Oracle VMの構成制限は、テストされた推奨の制限を表しており、Oracleで完全にサポートされています。
表6.1 サーバー・プールおよびクラスタの最大値
項目 | x86の最大値 | SPARCの最大値 |
---|---|---|
サーバー・プールのOracle VM Server(クラスタ化されていない) | 64 | 64 |
サーバー・プールのOracle VM Server (クラスタ化) | 32 | 32 |
サーバーの数 | 256 (16サーバー * 16サーバー・プール) | 256 (16サーバー * 16サーバー・プール) |
サーバー・プールの数 | 16 | 16 |
構成された仮想マシンの数 | 5120 (20仮想マシン * 256サーバー) | 5120 (20仮想マシン * 256サーバー) |
実行中の仮想マシンの数 | 2,560 (サーバー当たり10仮想マシン * 256サーバー) | 32768 (サーバー当たり128仮想マシン * 256サーバー)
|
Oracle VM環境において1つのOracle VM Managerインスタンスで80を超えるOracle VM Serverインスタンスを管理する場合、なんらかのパフォーマンス・チューニングが必要です。 この環境では、JVMメモリー割当てを8Gに増やし、統計収集の間隔を短くする必要があります。 詳細は、次の各項を参照してください。
Oracleサポートは、追加のチューニング構成を適用してOracle VM Managerのパフォーマンスを最適化できます(Oracle VM Managerで処理されるイベント数の削減など)。 詳細は、Oracleサポートに問い合せてください。
表6.2 Oracle VM Serverの最大値
項目 | x86の最大値 | SPARCの最大値 |
---|---|---|
CPU | 288 (テスト) 384 (設計) | 使用可能なCPUの数と同じ。
|
ホスト当たりの仮想CPU | 4096 | Oracle M-seriesおよびOracle T-seriesでコア当たり8
Fujitsu M10でコア当たり2
|
RAM | 6 TB | 使用可能なRAMと同じ。
ハイパーバイザには低容量のRAMが必要になります。 |
同時実行中の仮想マシン | 1024 同時実行中の仮想マシンの最大数は、仮想マシン構成、ハードウェア・リソース、および仮想マシンが実行しているワークロードによって異なります。 このため、同時実行中の仮想マシンの実質的な制限は300になります。 | 物理ドメイン(PDOM)当たり128 Oracle SPARC M5またはM6はそれぞれ、最大512の論理ドメインを持ちます(物理ドメイン当たり128論理ドメイン * 4物理ドメイン)。 ただし、ゲストに完全なコアを割り当てるOracleベスト・プラクティスに従えば、論理ドメインの最大数はOracle SPARC M5で192、Oracle SPARC M6で384となります。 |
表6.3 仮想マシンの最大値
項目 | x86の最大値 | SPARCの最大値 |
---|---|---|
仮想CPU | PVM: 256 HVM: 128 PVHVM: 128; Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース3.2.3を使用している場合は32です。 | サーバー上の使用可能なCPUの数と同じ。
これらの最大値には、制御ドメインなどの他のドメインに割り当てられたCPUは含まれていません。 ハイパーバイザは、任意の特定の論理ドメインに、サーバーのCPU、メモリーおよびI/Oリソース全体のサブセットを割り当てることができます。 |
32ビット・ゲストの仮想RAM | PVM: 64 GB HVM: 64 GB PVHVM: 64 GB | 不可 |
64ビット・ゲストの仮想RAM | PVM: 500,000 MB HVM: 1,000,000 MB 1 TBの制限を超えても機能する場合がありますが、起動時間が遅くなったり、仮想マシンが起動時にハングアップし、ホストしているOracle VM Serverでソフト・ロックアップが発生する可能性があります。 HVMゲストのライブ・マイグレーションをサポートする必要がある環境の場合、この値を1 TB以下にする必要があります。 PVHVM: 2,000,000 MB; Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース3.2.3を使用している場合は256 GBです。 | サーバーにインストールされている使用可能なRAMのサイズと同じ。
ハイパーバイザには低容量のRAMが必要になります。 これらの最大値は、制御ドメインなどの他のドメインに割り当てられたRAMは含められていません。 ハイパーバイザは、特定の論理ドメインに、サーバーのCPU、メモリーおよびI/Oリソース全体のサブセットを割り当てることができます。 |
仮想NIC | PVM: 31 HVM: 8 PVHVM: 8 Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsを使用する場合、仮想ディスクおよび仮想NICの数の制限は共有されます。 このため、8個の仮想NICを定義する場合、同じ仮想マシンに対して定義できる仮想ディスクは32個のみです。 | 使用可能なLDC (論理ドメイン・チャネル)の合計数に依存します。 SPARCのドメイン当たりの仮想NICおよび仮想ディスクの合計数は、サポートされているSPARCサーバーの使用可能なLDC (論理ドメイン・チャネル)の合計数を超えることはできません。 詳細は、Oracle VM Server for SPARC管理ガイドの論理ドメイン・チャネルの使用に関する説明を参照してください。 |
仮想ディスク | ここに記載された制限は、ハイパーバイザではなくゲスト・カーネルによって課される制限です。 示されている最大値は、ゲスト・オペレーティング・システムの機能によって異なります。 PVM: 104 HVM: 4 IDE (CD-ROMを含む)、7 SCSI PVHVM: 107; Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース3.2.3を使用している場合は40です。 Oracle VM Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsを使用する場合、仮想ディスクおよび仮想NICの数の制限は共有されます。 このため、8個の仮想NICを定義する場合、同じ仮想マシンに対して定義できる仮想ディスクは32個のみです。 | 使用可能なLDC (論理ドメイン・チャネル)の合計数に依存します。 SPARCのドメイン当たりの仮想NICおよび仮想ディスクの合計数は、サポートされているSPARCサーバーの使用可能なLDC (論理ドメイン・チャネル)の合計数を超えることはできません。 詳細は、Oracle VM Server for SPARC管理ガイドの論理ドメイン・チャネルの使用に関する説明を参照してください。 |
仮想ディスク・サイズ | OCFS2: 64 TB NFS: 10 TB | サーバー上の使用可能なディスクのサイズと同じ。 Oracle Solarisの制限は263です。 |
仮想マシンの最大値は、使用可能なリソースすべてを使用している1台の仮想マシンを想定しています。
表6.4 記憶域の最大値
項目 | x86の最大値 | SPARCの最大値 |
---|---|---|
ストレージ・アレイのLUN この制限をマルチパス・デバイスと混同しないでください。 1台のマルチパス・デバイスに接続されたそれぞれの同一LUNは、この制限に関連して個別のLUNとみなされます。 たとえば、次の構成では、それぞれ2個のパスを持つ1,000個のLUN、それぞれ4個のパスを持つ500個のLUN、それぞれ8個のパスを持つ250個のLUNがサポートされます。 | iSCSI: 1000個のLUNおよび2000個のパス ファイバ・チャネル(FC): 1000個のLUNおよび4000個のパス | 232個のターゲット。 |
OCFS2ボリューム・サイズ | 64TB | 不可 |
OCFS2ボリューム当たりのファイル | 30,000 | 不可 |
表6.5 ネットワークの最大値
項目 | x86の最大値 | SPARCの最大値 |
---|---|---|
ネットワーク・ボンド当たりのNIC/ポート | 256 | ボンドまたは集計当たり255。 |
Oracle VM Server当たりのネットワーク・ボンド | 制限なし | 制限なし |
VLANの数 | 1024 | 1024 |
MACアドレスの数 | 10240 | 10240 |