに応じて)標準EULまたはOracle ApplicationsデータベースEULのいずれかに接続できます。

注意

フィールド「Gateway User ID(GWYUID)/パスワード」と「Foundation Name(FNDNAM)」に詳細を入力する方法

「オプション」ダイアログの「接続」タブで「Oracle Applications EUL」オプションまたは「標準EUL および Oracle Applications EUL の両方」オプションを選択すると、これらのフィールドに値を入力できますが、入力しない場合はDiscovererでデフォルト値が使用されます。これらのフィールドとデフォルト値は次のとおりです。

これらのフィールドに入力する値が不明な場合は、Oracle Applicationsデータベース管理者に問い合せてください。

17.7 Oracle Applications EULの作成方法

Oracle Applications EULを作成する方法は次の2つです。

「EULの作成」ダイアログを使用してOracle Applications EULを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Discoverer Administratorを起動します。「接続」ダイアログが表示されます。

  2. DBAユーザーのユーザー名、パスワードおよびTNS別名を入力します。

    たとえば、「dba/dbapassword@oracleappsdb」と入力します。

    注意: Oracle Applicationsユーザーのユーザー名を指定しないでください。EUL所有者は常にデータベース・ユーザーです。

    図17-4 「Oracle Business Intelligence Discoverer Administratorに接続」ダイアログ

    図17-4の説明は前後にあります。

    注意: Oracle Applicationsユーザーの「接続」ダイアログに「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスが表示されることがあります。詳細は、「Oracle Applicationsユーザー用に「接続」ダイアログを構成する方法」を参照してください。

  3. 「Oracle Applicationsユーザー」チェック・ボックスを選択解除します(チェック・ボックスが表示されている場合)。

  4. 「接続」をクリックします。

    EULが存在しないことを示すメッセージがダイアログに表示された場合は、EULをすぐに作成するかどうかを選択します。

  5. 「はい」をクリックします。

  6. 「EULマネージャ」ダイアログが表示されます。

    図17-5 「EULマネージャ」ダイアログ

    図17-5の説明は前後にあります。
  7. 「新しいEULを作成」をクリックすると、「EUL作成ウィザード」ダイアログが表示されます。

    ここで、新しいデータベース・ユーザーとOracle Applications EULを作成します。

    図17-6 「EUL作成ウィザード」ダイアログ

    図17-6の説明は前後にあります。
  8. 次のオプションのいずれかを選択して、既存ユーザーまたは新規ユーザーのどちらがOracle Applications EULを所有するかを指定します。

    • 既存のユーザーを指定

      「ユーザー」フィールドのドロップダウン・リストからユーザーを選択します。

    • 新規ユーザーを作成

      新規ユーザーのユーザー名とパスワードを入力し、パスワードを確認します。

    注意: EUL所有者は常にデータベース・ユーザーです。データベース・ユーザーを指定してください。

  9. (オプション) 「PUBLICにEULアクセス権を付与」チェック・ボックスを選択解除します。

    ヒント: 「PUBLICにEULアクセス権を付与」チェック・ボックスの選択を解除して、EULテーブルへのパブリック・アクセスを制限することをお薦めします。「PUBLICにEULアクセス権を付与」チェック・ボックスの選択を解除しないで、他のデータベース・ユーザーにEULテーブルへのアクセスを許可する場合は、EULテーブルに手動でアクセスを付与する必要があります。

    すべてのデータベース・ユーザーにEULテーブルへのアクセスを付与する場合は、「PUBLICにEULアクセス権を付与」チェック・ボックスを選択する必要があります。

  10. 「新規EULはOracle Applicationsユーザー用のみ」チェック・ボックスを選択して、Oracle ApplicationsモードEULを作成します。

    注意: ここでの選択は、最終的な選択です。Oracle Applications EULを標準的なEULに変更することはできません(逆の変更もできません)。

  11. 「次へ」をクリックして、「EUL作成ウィザード: ステップ2」ダイアログを表示します。ここで、Oracle Applicationsスキーマを選択し、スキーマ・パスワードを入力します。

    図17-7 「EUL作成ウィザード: ステップ2」ダイアログ

    図17-7の説明は前後にあります。
  12. 「スキーマ」ドロップダウン・リストを使用して、Oracle Applications FNDテーブルを含むOracle Applicationsスキーマを選択します。

  13. Oracle Applicationsスキーマのパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。

  14. 新規ユーザーを作成する場合、「EUL作成ウィザード: ステップ3」ダイアログが表示されます。ここで、新しいデータベース・ユーザーまたはデータベース・スキーマ用のデフォルト表領域および一時表領域を選択します。

    図17-8 「EUL作成ウィザード: ステップ3」ダイアログ

    図17-8の説明は前後にあります。
  15. (新規ユーザーを作成する場合) Oracle Applications EUL所有者用に使用するデフォルト表領域および一時表領域を強調表示します。

