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WebLogic Platform の
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WebLogic Platform インストールの準備

BEA WebLogic Platform 7.0 は、世界中の何千もの顧客に使用されている BEA WebLogic Server、BEA WebLogic Portal、および BEA WebLogic Integration を含み、定評のある BEA 製品のアプリケーション インフラストラクチャで構成されています。WebLogic Server には、今回、エンタープライズ クラスの Web サービスを構築するための新しいビジュアル開発環境である BEA WebLogic Workshop が組み込まれました。BEA WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) では、Windows プラットフォームと Linux プラットフォームに BEA WebLogic JRockit SDK がバンドルされています。サーバ側のアプリケーション用に開発および最適化された WebLogic JRockit SDK は、Intel アーキテクチャをサポートしています。これらのテクノロジを結合することで、アプリケーションの開発、デプロイ、および管理のための、単一で統一された、使いやすいインフラストラクチャ プラットフォームを提供します。

次の節では、BEA WebLogic Platform ソフトウェアをインストールする前に理解する必要がある情報について説明します。

 


BEA WebLogic Platform のインストールの概要

BEA WebLogic Platform は、BEA Installation and Distribution System を使用して配布およびインストールされます。BEA Installation and Distribution System は、以下を行うための完全なフレームワークを提供します。

WebLogic Express のサポート

WebLogic Platform インストール プログラムは、BEA WebLogic Express ソリューションをインストールする場合にも使用できます。BEA WebLogic Express は BEA が提供している初歩的な Web アプリケーション サーバです。WebLogic Express の詳細については、次の URL にある『BEA WebLogic Server 7.0 および WebLogic Express の紹介』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/intro/index.html

インストール方法

BEA インストール プログラムでは、BEA WebLogic Platform ソフトウェアをインストールするモードとして以下の 3 つをサポートします。

 


WebLogic Platform ソフトウェア コンポーネント

WebLogic Platform はシステム上にインストール可能な以下のソフトウェアで構成されています。

詳細の参照先

WebLogic Server と WebLogic Workshop

WebLogic Server は、eビジネス アプリケーションをすばやく開発、デプロイ、および管理するための強力な基盤となるアプリケーション サーバです。Web Logic Server には、WebLogic Workshop が装備されています。WebLogic Workshop は、WebLogic Server の能力、信頼性、およびスケーラビリティを自動的に利用できる Web サービスを簡単に構築するための完全なフレームワークを提供します。WebLogic Server コンポーネント全体を選択すると、インストール プログラムにより、WebLogic Server プログラム ファイル、WebLogic Workshop プログラム ファイル、および WebLogic Server と Workshop のサンプルがインストールされます。

WebLogic Server は次のコンポーネントで構成されています。

WebLogic Integration

WebLogic Integration により、Business Process Management、Application Integration、B2B Integration、および Data Integration が実行されます。また、設定によっては、電子データ交換 (Electronic Data Interchange: EDI) 統合機能を追加できます。WebLogic Integration コンポーネント全体を選択した場合は、サーバ プログラム ファイル、クライアント設計開発ツール、およびサンプルがインストールされます。

WebLogic Integration は次のコンポーネントで構成されています。

EDI 統合

WebLogic Integration のオプションの EDI 統合機能は、次のコンポーネントで構成されています。

WebLogic Portal

WebLogic Portal は、社内でキャンペーン、商取引、パーソナライゼーションの機能を備えたポータルを構築するためのフレームワークを提供します。WebLogic Portal コンポーネント全体を選択した場合は、サーバ プログラム ファイル、E-Business Control Center、およびサンプルがインストールされます。WebLogic Portal は次のコンポーネントで構成されています。

WebLogic Platform のサンプルとユーティリティ

Platform のサンプルおよびユーティリティは、WebLogic Platform のすべてのコンポーネントで利用できます。これらのコンポーネントには、WebLogic Platform コンポーネントの完全インストールが必要です。次のサンプルおよびユーティリティが使用できます。

