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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.1
E83810-03
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24.1.3 レガシー・コンポーネント・ビューのUI要素の理解

レガシー・コンポーネント・ビューのUIは、次のUI要素で構成されています。

ヒント:

開発者ナビゲーション・ツールは、ほとんどのOracle Application Expressページでヘッダー・リージョンに表示されます。開発者ナビゲーション・ツールを参照してください。

トピック:

24.1.3.1 コンポーネント・ビュー・ツールバー

コンポーネント・ビュー・ツールバーは、ページ上部に表示されます。カーソルをアクティブなボタンおよびメニューにあわせると、前の図に示すようにツールチップが表示されます。

コンポーネント・ビュー・ツールバーのボタンおよびメニュー・オプションは次のとおりです。

  • 開発者のコメント(バグまたはTo Do)。「開発者コメント、バグまたはTo Doの作成」ダイアログを表示します。

  • 「検索」アイコン。「検索」アイコンは懐中電灯の形をしています。「検索」アイコンをクリックして、アイテム、ページ、問合せ、表、PL/SQLコードまたはイメージを検索し、デバッグ・レポート、セッション・ステートおよびエラーを表示します。

  • 共有コンポーネント.共有コンポーネント・ページにリンクします。共有コンポーネントは、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用できます。

  • ページの編集。カレント・ページを表示します。

  • ページの実行。カレント・ページを実行します。

24.1.3.2 コンポーネント・ビューのナビゲーション・バー

ナビゲーション・バーは、ページ上部のブレッドクラム・メニューの下に表示されます。このバーは、アプリケーション内のページ間をナビゲートするために使用します。

  • ページ・セレクタ。ページ間をナビゲートします。ページにナビゲートするには、「ページ・セレクタ」にページ番号を入力して「実行」をクリックします。

  • 前のページ - 「前のページ」(<)をクリックして、前のアプリケーション・ページを表示します。

  • 次のページ - 「次のページ」(>)をクリックして、次のアプリケーション・ページを表示します。

  • 作成

    • ページ。ページの作成ウィザードにアクセスします。

    • コピーとしてのページ。ページのコピー・ウィザードにアクセスします。

    • リージョン。リージョンの作成ウィザードにアクセスします。

    • ページ・コンポーネント。ページ・コンポーネントの作成ウィザードにアクセスします。このウィザードを使用して、アイテム、ボタン、ブランチ、計算、プロセスまたは検証を作成します。

    • 共有コンポーネント.アプリケーション・コンポーネントの作成ウィザードにアクセスします。共有コンポーネントは、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用される共通の要素です。

    • ページ・グループ。ページ・グループ・ページにリンクします。ページ・グループを使用してページを整理します。

    • 開発者のコメント。「開発者のコメント」ダイアログにアクセスします。開発者はアプリケーション、ページ、またはページ・グループにコメントを追加できます。

    • チーム開発。サブメニューの「機能」、「To Do」および「バグ」を表示します。

  • ユーティリティ

    • ページの削除。カレント・ページを削除します。

    • アドバイザ。Oracle Application Express Advisor (Advisor)にアクセスします。Advisorを使用して、Oracle Application Expressアプリケーションの整合性と品質を確認します。

    • コンポーネントの再順序付け。ページのコンポーネントを10ずつ再順序付けします。

    • ロック。アプリケーション内のページをロックして、アプリケーション開発中の競合を回避します。

    • ページ・イベント。現在定義されているすべてのページ・コントロールおよびプロセスの詳細が、Application Expressエンジンによるページのレンダリング、ロジックの呼出しおよびプロセスの実行の順序で示されます。

    • クリーンアップ。ページのアイテムを10ずつ再順序付けします。

    • キャッシュ。キャッシュ・ページにリンクします。キャッシュを有効にすることは、パフォーマンスを向上させるための効果的な方法です。

    • 属性ディクショナリ。属性ディクショナリにアクセスします。

    • 履歴。カレント・ページのすべての要素に加えられた変更のレポートを表示します。

    • エクスポート。カレント・ページをエクスポートします。

    • クロス・ページ・ユーティリティ。クロス・ページ・ユーティリティにアクセスします。

    • アプリケーション・ユーティリティ。アプリケーション・ユーティリティにアクセスします。

    • ページ・グループ。ページ・グループ・ページにリンクします。ページ・グループを使用してページを整理します。

    • アプリケーションのアップグレード。既存のアプリケーションをアップグレードします。

  • ページ・デザイナ - 「ページ・デザイナ」をクリックしてページ・デザイナのページを表示します。

24.1.3.3 ページ・レンダリング

ページ・レンダリングとは、データベースからページを生成するプロセスです。開発者は、コンポーネント・ビューの「ページ・レンダリング」セクションを使用して、ページ属性、リージョン、ボタン、アイテムおよびページ・プロセスを含むページのレンダリングに影響するコントロールを変更できます。