    ヒント: 不明な点があれば、Oracle Applicationsデータベース管理者に問い合せてください。

  16. 「終了」をクリックすると、新しいOracle ApplicationsモードEUL用のテーブルとビューが作成され、これらにデフォルト・データが移入されます。

    新規EULの作成を確認するダイアログが表示されます。

  17. 「OK」をクリックして、確認ダイアログを閉じます。

    新規EULにチュートリアル・データをインストールするかどうかを選択するダイアログが表示されます。

  18. 「はい」または「いいえ」をクリックして、チュートリアル・データをインストールするかどうかを指定します。

    作成した新規Oracle Applications EULの所有者でデータベースに再接続するか、あるいはDBAで接続したままにするかを選択するダイアログが表示されます。

注意

17.8 Oracle Applications EULをメンテナンスするユーザー

Discoverer AdministratorでOracle Applications EULをメンテナンスする場合は、データベース・ユーザー(EUL所有者など)を使用しないことをお薦めします。Oracle Applicationsユーザー(SYSADMINなど)または職責(システム管理者など)を使用してください。データベース・ユーザーのかわりにOracle ApplicationsユーザーをEUL管理者として使用すると、Discovererでは必要なOracle Applicationsオブジェクトに適切なアクセスが提供されます(ビジネスエリアやフォルダのリフレッシュ、インポート、作成時など)。

Oracle ApplicationsユーザーがOracle Applications EULをメンテナンスするために必要な権限を付与する方法は、「Oracle ApplicationsユーザーがOracle Applications EULをメンテナンスできるようにする方法」を参照してください。

17.9 Oracle ApplicationsユーザーがOracle Applications EULをメンテナンスできるようにする方法

Oracle Applications EULをメンテナンスするOracle Applicationsユーザーは、必要なOracle Applicationsオブジェクトへの適切なアクセスを提供するために管理権限を持つ必要があります(ビジネスエリアやフォルダのリフレッシュ、インポート、作成時など)。

Oracle ApplicationsユーザーがOracle Applications EULをメンテナンスできるようにする手順は、次のとおりです。

  1. EUL所有者としてDiscoverer AdministratorにApplicationsモードで接続します(詳細は、「DiscovererをOracle Applicationsモードで実行する場合の相違点」を参照)。

  2. 「ツール」→「セキュリティ」を選択すると、「セキュリティ」ダイアログの「ビジネスエリア -> ユーザー」タブが表示されます。

    図17-9 「セキュリティ」ダイアログの「ユーザー -> ビジネスエリア」タブ

    図17-9の説明は前後にあります。
  3. 「選択」をクリックすると、「ユーザー/ロールの選択」ダイアログが表示されます。このダイアログで、アクセス権を付与するOracle Applicationsユーザーを検索して選択できます。

    図17-10 「ユーザー/ロールの選択」ダイアログ

    図17-10の説明は前後にあります。
  4. 「検索文字列」フィールドに検索基準を入力し、「実行」をクリックします。

    「結果」リストに検索結果が表示されます。

  5. 「結果」リストからOracle Applicationsユーザーを選択します。

  6. 「OK」をクリックすると、「セキュリティ」ダイアログの「ユーザー -> ビジネスエリア」タブに、選択したOracle Applicationsユーザーのビジネスエリアが表示されます。

    図17-11 「セキュリティ」ダイアログの「ユーザー -> ビジネスエリア」タブ

    図17-11の説明は前後にあります。
  7. 選択したOracle Applicationsユーザーにアクセス権を付与するビジネスエリアを、「選択可能なビジネスエリア」リストから「選択済ビジネスエリア」リストに移動します。

    [Ctrl]キーを押しながら別のビジネスエリアをクリックすると、複数のビジネスエリアを選択できます。

  8. 「選択済ビジネスエリア」リストに追加する各新規ビジネスエリアについて、次の指示に従って選択したOracle Applicationsユーザーがビジネスエリアへの管理アクセス権を持つかどうかを指定します。

    1. 「選択済ビジネスエリア」リストのビジネスエリアをクリックします。

    2. 必要に応じて、「管理を許可する」チェック・ボックスを選択します。

    ユーザーに対する「管理を許可する」の設定によって、Oracle Applicationsユーザーが実行できる管理作業が制御されます。詳細は、「ユーザーまたはロール(職責)が実行できる作業の指定方法」を参照してください。

  9. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、「セキュリティ」ダイアログを閉じます。

  10. 「ツール」→「権限」を選択すると、「権限」ダイアログの「権限」タブが表示されます。

    図17-12 「権限」ダイアログの「権限」タブ

    図17-12の説明は前後にあります。
  11. 「選択」をクリックすると、「ユーザー/ロールの選択」ダイアログが表示されます。このダイアログで、管理権限を付与するOracle Applicationsユーザーを検索して選択できます。