WebLogic Integration の補足製品

Contivo Analyst は、直感的にわかりやすいグラフィカル ツールです。このツールを使用して、ビジネス アナリストは、データ変換マップを視覚的にドキュメント化し、カスタマイズできます。マップが完成すると、Contivo Analyst ソフトウェアによってファイルが生成され、これが後で実行時環境でデータ変換のために使用されます。WebLogic Integration 内で XML から XML への変換を行うために、Contivo Analyst では XLST スタイル シート マップが生成されます。これは、WebLogic Platform の製品 CD-ROM で配布されており、BEA Web サイトからダウンロードできます。

Contivo Analyst (Windows 版でのみサポート) は、WebLogic Platform ソフトウェアと共にインストールされません。これは、個別にインストールする必要があります。インストール方法、リリース ノート、およびユーザ ドキュメントはインストール ファイルの一部であり、インストール プログラムの実行中に抽出されます。

注意: Contivo Analyst ソフトウェアは、WebLogic Integration リポジトリと共に動作するために、コンフィグレーションする必要があります。WebLogic Server 7.0 および WebLogic Integration 7.0 をインストールした後で Contivo Analyst をインストールした場合は、Contivo のインストール プログラムによって BEA ホーム ディレクトリが検出され、BEA ソフトウェアの最新バージョンがあるディレクトリの選択が求められます。その後、WebLogic Integration リポジトリが正しくコンフィグレーションされます。

しかし、WebLogic Server および WebLogic Integration をインストールする前に Contivo Analyst をシステムにインストールした場合は、Contivo Analyst ソフトウェアをリポジトリと統合する必要があります。この方法は、『Contivo-BEA Release Notes』の「インストール」の節に記載されており、次の方法で [スタート] メニューからアクセスできます。[スタート|プログラム|Contivo Analyst|Release Notes] を起動します。

 


WebLogic Platform の配布方法

WebLogic Platform は、BEA Web サイトおよび CD-ROM の両方で配布されています。

WebLogic Platform の Web 配布

WebLogic Platform 7.0 ソフトウェアは、次の BEA Web サイトからダウンロードできます。

http://www.beasys.co.jp/evaluation/index.html

次の 2 種類の方法でダウンロードできます。

WebLogic Platform の CD-ROM 配布

販売代理店から WebLogic Platform をお買い求めになった場合は、WebLogic Platform の製品パッケージに以下のものが入っています。

製品を購入したときは、ほとんどの場合、ライセンス カードは電子メールの添付ファイルとして送付されます。入力ライセンス ファイルは、他の名前になることがあります。ほとんどのライセンス ファイルの名前は、BEA 販売注文記録 (sales order record: SOR) で始まります。ソフトウェアを CD-ROM からインストールしたときは、評価ライセンスがインストールされます。この評価ライセンスは、WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新で解説されているように、電子メールで受信したライセンスを使って更新できます。

サービス パックとローリング パッチの Web 配布

WebLogic Platform 7.0 の最新の配布にサービス パックとローリング パッチが組み込まれている場合は、WebLogic Platform の Web 配布の説明に従ってこれらをダウンロードできます。WebLogic Platform 7.0 をインストールしていない場合は、この配布をインストールする必要があります。

サービス パックなしで WebLogic Platform 7.0 をすでにインストールしてあり、BEA eSupport アカウントを持っている場合は、次の方法のいずれかでソフトウェアをアップグレードできます。

WebLogic Platform のサービス パックとローリング パッチのインストール方法の詳細については、サービス パックとローリング パッチのインストールを参照してください。

BEA eSupport アカウントを持っていない場合は、次の URL にアクセスして取得します。

http://support.bea.com

 


