このトピックでは、データのバックアップおよびリストアの基礎となるOracle Secure Backupエンジンであるobtar
について説明します。obtar
は、Berkeley UNIX tar(1)
コマンドをオリジナルとする派生コマンドです。obtar
コマンドライン・インタフェースは、次の点でUNIXコマンドラインのPOSIX 1003.2標準に準拠しています。
オプションは、先頭にダッシュが付いた単一文字である(例: -c
)。
オプションに引数が必要な場合、引数はオプションの後ろに続き、スペースでオプションと区切られます(例: -c
argument
)。
いずれかのオプションに引数が必要でないかぎり、1つのダッシュの後ろに複数のオプションをまとめて指定できます。オプションの1つに引数が必要な場合、このオプションはオプションのグループの最後に配置する必要があります。たとえば、-c
に引数を使用する場合、-vPZc
argument
のように指定する必要があります。
このコマンドライン・インタフェースがPOSIX 1003.2標準と異なる点は、ダッシュから始まるファイル名をオプションの引数として使用できないという点です。たとえば、-c ./-myfile
を使用しようとすると、エラーが戻されます。
表4-1は、obtar
の基本的なモードについて説明しています。各モードの説明には、最も一般的なオプションが含まれています。追加オプションについては、「obtarのオプション」を参照してください。
表4-1 obtarのモード
オプション | 説明 |
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コマンドラインに指定されたディレクトリおよびファイルのワンタイム・バックアップ・イメージを作成する。 |
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バックアップ説明ファイル(BDF)に指定されたディレクトリおよびファイルのバックアップ・イメージを作成する。BDFの構文については、「バックアップ説明ファイルの構文」を参照。 |
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ディレクトリおよびファイルをリストアする。 |
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バックアップ・イメージのコンテンツをリストする。 |
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指定されたドライブ内のバックアップ・イメージまたはボリューム・ラベルを表示する。 |
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ボリュームに含まれるバックアップ・イメージのリストを表示する。 |
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指定ドライブに入っているテープにボリューム・ラベルを書き込む。 |
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指定ドライブに入っているテープのボリューム・ラベルを削除する。 |
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指定ドライブに入っているボリュームを再利用可能としてマークする。 |
関連資料: obtar の使用方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。 |