    図17-13 「ユーザー/ロールの選択」ダイアログ

    図17-13の説明は前後にあります。
  12. 「検索文字列」フィールドに検索基準を入力し、「実行」をクリックします。

    「結果」リストに検索結果が表示されます。

  13. 「結果」リストから必要なOracle Applicationsユーザーを選択します。

  14. 「OK」をクリックすると、選択したOracle Applicationsユーザーについて、「権限」ダイアログの「権限」タブが表示されます。

    図17-14 「権限」ダイアログの「権限」タブ

    図17-14の説明は前後にあります。
  15. Oracle Applicationsユーザーに作業権限を付与するには、「管理権限」チェック・ボックス、および「管理権限」リスト内のチェック・ボックスを選択します。

    注意: 作業権限を付与するには、「管理権限」チェック・ボックスを使用して、最初に親権限を付与する必要があります。詳細は、「ユーザーまたはロール(職責)が実行できる作業の指定方法」を参照してください。

    ヒント: 「管理権限」リストまたは「DesktopとPlus権限」リストの権限をクリックすると、その権限の簡単な説明がリストの下に表示されます。

  16. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、「権限」ダイアログを閉じます。

    これで、Oracle ApplicationsユーザーとしてDiscoverer Administratorに再接続して、Oracle Applications EULに対してメンテナンス作業を実行できます(ビジネスエリアやフォルダのリフレッシュ、インポート、作成など)。

17.10 ビジネスエリアにアクセスできるOracle Applicationsのユーザーまたは職責を指定する方法

この作業で、特定のユーザーまたは職責に対してビジネスエリアへのアクセス権限を付与(または拒否)します。

Oracle Applicationsの職責の詳細は、「Oracle Applicationsの職責」を参照してください。

注意: この作業が完了すると、Oracleデータベース・ユーザーとOracle Applicationsユーザーとで、ダイアログの表示内容が異なるようになります。

この作業の詳細は、「ビジネスエリアにアクセスできるユーザーまたはロール(職責)の指定方法」を参照してください。

17.11 Oracle Applicationsのユーザーまたは職責がアクセスできるビジネスエリアを指定する方法

この作業で、Oracle Applicationsの特定のユーザーまたは職責がアクセスできるビジネスエリアを指定します。

Oracle Applicationsの職責の詳細は、「Oracle Applicationsの職責」を参照してください。

注意: この作業が完了すると、Oracleデータベース・ユーザーとOracle Applicationsユーザーとで、ダイアログの表示内容が異なるようになります。

この作業の詳細は、「ユーザーまたはロール(職責)がアクセスできるビジネスエリアの指定方法」を参照してください。

17.12 Oracle Applicationsのユーザーまたは職責が実行できる作業を指定する方法

この作業で、特定のユーザーまたは職責が実行できる作業を指定します。

Oracle Applicationsの職責の詳細は、「Oracle Applicationsの職責」を参照してください。

注意: この作業が完了すると、Oracleデータベース・ユーザーとOracle Applicationsユーザーとで、ダイアログの表示内容が異なるようになります。

この作業の詳細は、「ユーザーまたはロール(職責)が実行できる作業の指定方法」を参照してください。

17.13 特定の作業を実行できるOracle Applicationsのユーザーまたは職責を指定する方法

この作業で、特定の作業を実行できるユーザーまたは職責を指定します。

Oracle Applicationsの職責の詳細は、「Oracle Applicationsの職責」を参照してください。

注意: この作業が完了すると、Oracleデータベース・ユーザーとOracle Applicationsユーザーとで、ダイアログの表示内容が異なるようになります。

この作業の詳細は、「特定の作業を実行するユーザーまたはロール(職責)の指定方法」を参照してください。

17.14 Oracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前および職責をワークブックに表示する方法

カスタム・フォルダを使用して、Oracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前および職責をDiscovererワークブックに表示できます。Discovererワークブックでは、ワークブックを実行するOracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前と職責によって異なる結果を表示できるため便利です。この作業により、特定のDiscovererワークブックを実行しているOracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前および職責を識別できます。

カスタム・フォルダを使用してOracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前および職責をDiscovererワークブックに表示する手順は、次のとおりです。

  1. Discoverer Administratorを起動します。「接続」ダイアログが表示されます。

  2. Oracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前、パスワードおよびTNS別名を入力します。

    たとえば、「apps1/apps1password@oracleappsdb」と入力します。

  3. 指定したOracle Applicationsデータベース・ユーザーに複数の職責がある場合は、「職責」ダイアログに表示される「職責」リストから職責を選択します。