BEA WebLogic JRockit 7.0 (Service Pack 2) の概要

サーバ側のアプリケーション用に開発および最適化された BEA WebLogic JRockit SDK では、Intel アーキテクチャをサポートしています。BEA WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) では、WebLogic JRockit 7.0 (Service Pack 2) SDK は WebLogic Platform ソフトウェアのパッケージに含まれています。

注意: WebLogic JRockit 7.0 は、Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) バージョン 1.3.1 で認証されています。

WebLogic Platform および JRockit のソフトウェア パッケージは、http://www.beasys.co.jp/evaluation/index.html からダウンロードできます。また、BEA WebLogic Platform 製品パッケージの CD-ROM にも収録されています。

WebLogic Platform または JRockit のパッケージをインストールするには、次の章で説明されているインストール手順を使用できます。

注意: WebLogic JRockit SDK が付属した WebLogic Platform パッケージには、ネット インストーラは使用できません。

WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) または JRockit のパッケージをインストールすると、サーバ側アプリケーション用に最適化された WebLogic JRockit JVM とクライアント側アプリケーションで任意に使用できる Sun Hotspot Client JVM という 2 種類の JVM がシステムにインストールされます。WebLogic Platform に用意されているサンプルには、クライアント側 GUI や、Sun Hotspot Client JVM などのクライアント指向の JVM を利用するその他のアプリケーションを多用するものがあります。WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) では、commEnv という便利なスクリプトがインストールされています。このスクリプトは、クライアント JVM またはサーバ JVM のどちらを実行するのか決定する環境変数を定義します。詳細については、http://e-docs.bea.com/platform/docs70/relnotes/relnotes.html にある『BEA WebLogic Platform リリース ノート』の「WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) の JVM オプションを指定する」を参照してください。

Sun Java 2 SDK が付属した WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) をインストールし、WebLogic JRockit 7.0 (Service Pack 2) SDK を使用するようにそのインストールを変更する場合の手順については、『BEA WebLogic Platform リリース ノート』の「WebLogic JRockit SDK を使用するように WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) を変更する」を参照してください。

WebLogic JRockit の詳細については、http://e-docs.bea.com/wljrockit/docs70/index.html にある JRockit のドキュメントを参照してください。

注意: 『BEA WebLogic JRockit 7.0 SDK Installation and Migration Guide』のインストール手順では、JRockit をスタンドアロン SDK としてインストールする方法を説明しています。この手順は、WebLogic Platform および JRockit のパッケージには適用できません。

 


インストールの要件

次の節では、WebLogic Platform インストールのインストール要件を説明します。

システム要件

表 1-1 に WebLogic Platform のシステム要件を示します。

表1-1 システム要件

コンポーネント

要件

サポート対象
プラットフォーム

BEA WebLogic Platform でサポートしているプラットフォームのコンフィグレーション。次の URL の『サポート対象プラットフォーム』ページを参照。http:/edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/support/
index.html

このページでは、推奨される Java 実行時環境などの要件も解説している。

ハード ディスク
ドライブ

WebLogic Platform をすべてインストールするには、約 525MB のディスク スペースが必要である。この中には、JDK のための 35MB、およびサンプルのための 142MB が含まれている。個別のコンポーネントのためのディスク ドライブ要件のリストについては、次の URL にある『サポート対象プラットフォーム』ページを参照。

http:/edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/support/
index.html

メモリ

WebLogic Platform のフル インストール - 512MB の RAM。1GB を推奨。

WebLogic Server - 最低 256MB の RAM。512MB 以上を推奨。

WebLogic Integration - 512MB の RAM。1GB を推奨。

WebLogic Portal - 512MB の RAM。1GB を推奨。

カラー ビット深度ディスプレイおよびサイズ

グラフィカル ユーザ インタフェース (graphical user interface: GUI) モードのインストールでは、8 ビット色深度 (256 色)。

