4 ラックへのOracle Database Applianceの設置

Oracle Database Applianceをラックに設置するには、次の手順を実行します。

タスクの概要

様々なモデルのOracle Database Applianceをラックに設置する際に実行するタスク。

適切な手順に従ってラックにシステムを取り付けてください。

ノート:

これらの手順では、アプライアンスをラックに設置する方法について説明します。配線手順については、該当するデプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。Oracle Database Appliance X6より前にリリースされたOracle Database Applianceのバージョンの場合は、スタート・ガイドを参照してください。

Oracle Database Applianceバージョン1 Oracle Database Appliance X3-2/X4-2 Oracle Database Appliance X5-2、X6-2-HA、X7-2-HA、X8-2-HA Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2M、X8-2S/X8-2M

オプションのコンポーネントの設置

様々なOracle Database Applianceモデルでサポートされているオプションのコンポーネントについて学習します。

オプション・メモリーの設置

Oracle Database Applianceの各種モデルでサポートされているオプションのメモリーについて説明します。

オプションのメモリーは、標準構成とは別に購入できます(個別に出荷されます)。可能な場合、オプションのメモリーはラックにサーバーを設置する前に取り付けてください。

ノート:

古いシステムの場合は、一部のオプションが使用できなくなっていることがあります。
  • Oracle Database Appliance X8-2Sの場合は、384 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32GB DIMM x 6枚のセットになっています。

  • Oracle Database Appliance X8-2Mの場合は、768 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32 GB DIMM x 6枚のセットになっています。つまり、2つのキット(プロセッサごとに1つ)が必要です。

  • Oracle Database Appliance X8-2-HAの場合は、768 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32 GB DIMM x 6枚のセットになっています。つまり、768 GBには4つのキット(サーバー・ノードごとに2つ)が必要です。2つのサーバー・ノードに同容量のメモリーを設置する必要があります。したがって、アプライアンスの合計メモリーは1536 GBになります。

  • Oracle Database Appliance X7-2Sの場合は、384 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32GB DIMM x 6枚のセットになっています。

  • Oracle Database Appliance X7-2Mの場合は、768 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32 GB DIMM x 6枚のセットになっています。つまり、2つのキット(プロセッサごとに1つ)が必要です。

  • Oracle Database Appliance X7-2-HAの場合は、768 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32 GB DIMM x 6枚のセットになっています。つまり、768 GBには4つのキット(サーバー・ノードごとに2つ)が必要です。2つのサーバー・ノードに同容量のメモリーを設置する必要があります。したがって、アプライアンスの合計メモリーは1536 GBになります。

  • Oracle Database Appliance X6-2Sの場合は、384GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32GB DIMM x 8枚のセットになっています。

  • Oracle Database Appliance X6-2M/X6-2Lの場合は、512 GBまたは768 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32GB DIMM x 8枚のセットになっています。

  • Oracle Database Appliance X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HAの場合は、512 GBまたは768 GBへのメモリー拡張を注文するオプションがあります。メモリー・キットは、32GB DIMMM x 8枚のセットになっているため、512GBの場合は2キット(各サーバー・ノードに1個)、768GBの場合は4キット(各サーバー・ノードに2個)必要です。2つのサーバー・ノードに同容量のメモリーを設置する必要があります。したがって、アプライアンスの合計メモリーは、拡張構成に応じて1024 GBまたは1536 GBになります。

メモリーの設置手順は、サービス・マニュアルを参照してください。

オプション・ストレージの設置

Oracle Database Applianceの各種モデルでサポートされているオプションのストレージについて説明します。

オプションのストレージは、標準構成とは別に購入できます(個別に出荷されます)。可能な場合、オプションのストレージはラックにサーバーを設置する前に取り付けてください。

ノート:

古いシステムの場合は、一部のオプションが使用できなくなっていることがあります。
  • デフォルト構成がNVMeドライブ2個のOracle Database Appliance X8-2Mの場合は、前面ドライブ・スロット2-11用に最大10個の追加2.5インチ6.4 TB NVMe SSDを注文するオプションがあります。ドライブはペアで設置する必要があります。次の点に注意してください。

    • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、19.4または19.5を所有している場合、最初にシステムの電源を投入してシステム・ソフトウェアをインストールする前に、すべてのストレージを追加する必要があります。システムをプロビジョニングして実行した後は、ストレージを追加できません。

    • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.8または19.6以降のバージョンを所有している場合、システムが実行されている状態でストレージを追加し、アプライアンスCLIソフトウェア・コマンドを使用してストレージ構成を拡張できます。

  • Oracle Database Appliance X8-2-HAの場合は、次のオプションがあります。

    • 基本構成に部分的に移入されたストレージ・シェルフが含まれている場合は、次のようにアップグレードできます。

      • 高パフォーマンス・シェルフの場合、最大18個の7.68 TB SSD (6パックで可能)を追加できます。

        Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、19.4または19.5を所有している場合、最初にシステムの電源を投入してシステム・ソフトウェアをインストールする前に、すべてのストレージを追加する必要があります。システムをプロビジョニングして実行した後は、ストレージを追加できません。

        Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.8または19.6以降のバージョンを所有している場合、システムが実行されている状態でストレージを追加し、アプライアンスCLIソフトウェア・コマンドを使用してストレージ構成を拡張できます。

      • 大容量シェルフの場合、18個の14 TB HDD (18パックで可能)を追加できます。

        Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、19.4または19.5を所有している場合、最初にシステムの電源を投入してシステム・ソフトウェアをインストールする前に、すべてのストレージを追加する必要があります。システムをプロビジョニングして実行した後は、ストレージを追加できません。

        Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.8または19.6以降のバージョンを所有している場合、アプライアンスの電源をオフにし、ストレージを追加してから、アプライアンス・ソフトウェアを再イメージ化して再デプロイする必要があります。これは、アプライアンスをデフォルトの高パフォーマンス・モードから大容量モードに再構成するために必要です。

    • 既存のアプライアンスのストレージ・シェルフが完全に移入されていた場合、あるいは7.68 TB SSD 6個の部分的に移入された基本ストレージ・シェルフ構成を7.68 TB SSD 18個または14 TB HDD 18個で拡張した場合は、ストレージ・シェルフを追加できます。

      Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、19.4または19.5を所有している場合、最初にシステムの電源を投入してシステム・ソフトウェアをインストールする前に、すべてのストレージを追加する必要があります。システムをプロビジョニングして実行した後は、ストレージを追加できません。

      Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.8または19.6以降のバージョンを所有している場合、システムが実行されている状態でストレージ拡張シェルフを追加し、アプライアンスCLIソフトウェア・コマンドを使用してストレージ構成を拡張できます。

      ノート:

      既存のストレージ・シェルフが完全に移入され、購入したストレージ・シェルフが既存のストレージ・シェルフと同一に構成(同じスロット内の同じドライブ)されていないかぎり、(完全に移入される)ストレージ拡張シェルフは追加できません。

  • デフォルト構成がNVMeドライブ2個のOracle Database Appliance X7-2Mの場合は、前面ドライブ・スロット2-7用に3個または6個の追加2.5インチ6.4 TB NVMe SSDを注文するオプションがあります。ドライブは3パックで入手できます。

  • Oracle Database Appliance X7-2-HAの場合は、次のオプションがあります。

    • 基本構成に部分的に移入されたストレージ・シェルフが含まれている場合は、次のようにアップグレードできます。

      • 高パフォーマンス・シェルフの場合、最大15個の7.68 TB SSD (5パックで可能)を追加できます。3.2 TB SSDは使用できなくなりました。システムで7.68 TB SSDをサポートするには、Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、18.8または19.6を実行する必要があります。さらに、次のような条件もあります。

        • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7を実行している場合、システムの電源をオフにして既存の3.2 TB SSDを取り外し、7.68 TB SSDに交換する必要があります。システム内に両方のタイプのドライブが共存することはできません。新しいストレージを追加したら、クリーンアップを実行し、アプライアンス・ソフトウェアを再デプロイし、新しいストレージを追加した後にバックアップからデータベースをリストアする必要があります。

        • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.8または19.6以降のバージョンを実行している場合は、実行しているシステムで7.68 TB SSDを追加できます。7.68 TB SSDは、既存の3.2 TBドライブと一致するよう、システムに追加された後に3.2 TB SSDとしてフォーマットされます。

      • 大容量シェルフの場合、最大15個の14 TB HDD (15パックで可能)を追加できます。10 TB HDDは使用できなくなりました。システムで14 TB HDDをサポートするには、Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、18.8または19.6以降のバージョンを実行する必要があります。さらに、次のような条件もあります。

        • ストレージ・シェルフの電源をオフにし、すでに基本構成になっている5個の3.2 TB SSDをスロット15-19に移動して、新しいストレージを設置する必要があります。

        • 新しいストレージを追加したら、クリーンアップを実行し、アプライアンス・ソフトウェアを再デプロイして、バックアップからデータベースをリストアします。

    • ストレージ拡張シェルフはこの製品では使用できなくなりました。

  • デフォルト構成が3.2 TB NVMeドライブ2個のOracle Database Appliance X6-2S/X6-2Mの場合は、前面ドライブ・スロットNVMe 2-3用に2個の追加2.5インチ6.4 TB NVMe SSDを注文するオプションがあります(ペアで取り付ける必要があります)。3.2 TB NVMe SSDドライブは使用できなくなりました。さらに、次のような条件もあります。

    • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.5、18.7、18.8、または19.6以降のバージョンを実行している必要があります。

    • 6.4 TB NVMe SSDは、既存のドライブと一致するように3.2 TBにフォーマットされます。

  • デフォルト構成が3.2 TB NVMeドライブ6個のOracle Database Appliance X6-2Lの場合は、前面ドライブ・スロットNVMe2、NVMe5およびNVMe8用に追加2.5インチ6.4 TB NVMe SSDを3つ注文するオプションがあります(3つセットで取り付ける必要があります)。3.2 TB NVMe SSDは使用できなくなりました。ドライブ・スロットNVMe9、NVMe10およびNVMe11は、この製品ではサポートされていません。さらに、次のような条件もあります。

    • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.5、18.7、18.8、または19.6以降のバージョンを実行している必要があります。

    • 6.4 TB NVMe SSDは、既存のドライブと一致するように3.2 TBにフォーマットされます。

  • Oracle Database Appliance X6-2-HAの場合は、7.68 TB SSD (5パックで入手可能)を使用して部分的に移入されたストレージ・シェルフでストレージを拡張できます。1.6 TB SSDは使用できなくなりました。さらに、次のような条件もあります。

    • Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、18.8、または19.6以降のバージョンを実行している必要があります。

    • アプライアンスの電源をオフにし、既存の1.6 TBまたは3.2 TB SSDを7.68 TB SSDに交換して、クリーンアップを実行し、アプライアンス・ソフトウェアを再デプロイし、バックアップからデータベースをリストアする必要があります。

    • ストレージ拡張シェルフはこの製品では使用できなくなりました。

  • Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2の場合、これらの製品ではストレージ拡張シェルフが使用できなくなりました。

ストレージ・ドライブの設置手順については、サービス・マニュアルを参照してください。

オプション・ネットワーク・カードの設置

Oracle Database Applianceの各種モデルでサポートされているオプションのネットワーク・カードについて説明します。

オプションのネットワーク・カードは、標準構成とは別に購入できます(個別に出荷されます)。可能な場合、オプションのネットワーク・カードはラックにサーバーを設置する前に取り付けてください。

ノート:

古いシステムの場合は、一部のオプションが使用できなくなっていることがあります。
  • Oracle Database Appliance X8-2シリーズでは、Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.7、19.4または19.5を実行している場合、システムごとに(またはX8-2-HAのノードごとに)最大2つのパブリック・ネットワークPCIeカードを注文するオプションがあります。サポートされるネットワーク・カードには、Oracle Dual Port 25 Gb Ethernet AdapterまたはOracle Quad Port 10GBase-T Adapterが含まれます。追加のパブリック・ネットワーク・カードは、すでに取り付けられているパブリック・ネットワーク・カードと同じ(タイプとモデル)にすることが必要です。これらのカードは、X8-2-HAアプライアンスのプライベート・クラスタ・ノード間接続には使用できません。

    ノート:

    最初にシステムの電源を投入してシステム・ソフトウェアをインストールするに、サポートされているすべてのオプションのネットワークPCIeカードを追加する必要があります。システムがプロビジョニングされて実行された後、PCIeカードを追加するには、クリーンアップを実行し、アプライアンス・ソフトウェアを再デプロイし、バックアップからデータベースをリストアする必要があります。

    オプション・カードの取り付け後の配線およびソフトウェア構成の手順については、デプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

  • Oracle Database Appliance X8-2シリーズでは、Oracle Database Applianceソフトウェア・リリース18.8、19.6以降のバージョンを実行している場合、システムごとに(またはX8-2-HAのノードごとに)最大2つのパブリック・ネットワークPCIeカードを注文するオプションがあります。サポートされるネットワーク・カードには、Oracle Dual Port 25 Gb Ethernet AdapterおよびOracle Quad Port 10GBase-T Adapterが含まれます。追加のパブリック・ネットワーク・カードは、すでに取り付けられているパブリック・ネットワーク・カード(タイプおよびモデル)と一致している必要がありません。

    ノート:

    すでにシステムにあるパブリック・ネットワーク・カードを交換する場合は、デプロイメントおよびユーザー・ガイドの手順に従って、ソフトウェア経由で既存のネットワーク・カードとインタフェースを削除する必要があります。ファクトリで取り付けられたPCIeスロット7のパブリック・ネットワーク・カードまたはPCIeスロット1のクラスタ・インターコネクト・カードは交換できません。

    オプション・カードの取り付け後の配線およびソフトウェア構成の手順については、デプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

  • Oracle Database Appliance X5-2の場合は、Sun Dual 10GbE SFP+ PCIe 2.0ロープロファイル・アダプタを2個注文するオプションがあります。このアダプタを各サーバー・ノードのPCIeカード・スロット1にある2個の標準InfiniBandアダプタと交換すると、データ・センターまたはパブリック・ネットワークへのイーサネット・ファイバ接続をサポートできます(アプライアンスのプライベート・ノード間接続には使用できません)。

    カードの交換後の配線およびソフトウェア構成の手順については、デプロイメントおよびユーザー・ガイドを参照してください。

PCIeカードを取り付ける手順については、サービス・マニュアルを参照してください。

ラック取付け時の安全上の注意

Oracle Database Applianceのラックを設置する際の安全上の注意事項について学習します。

この項では、サーバーをラックに設置するときの安全上の注意について説明します。

注意:

人的傷害または装置の損傷。ラックの転倒を防止してください。1) 設置前に、機器ラックの転倒防止バーまたは脚を伸ばしてください。2)ラックの上側が重くなって倒れないように、ラックには常に下から上に機器を搭載してください。3) 不均等または危険な機械的荷重が生じないようにラックに機器を搭載します。4) スライド・レールに取り付けられた機器を棚または作業空間として使用しないでください。

注意:

温度上昇による機器の損傷。1) 機器が密閉されたラック・アセンブリや複数ユニットのラック・アセンブリに設置されている場合、ラック内の動作時周囲温度がサーバーに規定された最大周囲温度を超えないようにしてください。サーバーの環境要件の詳細は、「環境仕様」を参照してください。2) 空気の流れを妨げないように、ラックに機器を設置してください。

注意:

電源回路の損傷およびデータの損失。システムに電源を供給するのに使用されるAC回路の定格電力は、システムに必要な最大値である必要があります。入力電力の要件の詳細は、「電気仕様」を参照してください。

注意:

装置の損傷。接地を確実に維持してください。分岐回路への直接接続以外の電源の接続(テーブル・タップの使用など)には特に注意してください。

注意:

装置の損傷。発送用パレットにラック・キャビネットを固定するために使用される発送用金具は、地震時にラック・キャビネットを固定するためにデータ・センターで使用するものではありません。

ESDの注意

Oracle Database Applianceのラック設置時の静電気放電に関する注意事項について学習します。

注意:

装置の損傷。静電破壊を回避するには、コンポーネントを設置または使用する際に次の事項に注意してください。

  • 静電気防止放電マット、静電気防止バッグまたは使い捨ての静電気防止マットなど、静電気を防止する面にコンポーネントを設置してください。

  • システム・コンポーネントを取り扱う際は、シャーシの金属表面に接続された静電気防止用ストラップを装着してください。

ラックの互換性要件

Oracle Database Applianceを設置するための基本的なラック要件について学習します。

ラック取付けハードウェアは、次の表の要件を満たす特別なラックにのみ使用できます。

Oracle Database Appliance X8-2シリーズの場合:

機能 Oracle Database Appliance X8-2S/X8-2M Oracle Database Appliance X8-2-HA

ラック構造

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。サポートされるラック・タイプ: 角穴(9.5 mm)および丸穴(M6または1/4-20ねじのみ)。2本柱のラックには互換性がありません。

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。サポートされるラック・タイプ: 角穴(9.5 mm)および丸穴(M6または1/4-20ねじのみ)。2本柱のラックには互換性がありません。

使用可能な領域

2ラック・ユニット(RU)の使用可能なスペースが必要です。

8RU (オプションのストレージ拡張シェルフなし)。

12RU (オプションのストレージ拡張シェルフあり)。

ラックの水平開口部とユニットの垂直間隔

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

前方取付け面と後方取付け面との距離

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

前方取付け面の前の隙間

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前方取付け面の裏の隙間

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

前方取付け面と後方取付け面との隙間

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

サービス・アクセスのための最小の隙間

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

サーバー・ノードの寸法

Oracle Database Appliance X8-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Appliance X8-2シリーズの物理的仕様

ストレージ・シェルフの距離

該当なし

Oracle Database Appliance X8-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Appliance X7-2シリーズの場合:

機能 Oracle Database Appliance X7-2S/X7-2M Oracle Database Appliance X7-2-HA

ラック構造

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

使用可能な領域

1ラック・ユニット(RU)の使用可能なスペースが必要です。

6RU (オプションのストレージ拡張シェルフなし)。

10RU (オプションのストレージ拡張シェルフあり)。

ラックの水平開口部とユニットの垂直間隔

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

前方取付け面と後方取付け面との距離

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

前方取付け面の前の隙間

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前方取付け面の裏の隙間

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

前方取付け面と後方取付け面との隙間

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

サービス・アクセスのための最小の隙間

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

サーバー・ノードの寸法

Oracle Database Appliance X7-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Appliance X7-2シリーズの物理的仕様

ストレージ・シェルフの距離

該当なし

Oracle Database Appliance X7-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Appliance X6-2シリーズの場合:

機能 Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M Oracle Database Appliance X6-2L Oracle Database Appliance X6-2-HA

ラック構造

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

使用可能な領域

1ラック・ユニット(RU)の使用可能なスペースが必要です。

2RUの使用可能なスペースが必要です。

6RU (オプションのストレージ拡張シェルフなし)。

10RU (オプションのストレージ拡張シェルフあり)。

ラックの水平開口部とユニットの垂直間隔

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

前方取付け面と後方取付け面との距離

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

前方取付け面の前の隙間

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前方取付け面の裏の隙間

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

前方取付け面と後方取付け面との隙間

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

サービス・アクセスのための最小の隙間

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

サーバー・ノードの寸法

Oracle Database Appliance X6-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Appliance X6-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Appliance X6-2シリーズの物理的仕様

