まとめ : 初めての Web サービス
このチュートリアルでは、Web サービスの構築の基礎について解説しました。また、WebLogic Workshop の使用方法、および Web サービスを設計する際の考慮事項についても解説しました。
このトピックでは、チュートリアルで解説した概念をまとめ、詳細情報に関するトピックへのリンクを掲載しました。また、次のトピックも非常に参考になります。
WebLogic Workshop の概要については、WebLogic Workshop で Web サービスを構築するを参照
WebLogic Workshop で実行できるタスクに関する情報へのリンクについては、操作ガイドの各トピックを参照
付属のサンプルのリストについては、サンプルを参照
Web サービスのソース ファイルとの対話には、WebLogic Workshop プロジェクトを使用する。プロジェクトでは、Web サービスまたは関連する Web サービスに関連づけられたファイルをグループ化できる。
プロジェクトの詳細については、WebLogic Workshop プロジェクトを参照してください。
Web サービスの開発時には、WebLogic Server の動作中のインスタンス上でコードをテストおよびデバッグする。
WebLogic Server については、BEA WebLogic Server リリース 7.0 マニュアルを参照してください。WebLogic Workshop から WebLogic Server を起動する方法については、WebLogic Server を起動および停止するにはを参照してください。
Web サービスの設計は、Web サービスの設計図を描いたり、クライアントと他のリソースとの関係を確立したりしながら行う。WebLogic Workshop には、設計を作成しながらコードを生成できるデザイン ビューが用意されている。
デザイン ビューの詳細については、デザイン ビューを参照してください。
Web サービスのソース ファイルが JWS ファイルである。JWS ファイルは、WebLogic Server でのデプロイメント時に Web サービスとして自動的に認識される。
JWS ファイルの概要については、JWS ファイル : Java Web サービスを参照してください。
Web サービスの機能を公開するには、JWS ファイル内でメソッドを作成する。デザイン ビューでは、メソッドの追加、メソッドの特性を指定するプロパティの設定、および強力なサーバ機能の追加を行うことができる。
サービスをテストするには、テスト ビューを使用する。テスト ビューでは、HTML ページが動的に生成され、これを介して指定のパラメータ値でサービスのメソッドを呼び出すことができる。
テスト ビューの詳細については、テスト ビューを参照してください。
DatabaseControl を使用すると、Web サービスからデータベースに簡単にアクセスできる。
DatabaseControl の概要および詳細については、データベース コントロール : Web サービスからデータベースを使用するを参照してください。
非同期通信を採用することで、インターネットおよび Web サービス全般に特有のレイテンシの問題に対応できる。この非同期性により、クライアント ソフトウェアがリクエストの結果を受信するまで、処理の進行がブロックされるのを回避できる。
非同期性の概要および非同期性をサポートする WebLogic Workshop のツールについては、非同期性を利用して長期間の処理を実現するを参照してください。
コールバックは、非同期通信が必要なクライアントに結果を返す場合に役立つ。コールバックでは、サービスで作成されるコールバックを処理する手段をクライアントが実装しているという合意が必要である。
詳細については、コールバックを使用してイベントのクライアントに通知するを参照。
会話を使用すると、異なる非同期通信間でも一貫性のあるステートを維持することができる。会話では、このような通信を元のリクエストおよびその作成元のクライアントと相関させることができる。
詳細については、会話を使用してステートを保持する、および非同期性を利用して長期間の処理を実現するを参照してください。
ServiceControl を使用すると、他の Web サービスにアクセスできる。ServiceControl は、他の Web サービスの WSDL から生成する。生成後、サービスの設計に他のサービスを表すコンポーネントが 1 つできる。
ServiceControl の概要および詳細については、サービス コントロール : 他の Web サービスを使用するを参照してください。
JMSControl を使用すると、Java Message Service(JMS)で利用可能なコンポーネントにアクセスできる。このコントロールにより、さまざまなタイプ(XML など)のメッセージを送受信できるようになる。
JMSControl の詳細については、JMS コントロール : Web サービスから Java Message Service のキューとトピックを使用するを参照してください。
EJBControl を使用すると、EJB にアクセスできる。EJBControl では、Web サービス 設計で EJB のインタフェースを表すコンポーネントを 1 つ指定することにより、EJB を簡単に使用することができる。
EJBControl の詳細については、EJB コントロール : Web サービスからエンタープライズ JavaBean を使用するを参照してください。
サービスで他のコンポーネントと交換する、特定の形式の XML メッセージを処理または設定する必要がある場合には XML マップを使用する。XML マップでは、WebLogic Server による XML と Java 間の変換をカスタマイズする。
XML マップの詳細については、XML マップを使用して XML メッセージを処理および成形するを参照してください。
Java コードの外部で計算したり、XML メッセージの成形に関してよりきめ細かく設定したりするために、ECMAScript をマッピングに組み込むことができる。ECMAScript を使用するには、JSX ファイルでスクリプト関数を記述してから、XML マップでその関数を参照する。実行時に XML と Java 間の変換が行われると、WebLogic Server によってスクリプト関数が呼び出される。
マッピングでの ECMAScript の使用に関する概要および詳細については、XML マップからスクリプト関数を使用するを参照してください。
TimerControl を使用すると、タイマー機能をサービスに追加できる。この機能により、特定の操作の許容実行時間を制限したり、何らかの処理を一定の間隔で実行したりといったことが可能になる。
TimerControl の詳細については、タイマー コントロール : Web サービスでタイマーを使用するを参照してください。
JwsContext インタフェースによって公開される onException コールバックを使用すると、Web サービスの操作から送出された例外を処理できる。このコールバックを受信すると、必要なクリーンアップを実行したり、クライアントにメッセージを送信したりできる。
onException コールバックの詳細については、JwsContext.onException コールバックを参照してください。
ポーリングのサポートにより、Web サービスでは、コールバックを受信できないクライアントに代替手段を提供できる。ポーリングを使用すると、クライアントは、リクエストに対する応答の準備ができたどうかを定期的に Web サービスに確認することができる。
ポーリングの詳細については、コールバックの代わりにポーリングを使用するを参照してください。
Web サービスを構築する際に、クライアント ソフトウェアで使用できるクラスが WebLogic Workshop によって生成される。このプロキシ クラスを使用すると、クライアントはサービスのメソッドを呼び出すことができる。プロキシ クラスは、テスト ビューからダウンロードできる。
詳細については、Web サービスの Java プロキシを使用するにはを参照してください。
HTTP の代わりに HTTPS を使用して Web サービスを公開すると、Web サービスをセキュアにすることができる。これを行うには、Web サービスのプロジェクトに関連付けられたコンフィグレーション ファイルを編集する。
詳細については、HTTPS を使用して Workshop Web サービスをセキュアにするを参照してください。
JwsCompile を使用すると、プロダクション サーバにデプロイするために Web サービスをパッケージ化することができる。
Web サービスのデプロイメントについては、Web サービスをデプロイするを参照してください。JwsCompile の詳細については、JwsCompile コマンドを参照してください。