コンソール モードおよびサイレント モードのインストールでは、カラー ビット深度の要件はない。

Java 2 SDK

WebLogic Platform インストール プログラムの実行には、Java 実行時環境 (Java run-time environment: JRE) が必要である。JRE を備えた Java 2 Software Development Kit (SDK) は、Windows インストール プログラムおよび一部の UNIX インストール プログラム (ファイル名の末尾が .bin のもの) にバンドルされている。その他の UNIX プラットフォームの WebLogic Platform インストール プログラムには、Java 2 SDK はバンドルされていない。これらのインストール プログラムのファイル名の末尾は、.jar である。.jar インストール プログラムを実行するには、適切なバージョンの Java 2 SDK がシステムにインストールされており、PATH 変数の前に SDK の bin ディレクトリが指定されている必要がある。インストール プロセスにより、JAVA_HOME および関連する変数がこのディレクトリを指すように設定されるため、SDK を使用することが重要である。プロシージャについては、次のいずれかを参照。


 

一時ディスク スペースの要件

BEA インストール プログラムでは、一時ディレクトリを使用して、WebLogic Platform を対象のシステムにインストールするために必要なファイルを抽出します。インストール処理の中で、インストール プログラムにバンドルされている圧縮状態の Java 実行時環境 (Java run-time environment: JRE)、および一時ディレクトリに展開される無圧縮の JRE が入る十分なスペースがあることが、一時ディレクトリには必要です。展開されたファイルは、インストール処理の最後に一時ディレクトリから削除されます。一般的に、インストール プログラムには、インストールされたファイルが必要とする量の 2.5 倍の一時スペースが必要です。

デフォルトでは、インストール プログラムは次の一時ディレクトリを使用します。

注意: インストール プログラムを実行するための充分な一時スペースがない場合は、別のディレクトリを指定するかインストール プログラムを終了するよう求められます。

充分な一時スペースを確保するために、インストール用の一時ディレクトリとして別のディレクトリの割り当てが必要になる場合があります。その場合は、次の表に記載されている指示を参照してください。

プラットフォーム

手順

Windows

次のいずれかを実行する。

net_platformXXX_win32.exe -mode=console -Djava.io.tmpdir=d:¥Temp

この例では、ファイル名の XXX は、インストールしているソフトウェアのバージョン番号である。

UNIX

インストール プログラムを起動するときに、次のオプションをコマンド ラインに入力する。

-Djava.io.tmpdir=tmpdirpath

ここで、tmpdirpath は、WebLogic Platform インストール プログラムが使用するファイルを一時的に保存するためのディレクトリの絶対パスである。


 

Administrator 特権

ユーザ ドメインを作成するために、カスタム インストールの終了時に [コンフィグレーション] ウィザードを実行した場合は、サーバを Windows サービスとしてインストールするかどうかを指定するよう求められます (WLS Domain テンプレートなどの一部のテンプレートの場合)。サーバを Windows サービスとしてインストールした場合は、Windows システムを起動するたびに自動的に起動されます。サーバを Windows サービスとしてインストールするには、Administrator 特権を持っている必要があります。

詳細については、次の URL にある『BEA WebLogic Server 管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」「WebLogic Server の Windows サービスとしての設定」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/adminguide/startstop.html
#SettingUpServerAsWindowsService

ライセンスおよび暗号

WebLogic Platform ソフトウェアは、有効なライセンスなしでは使用できません。WebLogic Platform をインストールすると、最大 20 のクライアントが接続可能な評価ライセンスがインストールされます。評価ライセンスは完全なライセンスであり、WebLogic Platform のすべてのコンポーネント機能が使用可能になります。

ライセンスは、WebLogic Platform 製品全体に対して購入することも、個別のコンポーネントに対して購入することもできます。WebLogic Platform で購入可能なライセンスについては、次の URL の e-docs Web サイトにある「ライセンス」ページを参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/interm/license.html