表24-1 「ページ・レンダリング」のサブセクション

サブセクション 説明

ページ

ページ属性は、ページ名、ならびにページ・タイトルや関連するページ・テンプレート、ヘッダー・テキスト、および一部の名前のための選択された認可スキームといった表示属性などのページの詳細な特性を制御します。

関連項目: レガシー・コンポーネント・ビューでのページ属性へのアクセス

リージョン

リージョンはページ上の領域で、コンテンツのコンテナとして機能します。各ページには任意の数のリージョンを配置できます。リージョンのコンテンツは、リージョン・ソースによって決まります。たとえば、リージョンのコンテンツは、定義したSQL問合せに基づくレポートにも、静的HTMLにもできます。

特定のリージョン・テンプレートによってリージョンの外観を制御できます。リージョンを使用して、ページ・コントロール(アイテムやボタンなど)をグループ化できます。また、追加のHTMLを生成しない単純なリージョンを作成したり、HTMLの表やイメージ内でコンテンツをフレーム表示する複雑なリージョンを作成できます。

関連項目:

Oracle Database開発ガイド

ボタン

アプリケーションの設計時、ボタンを使用して、ユーザーを特定のページやURLにダイレクトしたり、ユーザーによるページの送信を可能にできます。ページを送信すると、Application Expressエンジンが情報を転送または処理します。ボタンの実装は、ボタン・テンプレートによって決定されます。ボタンを事前定義されたリージョン・テンプレートの位置に置くことも、フォーム内のアイテム間に置くこともできます。

関連項目: ボタンの作成

アイテム

アイテムは、関連するセッション・ステートを持つ、テキスト・フィールド、選択リスト、チェック・ボックスなどのHTMLフォーム要素です。アイテム属性は、ページ上のアイテムの表示および動作に影響します。たとえば、これらの属性は、ラベルの表示位置、アイテムの大きさおよびアイテムの表示位置(左右、上下)に影響します。

アイテムには、ページ・アイテムとアプリケーション・アイテムという2つのカテゴリが存在します。ページ・レベル・アイテムはページ上に配置され、「表示形式」、「ラベル」、「ラベル・テンプレート」などの関連するユーザー・インタフェースのプロパティを持ちます。アプリケーション・レベル・アイテムはページに関連付けられないため、ユーザー・インタフェースのプロパティを持ちません。アプリケーション・アイテムは、グローバル変数として使用できます。

関連項目: ページ・レベル・アイテムの理解およびアプリケーション・レベル・アイテムの管理

プロセス

プロセスは、データ操作言語(DML)またはPL/SQLの実行に使用されるロジック・コントロールです。たとえば、プロセスを使用して、ページのレンダリングの際にセッション・ステートを移入したり、(PL/SQLなどを使用して)一部のタイプのロジックを実行したり、レンダリング・エンジンをコールできます。一般に、プロセスはアクションを実行します。プロセスは、ハンドコードしたPL/SQLの場合も、事前定義したプロセスの呼出しの場合もあります。

関連項目: ページ・プロセスの理解およびアプリケーション・プロセスの理解

動的アクション

動的アクションは、JavaScriptを必要としないで複雑なクライアント側の動作を宣言的に定義する方法を提供します。定義された条件セットに基づいて実行されるアクションを指定できます。また、アクションの影響を受ける要素や、影響を受ける時期と影響も指定できます。

関連項目: 動的アクションの管理

24.1.3.4 ページ・プロセス

ページ・プロセスは、ページを送信するプロセスです。通常、ページは、ユーザーがボタンをクリックすると送信されます。コンポーネント・ビューの「ページ・プロセス」セクションを使用して、計算、検証、プロセス、ブランチなどのアプリケーション・ロジックを指定します。