  4. 「ツール」→「PL/SQL関数の登録」を選択すると、「PL/SQL関数」ダイアログの「引数」タブが表示されます。

    注意: PL/SQLファンクションのFND_GLOBAL.USER_NAMEおよびFND_GLOBAL.RESP_NAMEを後でカスタム・フォルダで使用できるようにするには、「PL/SQL関数」ダイアログの「引数」タブで選択可能になっている必要があります。

  5. FND_GLOBAL.USER_NAMEおよびFND_GLOBAL.RESP_NAMEのどちらかのファンクションがファンクション・リストに表示されない場合はインポートできます。

    PL/SQLファンクションをインポートする手順は、次のとおりです。

    1. 「インポート」をクリックすると、「PL/SQL関数のインポート」ダイアログが表示されます。

    2. リストから両方のPL/SQLファンクションを選択し、「OK」をクリックして、「PL/SQL関数のインポート」ダイアログを閉じます。

      注意: それぞれのPL/SQLファンクションは、デフォルトのOracle ApplicationsユーザーであるAppsの接頭辞が付きます(例: Apps.FND_GLOBAL.USER_NAME)。

    3. 「OK」をクリックして「PL/SQL関数」ダイアログの「関数」タブを閉じ、変更を適用します。

  6. (オプション) PL/SQLファンクションのFND_GLOBAL.USER_NAMEおよびFND_GLOBAL.RESP_NAMEをインポートしない場合は、それらのファンクションを作成できます。

    注意: データベースで情報を表示するのに時間がかかる場合は、インポートするかわりに、これら2つのPL/SQLファンクションを作成できます。

    PL/SQLファンクションを作成する手順は、次のとおりです。

    1. 「新規」をクリックして、新規PL/SQLファンクションを作成します。各フィールドにデフォルトのデータを移入します。

    2. 「関数名」フィールドに「FND_GLOBAL.USER_NAME」と入力します。

    3. 「表示名」フィールドに「FND_GLOBAL.USER_NAME」と入力します。

    4. 「所有者」フィールドに「APPS」と入力します。

    5. 「戻り値のデータ型」フィールドでVARCHARを選択します。

    6. 「識別子」フィールドに意味のあるテキストを入力します。

    7. 「適用」をクリックして変更内容を保存します。

    8. 前述の手順を繰り返して、もう1つのPL/SQLファンクションであるFND_GLOBAL.RESP_NAMEを作成します(手順bのFND_GLOBAL.USER_NAMEをFND_GLOBAL.RESP_NAMEに置き換えます)。

    9. 「OK」をクリックしてダイアログを閉じ、変更内容を保存します。

  7. 新規ビジネスエリアを作成するか、既存のビジネスエリアを開きます。

    詳細は、第5章「ビジネスエリアの作成とメンテナンス」を参照してください。

    注意: 以降の手順では、「User Name」および「Resp Name」というアイテムを含むカスタム・フォルダを作成し、これらのアイテムをワークブックに含めます。このカスタム・フォルダを他のOracle Applicationsビジネスエリアで利用しやすくするためには、このカスタム・フォルダのみを含む新規ビジネスエリアを作成します。

  8. 「挿入」→「フォルダ」→「カスタム」を選択すると、「カスタム・フォルダ」ダイアログが表示されます。

  9. カスタム・フォルダの意味のある名前を入力します(例: UserResp_Name)。

  10. 「カスタム・フォルダを定義するSQL文を入力します」フィールドに次のSQL文を入力します。

    Select fnd_global.user_name, fnd_global.resp_name from dual; 
    

    このSQL文により、2つのアイテム「User Name」および「Resp Name」を含むカスタム・フォルダが作成されます。DiscovererではPL/SQLファンクション(前述の手順でインポートまたは作成したもの)を使用して、「User Name」および「Resp Name」で表されるOracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前および職責が表示されます。

    詳細は、「カスタム・フォルダの作成方法」を参照してください。

  11. Oracle Applicationsデータベース・ユーザーの名前および職責名を使用して、Discoverer PlusまたはDiscoverer Desktopに接続します。

    各コンポーネントの使用方法の詳細は、次のマニュアルを参照してください。

    • Discoverer Plusについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    • Discoverer Desktopについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  12. 既存のワークブックを開くか、新規ワークブックを作成します。

  13. カスタム・フォルダ・アイテム「User Name」および「Resp Name」のみが含まれる新規ワークシートを作成します。

    注意: このカスタム・フォルダは他のフォルダに結合されていないため、ワークシート上にはアイテム「User Name」および「Resp Name」のみが存在している必要があります。

  14. Discoverer Plus、Discoverer DesktopまたはDiscoverer Viewerでワークブックを実行します。

    Discovererワークブックには、Oracle Applicationsデータベースのユーザー名および職責名を表示するワークシートが含まれます。