WebLogic Platform コンポーネントの 7.0 以前のバージョン用のライセンスは、WebLogic Platform 7.0 では機能しません。このライセンスは、7.0 license.bea フォーマットにアップグレードする必要があります。ライセンス ファイルをアップグレードするプロシージャ、および永続的なライセンスをインストールするプロシージャについては、WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新で説明されています。

128 ビット暗号の概要

セキュア ソケット レイヤ (secure sockets layer: SSL) 暗号化ソフトウェアは、56 ビットおよび 128 ビットの両方のレベルで使用可能です。SSL の 128 ビット クライアント バージョンのライセンスは、アメリカ合衆国およびカナダで使用可能です。適切な認証があれば、アメリカ合衆国およびカナダ以外でも 128 ビット暗号で有効なライセンスを取得できます

WebLogic Platform ライセンスは、デフォルトで 56 ビット暗号が使用可能になっています。SSL で 128 ビット暗号を使用可能にするには、WebLogic Platform ソフトウェアをインストールするに、インストール先となる BEA ホーム ディレクトリに 128 ビット暗号のライセンス ファイル license.bea が存在する必要があります。

128 ビット暗号のライセンスをインストールする方法については、128 ビット暗号の有効化を参照してください。

 


インストールの種類選択

WebLogic Platform のインストール プログラムでは、次の 2 種類のインストールができます。

 


WebLogic Platform インストールのためのディレクトリ選択

WebLogic Platform のインストールでは、以下のディレクトリの位置を指定する必要があります。

BEA ホーム ディレクトリの選択

WebLogic Platform をインストールするときは、BEA ホーム ディレクトリを指定するよう求められます。BEA ホーム ディレクトリは、同じマシンにインストールされた複数の BEA 製品が使用する共通ファイルのリポジトリです。したがって、BEA ホーム ディレクトリは、システムにインストールされた BEA 製品の中央サポート ディレクトリと見なすことができます。

BEA ホーム ディレクトリの中のファイルは、BEA ソフトウェアがシステム上で正しく動作するために不可欠です。これらのファイルは、次の種類の機能を実行します。

バンドルされている SDK をインストールする WebLogic Platform インストール プログラムによって作成された、サンプルの BEA ホーム ディレクトリの構造を以下に示します。


 

この図には、BEA ホーム ディレクトリで必須のファイルおよびディレクトリのみを示します。デフォルトの製品インストール ディレクトリを選択した場合は、BEA ホーム ディレクトリの中に weblogic700 および user_projects などのディレクトリが追加されます。製品インストール ディレクトリのデフォルトの場所は、BEA ホーム ディレクトリの中ですが、BEA ホーム ディレクトリ以外の別の場所も選択できます。

注意: 一部の UNIX プラットフォームの WebLogic Platform のインストール プログラムでは、SDK をインストールしません

WebLogic Platform のインストールでは、既存の BEA ホーム ディレクトリを選択するか、新規の BEA ホーム ディレクトリを作成するパスを指定するよう求められます。新規ディレクトリを作成する場合は、WebLogic Platform インストール プログラムによりディレクトリが自動的に作成されます。

注意: BEA ホーム ディレクトリでは、BEA ホーム ディレクトリ規約を使用する BEA 製品のそれぞれのバージョンについて、1 つのインスタンスだけをインストールできます。たとえば、BEA ホーム ディレクトリにインストールできる WebLogic Server 7.0 は 1 つのみですが、BEA ホーム ディレクトリには、WebLogic Server 6.1 のインスタンスも 1 つインストールできます。

BEA ホーム ディレクトリの機能について

表 1-2 で、BEA ホーム ディレクトリにあるファイルおよびディレクトリについて説明します。

表1-2 BEA ホーム ディレクトリの説明

コンポーネント

説明

sdk ディレクトリ

WebLogic Platform と共にインストールされた Java 2 SDK 用のソフトウェアが格納される。SDK には、Java 実行時環境 (Java run-time environment: JRE) および Java アプリケーションをコンパイルおよびデバッグするツールが用意されている。次のオプションがある。

