4.2 Kubernetesの環境への追加

環境の作成後には、そのデプロイメントに求められるモジュールを追加する必要があります。基本デプロイメントには、環境にデプロイするKubernetesが必須です。そのために、kubernetesモジュールを環境に追加します。

環境で使用可能なモジュールのリストは、olcnectl module listコマンドで表示できます。次に例を示します。

$ olcnectl --api-server 127.0.0.1:8091 module list --environment-name myenvironment

olcnectl module createコマンドは、環境にモジュールを追加するために使用します。たとえば、1つのマスター・ノードと2つのワーカー・ノードがあるmyenvironment環境にkubernetesモジュールを追加するには、次のようにします。

$ olcnectl --api-server 127.0.0.1:8091 module create --environment-name myenvironment \
  --module kubernetes --name mycluster \
  --container-registry container-registry.oracle.com/olcne \
  --apiserver-advertise-address 192.0.2.100 \
  --master-nodes master1.example.com:8090 \
  --worker-nodes worker1.example.com:8090,worker2.example.com:8090

--apiserver-advertise-addressオプションでは、ワーカー・ノードとの通信時に使用するマスター・ノードのインタフェースのIPアドレスを指定します。このオプションでは、マスター・ノードに複数のネットワーク・インタフェースがある場合に、このオプションで指定したものを使用するようにします。

--container-registryオプションでは、Kubernetesイメージを取得するコンテナ・レジストリを指定します。この例では、Oracle Container Registryを使用していますが、Oracle Container RegistryからKubernetesイメージをミラー化してあるローカル・レジストリを使用することもできます。ローカル・レジストリの作成方法の詳細は、2.2「コンテナ・レジストリへのアクセス」を参照してください。

kubernetesモジュールを追加するときに、必須のオプションのうち含まれていないものがあると、そのオプションを指定するように求められます。

kubernetesモジュールに使用可能なオプションの完全なリストは、5.1「Platform CLIの構文」を参照してください。

マルチ・マスター高可用性デプロイメントの作成方法の詳細は、4.6「マルチ・マスター(HA) Kubernetesクラスタの作成」を参照してください。