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コンフィギュレーション・ファイルの SERVERS セクションの作成方法

コンフィギュレーション・ファイルの SERVERS セクションには、サーバ・プロセスに固有な情報が含まれています。このセクションは必須ではありません。ただし、このセクションがないということは、アプリケーション・サーバがなく、機能もほとんどないことを意味します。このセクションの各エントリは、アプリケーションで起動するサーバ・プロセスを表し、次の情報を指定します。

注記 BEA Tuxedo システムでサポートされるコマンド行オプションについては、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』の servopts(5) を参照してください。

次の表では、SERVERS セクションの各パラメータを説明し、参照先へのリンクやその他の情報を示します。

SERVERS セクションで指定する情報 (オプション)

パラメータ (必須/オプション)

参照先 (クリックするとリンク先にジャンプ)

サーバが会話型サーバであるかどうか。接続は、会話型サーバに対してのみ行うことができます。tpacall(3c) または tpcall(3c) を使った rpc 要求は、 非会話型サーバに対してのみ行うことができます。

CONV (オプションの実行時パラメータ)

会話型サーバ

ID 確認のためのプロセスのプリンシパル名、プリンシパル・ユーザの秘密鍵の場所、およびパスワードを格納する環境変数

SEC_PRINCIPAL_NAMESEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR

セキュリティ属性

ほかのサーバとの関連で、このサーバをいつ起動またはシャットダウンするか

SEQUENCE (オプションのブート・パラメータ)

サーバの起動順序

tmboot によって起動されるサーバのオカレンスの最小数

MIN (オプションのブート・パラメータ)

サーバの起動順序

起動できるサーバのオカレンスの最大数

MAX (オプションのブート・パラメータ)

サーバの起動順序

起動時にサーバ・プロセスに渡される servopts(5) オプションのリスト。何も指定しない場合、デフォルトの -A が使用されます。string_value は 256 文字まで指定できます。

CLOPT (オプションのブート・パラメータ)

サーバのコマンド行オプション

初期化時に、該当するファイルの値をサーバ環境に追加する要求。サーバが、別のマシンに移行可能なサーバ・グループに関連付けられている場合は、移行元マシンと移行先マシンの同じ場所に ENVFILE を格納する必要があります。

ENVFILE (オプションの実行時パラメータ)

サーバ環境ファイル

サーバが所属するサーバ・グループの名前。string_value には、GROUPS セクションのサーバ・グループに関連付けられた論理名を指定します。

SRVGRP (必須)

サーバ・グループ

サーバ・グループ内のサーバを一意に識別する整数。識別子は、1 以上 30,000 以下でなければなりません。

SRVID (必須)

サーバ ID

プロセスの要求キューのシンボリック名

RQADDR (オプションの実行時パラメータ)

サーバ・キュー情報

要求キューに対するパーミッション (数値で指定)

RQPERM (オプションの実行時パラメータ)

サーバ・キュー情報

プロセスに対して応答キューを確立するかどうか

REPLYQ (オプションの実行時パラメータ)

サーバ・キュー情報

応答キューに対するパーミッション (数値で指定)

RPPERM (オプションの実行時パラメータ)

サーバ・キュー情報

再起動可能なプロセスが異常終了した場合に実行するコマンド

RCMD (オプションの実行時パラメータ)

サーバの再起動に関する情報

再起動可能なプロセスの再起動回数。GRACE で指定された時間内に再起動できる最大回数から 1 を引いた数を指定します。

MAXGEN (オプションの実行時パラメータ)

サーバの再起動に関する情報

再起動可能なプロセスの再起動回数。指定した秒内で MAXGEN 回まで再起動できることを指定します。

GRACE (オプションの実行時パラメータ)

サーバの再起動に関する情報

プロセスを再起動できるかどうか。デフォルト値は N です。サーバを移行できる場合は、RESTARTY に設定します。SIGTERM シグナルで終了されたサーバは再起動する必要があります。

RESTART (オプションの実行時パラメータ)

サーバの再起動に関する情報

アプリケーション・プロセス内で、BEA Tuxedo のシステム・ライブラリから内部テーブルへのアクセスを実現するデフォルト・モード

SYSTEM_ACCESS (オプションの実行時パラメータ)

サーバへのシステム・アクセス

最初にサーバを起動するときのサーバ・ディスパッチ・スレッドの最小数。MAXDISPATCHTHREADS が 1 より大きい場合 (MAXDISPATCHTHREADS>1) は、別のディスパッチ・スレッドが使用されます。このディスパッチ・スレッドは、MAXDISPATCHTHREADS で指定した数には含まれません。MAXDISPATCHTHREADS は、MINDISPATCHTHREADS と同じか、またはそれ以上でなければなりません (MINDISPATCHTHREADS<=
MAXDISPATCHTHREADS)。このパラメータのデフォルト値は 0 です。