注意: SDK オプションは、ハードウェア プラットフォームによって異なります。一部の UNIX プラットフォームでは、WebLogic Platform インストール プログラムは SDK をインストールしません。

logs ディレクトリ

BEA ホーム ディレクトリのインストールおよびアンインストールを記録する履歴ファイルが格納されている。

utils ディレクトリ

BEA WebLogic Platform の全製品のインストールをサポートするユーティリティが格納されている。utils.jar ファイルには、UpdateLicense ユーティリティをサポートするコードが格納されている。

license.bea ファイル

システムにインストールされた BEA WebLogic の全製品のライセンス キーがある XML フォーマットのライセンス ファイル。

このライセンスのフォーマットは、WebLogic Platform 7.0 で変更されている。7.0 以前の license.bea ファイルを WebLogic Platform 7.0 の license.bea ファイルに変換する方法については、WebLogic Platform 製品の 7.0 リリース以前のライセンスのアップグレードの手順を参照。無期限 (永続) ライセンスを追加する、または機能を追加するためにライセンス ファイルを更新するには、UpdateLicense ユーティリティを使用して license.bea ファイルを更新する必要がある。詳細については、license.bea ファイルの更新を参照。

注意: このファイルは直接編集しないでください。直接編集した場合は、インストールされている BEA 製品の動作に問題が発生することがあります。

registry.xml ファイル

対象のシステムにインストールされているすべての BEA 製品に関する永続的な記録が入ったレジストリ ファイル。このレジストリには、バージョン番号、サービス パック番号、およびインストール ディレクトリなどの製品に関係する情報が格納されている。

注意: このファイルは直接編集しないでください。直接編集した場合は、インストールされている BEA 製品の動作に問題が発生することがあります。また、将来 BEA 製品、またはメンテナンス アップグレードをインストールするときに、インストールに関する問題が起こることがあります。

UpdateLicense (.cmd/.sh)

新規のライセンス セクションを使用して、現在の license.bea ファイルを更新するコマンド ファイル (Windows NT/2000)、またはシェル スクリプト (UNIX)。結果は、既存のライセンス セクションと新規のライセンス セクションの両方があるマージされたライセンスになる。UpdateLicense ユーティリティの使用方法の詳細については、license.bea ファイルの更新を参照。


 

複数の BEA ホーム ディレクトリの作成

BEA ホーム ディレクトリを複数作成することはできますが、できる限り避けてください。ほとんどの場合、BEA ホーム ディレクトリは 1 つで充分です。しかし、状況によっては、開発環境と製品環境を分けておくために、それぞれに製品スタックを入れたほうがよい場合もあります。ディレクトリを 2 つ作成しておけば、生産環境を変更する準備が整うまで、それを変更することなしに開発環境を (BEA ホーム ディレクトリ内で) 更新しても、準備が整うまで製品環境を変更せずに済みます。

製品インストール ディレクトリの選択

製品インストール ディレクトリには、プログラム ファイルおよびサンプルを含めて、システムにインストールすることを選択したすべてのソフトウェア コンポーネントがあります。WebLogic Platform の最初のインストールでは、製品インストール ディレクトリを選択することを求められます。デフォルトを選択した場合は、WebLogic Platform ソフトウェアが次のディレクトリにインストールされます。

C:¥bea¥weblogic700

ここで C:¥bea は BEA ホーム ディレクトリであり、weblogic700 は製品インストール ディレクトリです。ただし、製品インストール ディレクトリには、任意の名前とシステム内の任意の場所を指定できます。つまり、ディレクトリを weblogic700 としたり、BEA ホーム ディレクトリの下に作成する必要はありません。