表24-2 「ページ・プロセス」のサブセクション

サブセクション 説明

計算

計算は、アイテムへのセッション・ステートの割当てに使用するロジックの単位であり、ページの処理時に実行されます。

プロセス

プロセスは、データ操作言語(DML)またはPL/SQLの実行に使用されるロジック・コントロールです。プロセスは、ページの送信後に実行されます。

ブランチ

ブランチは、ユーザーがアプリケーション内をナビゲートする方法を決定するロジック・コントロールの作成を可能にします。

24.1.3.5 共有コンポーネント

「共有コンポーネント」セクションには、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用可能な共通の要素が含まれます。

表24-3 「共有コンポーネント」のサブセクション

サブセクション 説明

タブ

タブは、アプリケーションのページ間でのナビゲートに有効な方法です。アプリケーション・ビルダーには、標準タブおよび親タブという2つのタイプのタブが含まれています。

タブが1レベルのみのアプリケーションでは、標準タブ・セットを使用します。標準タブ・セットは、特定のページに関連付けられます。標準タブを使用すると、アプリケーション内の他のページにユーザーをリンクできます。親タブ・セットは、標準タブのグループを保持するコンテナとして機能します。親タブを使用すると、ナビゲーションのレベルおよびアプリケーション内でのコンテキスト(位置)を増やすことができます。

関連項目: タブの作成

LOV

値リスト(LOV)は、ラジオ・グループ、チェック・ボックス、ポップアップ・リスト、選択リストなどの、特定のタイプのページ・アイテムを表示するために使用される静的定義または動的定義です。LOVは、静的(事前定義された一連の表示値および戻り値に基づく)または動的(表から値を選択するSQL問合せに基づく)のいずれかです。作成したLOVは、1つ以上のページ・アイテムによって参照できます。

LOVは、LOVウィザードを実行してLOVリポジトリに追加して、アプリケーション・レベルで定義します。

関連項目: アプリケーション・レベルでのLOVの作成

ブレッドクラム

ブレッドクラムは、テンプレートを使用してレンダリングされるリンクの階層的なリストです。たとえば、ブレッドクラムをリンクのリストまたはブレッドクラム・パスとして表示できます。

関連項目: ブレッドクラムの作成

リスト

リストは、テンプレートを使用してレンダリングされるリンクのコレクションです。リストの各エントリに対して、表示テキスト、ターゲットURL、およびリスト・エントリがいつどのように表示されるかを制御するその他の属性を指定します。リストの表示や、すべてのリスト・エントリの外観は、そのリストをテンプレートにリンクすることによって制御します。

関連項目: リストの作成

テーマ

テーマは、アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義するテンプレートの名前付きコレクションです。各テーマには、すべてのタイプのアプリケーション・コンポーネントおよびページ・コントロール(個々のページ、リージョン、レポート、リスト、ラベル、メニュー、ボタンおよびLOV)のテンプレートが含まれます。

関連項目: テーマの使用

テンプレート

テンプレートは、アプリケーション内のページのルック・アンド・フィールを制御します。アプリケーションの作成時に、ページ、リージョン、レポート、リスト、ラベル、メニュー、ボタンおよびポップアップLOVのテンプレートを指定します。テンプレートのグループは、テーマという名前付きコレクションで構成されます。

関連項目: カスタム・テーマの作成

セキュリティ

アプリケーションに対するセキュリティを提供するには、認可スキームを指定します。認可は、ユーザー権限に基づいてリソースへのアクセスを制御することを示す広義語です。

関連項目: 認可を介したセキュリティの提供

ナビゲーション・バー

ナビゲーション・バーを使用すると、アプリケーション内の様々なページにユーザーをリンクできます。ナビゲーション・バーを使用すると、ユーザーがヘルプ・テキストにログイン、ログアウトまたはリンクできるようにできます。ナビゲーション・バーの位置は、関連付けられたページ・テンプレートによって異なります。ナビゲーション・バー・アイコンを使用すると、イメージまたはテキストからのリンクを表示できます。ナビゲーション・バー・アイコンの作成時に、イメージ名、テキスト、表示順序およびリンク先の位置(URLまたはページ)を指定できます。

関連項目: ナビゲーション・バー・エントリの作成