MINDISPATCHTHREADS

スレッド

各サーバ・プロセスで生成される、同時に実行できるディスパッチ・スレッドの最大数MAXDISPATCHTHREADS が 1 より大きい場合 (MAXDISPATCHTHREADS>1) は、別のディスパッチ・スレッドが使用されます。このディスパッチ・スレッドは、パラメータで指定した数には含まれません。MAXDISPATCHTHREADS は、MINDISPATCHTHREADS と同じか、またはそれ以上でなければなりません (MINDISPATCHTHREADS<=
MAXDISPATCHTHREADS)。このパラメータのデフォルト値は 1 です。

MAXDISPATCHTHREADS

スレッド

最初のスレッド以降の各サーバ・スレッドのスタック・サイズ (バイト単位)。このパラメータを指定しないか、または 0 の場合は、オペレーティング・システムのデフォルト値が使用されます。このオプションは、MAXDISPATCHTHREADS に 1 より大きい値が指定された場合のみサーバに影響を与えます。

THREADSTACKSIZE

スレッド


 

SERVERS セクションの例

以下は、コンフィギュレーション・ファイルの SERVERS セクションの例です。

*SERVERS
DEFAULT: RESTART=Y MAXGEN=5 GRACE=3600
REPLYQ=N CLOPT="-A"
ENVFILE="/usr/home/envfile"
SYSTEM_ACCESS=PROTECTED

RINGUP1 SRVGRP=GROUP1 SRVID=1 MIN=3
RQADDR="ring1"
RINGUP2 SRVGRP=GROUP1 SRVID=4 MIN =3
RQADDR="ring2"

注記 この例では、SEQUENCE (1 〜 6 の順に起動)、REPLYQRPPERM (サーバは応答を受け取らない)、RCMD (再起動時のコマンド不要)、および CONV (非会話型サーバ) が省略されています。特定のサーバに対して特に設定を行わない限り、すべてのサーバにはデフォルト設定が適用されます。

SERVERS セクションのパラメータ

上の SERVERS セクションの例では、以下のパラメータと値が指定されています。

パラメータ

説明

RESTART=Y (デフォルト)

サーバを再起動します。

MAXGEN=5 (デフォルト)

MAXGEN パラメータには、GRACE パラメータで指定した期間内にサーバが起動できる回数を制御する、0 より大きく 256 よりも小さい数値を指定します。デフォルト値は 1 です。サーバが再起動可能な場合、このパラメータには 2 以上 (MAXGEN >= 2) を指定します。再起動は、指定した値から 1 を引いた回数行うことができます。RESTART は、Y に指定します。指定しないと、MAXGEN は無視されます。

GRACE=3600 (デフォルト)

RESTARTY の場合、GRACE パラメータを使用して、サーバの再起動を行える期間 (秒単位) を指定することができます。再起動は、MAXGEN - 1 回行うことができます。秒数として 0 以上 2,147,483,648 未満 (つまり 68 年強) の値を指定します。GRACE を指定しない場合は、デフォルトの 86,400 秒 (24 時間) が指定されます。GRACE 期間が終了すると、次の期間が開始します。このパラメータに 0 を設定すると、すべての制限が解除されます。つまり、サーバの再起動回数が制限されなくなります。

REPLYQ=N (デフォルト)

応答キューはありません。

CLOPT="-A" (デフォルト)

各サーバのコマンド行に -A を指定します。

ENVFILE="/usr/home/envfile" (デフォルト)

ENVFILE に指定したファイルから環境設定を読み取ります。

SYSTEM_ACCESS=PROTECTED (デフォルト)

システム・コード外から内部テーブルへのアクセスを拒否します。

RINGUP1

最初に起動するサーバのサンプル名

SRVGRP=GROUP1 SRVID=1 MIN=3

RQADDR="ring1"

サンプル・サーバの 3 つのインスタンスが、サーバ・グループ GROUP1 で起動します。サーバ ID は、12、および 3 です。3 つのサーバは、MSSQ セットを構成し、キュー ring1 からの要求を読み取ります。

注記 RQADDR は、このサーバの要求キューにシンボリック名を割り当てます。MSSQ セットを作成するには、複数のサーバに対して同じシンボリック・キュー名を指定し、これらのサーバの実行可能ファイルに同じ名前を割り当てます。MIN には、1 より大きい値を指定します。

RINGUP2

2 番目に起動するサンプル・サーバの名前


 

関連項目

 

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