インストール プログラムでは、製品インストール ディレクトリを WL_HOME ディレクトリとして使用し、ソフトウェア コンポーネントをこのディレクトリの下にインストールします。最初のインストールで、製品の全コンポーネントではなく、WebLogic Platform の個別のコンポーネントをインストールすることを選択し、その後、(同じ BEA ホーム ディレクトリを使用して) 追加コンポーネントをインストールする場合は、後のインストールでは、製品インストール ディレクトリの指定は求められません。インストール プログラムによって、WL_HOME ディレクトリが検出され、同じディレクトリの下に追加コンポーネントがインストールされます。

WebLogic Platform のディレクトリ構造の説明は、WebLogic Platform 製品ディレクトリ構造についてにあります。

ユーザ ドメイン ディレクトリの選択

WebLogic Platform コンポーネント製品の以前のリリースでは、各ドメインのアプリケーション コードを含めて、製品インストールのディレクトリ構造の中にドメインが作成されていました。WebLogic Platform 7.0 に付属している [コンフィグレーション] ウィザードを使用すると、ドメイン コンテナ フォルダ (デフォルトでは、user_projects) の中の専用のディレクトリ構造の中にドメインを作成できるので、ウィザードの使用をお勧めします。ドメイン コンテナを作成すると、すべてのユーザ ドメイン ディレクトリを保存でき、また各ドメインを専用のドメイン コンテナの中に作成できます。ドメイン コンテナの作成位置は自由です。

この新しいディレクトリ構造によって、アプリケーション コードを保存し、サーバ システムをコンフィグレーションするときの柔軟性がさらに大きくなりました。また、アプリケーション開発でのよりよい作業実践にもつながります。つまり、アプリケーション コードは製品ソフトウェアと共に保存するべきではありません。

注意: [コンフィグレーション] ウィザードを使用して作成したディレクトリは、ソフトウェアをアンインストールしたときに削除されず、その後のインストールでも上書きされません。これらのディレクトリを削除する場合は、手作業で削除する必要があります。

ドメイン作成の全詳細は、『コンフィグレーション ウィザードの使い方』で説明されています。

 


アップグレード情報および移行情報の掲示場所

WebLogic Platform インストールを最新のサービスパックを使用してアップグレードする詳細については、サービス パックとローリング パッチのインストールを参照してください。

注意: Smart Update およびアップグレード インストーラにより、Sun Java 2 SDK がシステムにインストールされます。WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 1) をインストールした後で、WebLogic JRockit 7.0 (Service Pack 1) SDK を使用するようにインストールを変更した場合は、インストールをアップグレードするのに Smart Update やアップグレード インストーラを使用しないでください。この場合は、プラットフォームに WebLogic Platform 7.0 (Service Pack 2) および JRockit のパッケージ全体をインストールする必要があります。JRockit と共に動作するカスタムの Service Pack 1 ドメインを作成した場合は、このドメインを Service Pack 2 に移行する必要があります。ドメインの移行手順については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/relnotes/relnotes.html#migration にある『BEA WebLogic Platform リリース ノート』の「コンフィグレーション ウィザードを使用して作成されたドメインを移行する」を参照してください。

WebLogic Platform コンポーネントのアップグレード情報および移行情報は、次の URL で入手できます。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/interm/migrate.html

 


Smart Update の概要

WebLogic Platform 7.0 には Smart Update 機能があり、サービス パック、ローリング パッチ、および今後のソフトウェア リリースで、ソフトウェアをすばやく簡単にアップグレードできます。

Windows の [スタート] メニューまたはコマンド ラインのいずれかから、Smart Update を起動したときは、インストールされている製品 (現在の BEA ホーム ディレクトリに関連付けられている) のバージョン番号がチェックされます。そして、BEA Web サイトにアクセスして取得できるアップデートがチェックされます。Smart Update の使用方法の詳細については、サービス パックとローリング パッチのインストールを参照してください。

Smart Update を使用すると、システム インストールを以前のリリース バージョンに戻すこともできます。詳細については、Smart Update を使用したメンテナンス アップグレードのアンインストールを参照してください。

 

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