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1.5.2 Cephクライアントでのブロック・デバイスの構成

注意

ブロック・デバイスを構成する前に、ストレージ・クラスタがアクティブで正常であることを確認します。

Cephクライアント上でブロック・デバイスを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Cephクライアント・システム上で次のコマンドを使用し、ブロック・デバイス用のストレージ・プールをOSD内に作成します。

    # ceph osd pool create datastore 150 150
  2. たとえば次のように、rbdコマンドを使用して、プールにブロック・デバイス・イメージを作成します。

    # rbd create --size 4096 --pool datastore vol01

    この例では、vol01という名前の4096MBのボリュームをdatastoreプールに作成します。

    注意

    ストレージ・プールを指定しない場合、rbdではデフォルトのrbdプールが使用されます。

    # rbd create --size 4096 vol01
  3. たとえば次のように、rbdコマンドを使用して、ブロック・デバイスにイメージをマップします。

    # rbd map vol01 --pool datastore

    Cephは、/dev/rbd/pool/volumeの下にブロック・デバイスを作成します。

    このコマンドを実行するまで、rbdカーネル・モジュールはロードされません。 コマンド実行後、それがロードされていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    # lsmod|grep rbd
     rbd      73304   1
     libceph  235751  2  rbd,ceph

    たとえば次のように、rbd lsコマンドは、ストレージ・プールにマップしたイメージをリストします。

    # rbd ls -p datastore
    vol01
  4. たとえば次のように、ブロック・デバイスにファイルシステムを作成し、このファイル・システムをCephクライアント・ノード上の適切なマウント・ポイントにマウントできます。

    # mkfs.ext4 -m0 /dev/rbd/datastore/vol01
    # mkdir /var/vol01
    # mount /dev/rbd/datastore/vol01 /var/vol01

1.5.2.1 ブロック・デバイスとそのストレージ・プールの削除

ブロック・デバイスとホスト元のストレージ・プールを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 次のようにして、ブロック・デバイスを使用している任意のファイルシステムをアンマウントします。

    # umount /var/vol01
  2. 次のようにして、ブロック・デバイスをイメージからアンマップします。

    # rbd unmap /dev/rbd/datastore/vol01
  3. 次のようにして、ブロック・デバイス・イメージを削除します。

    # rbd rm vol01 -p datastore
  4. 次のようにして、ストレージ・プールを削除します。

    # ceph osd pool delete datastore datastore --yes-i-really-really-mean-it