ストレージ・シェルフの距離

該当なし

該当なし

Oracle Database Appliance X6-2シリーズの物理的仕様

Oracle Database Applianceバージョン1およびOracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2の場合:

機能 Oracle Database Applianceバージョン1 Oracle Database Appliance X3-2/X4-2 Oracle Database Appliance X5-2

ラック構造

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

4本柱のラック(前方と後方に取付け)。2本柱のラックには互換性がありません。

使用可能な領域

4ラック・ユニット(RU)の使用可能なスペースが必要です。

4RU (オプションのストレージ拡張シェルフなし)。

6RU (オプションのストレージ拡張シェルフあり)。

6RU (オプションのストレージ拡張シェルフなし)。

10RU (オプションのストレージ拡張シェルフあり)。

ラックの水平開口部とユニットの垂直間隔

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

ANSI/EIA 310-D-1992またはIEC 60297規格に準拠します。

前方取付け面と後方取付け面との距離

最小値660.4mmおよび最大値876.3mm(26インチから34.5インチ)。

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

最小値610mmおよび最大値915mm(24インチから36インチ)。

前方取付け面の前の隙間

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前面のキャビネット・ドアまでの距離が25.4mm(1インチ)以上。

前方取付け面の裏の隙間

背面のキャビネット・ドアまでの距離が700mm(27.5インチ)以上。

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

背面のキャビネット・ドアまでの距離は、ケーブル管理アームを使用する場合は900mm (35.43インチ)以上、ケーブル管理アームを使用しない場合は800mm (31.5インチ)。

前方取付け面と後方取付け面との隙間

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

構造支柱とケーブル・トラフとの距離が456mm(18インチ)以上。

サービス・アクセスのための最小の隙間

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

前方の隙間: 123.2cm (48.5インチ)

後方の隙間: 91cm (36インチ)

サーバー・ノードの寸法

Oracle Database Applianceバージョン1およびモデルX3-2、X4-2およびX5-2の物理的仕様

Oracle Database Applianceバージョン1およびモデルX3-2、X4-2およびX5-2の物理的仕様

Oracle Database Applianceバージョン1およびモデルX3-2、X4-2およびX5-2の物理的仕様

ストレージ・シェルフの距離

該当なし

Oracle Database Applianceバージョン1およびモデルX3-2、X4-2およびX5-2の物理的仕様

Oracle Database Applianceバージョン1およびモデルX3-2、X4-2およびX5-2の物理的仕様

ラックへのシステムの設置

様々なOracle Database Applianceモデルをラックに設置する方法を説明する手順。

注意:

人的傷害または装置の損傷。ラックの上側が重くなって倒れないように、常に下から上にラックに機器を搭載してください。機器の設置中にラックが倒れないように、ラックの転倒防止バーを伸ばしてください。

ラックへのOracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2MおよびX8-2S/X8-2Mの設置

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2M、X8-2S/X8-2Mをラックに設置する方法について説明する手順。

Oracle Database ApplianceのX6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2MおよびX8-2S/X8-2Mモデル以外については、「ラックへのシステムの設置」にリストされている適切なリンクを選択します。

発送箱の内容

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2MおよびX8-2S/X8-2Mの発送箱の内容一覧。

物理的な損傷の形跡があるかどうかについて、Oracle Database Applianceシステムの発送用梱包箱を点検してください。発送用段ボール箱に損傷がある場合は、運送業者の担当者に、段ボール箱を開梱する際の立ち合いを依頼してください。担当者による点検のために、すべての内容物および梱包材を保管しておいてください。

サーバーの発送キットには、次の品目が含まれています。

  • 電源コード(カントリ・キットとは別に梱包)

  • ラック・レール、ハードウェア、テンプレートおよび設置説明書を含むレール・キット

  • 様々なハードウェア、ケーブルおよびコネクタ

  • セットアップ・ブックレット

  • 法律および安全性に関するドキュメント

必要なツールおよび機器

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2MおよびX8-2S/X8-2Mの設置に必要な工具の一覧。

Oracle Database Applianceの設置を開始する前に、次のツールと機器を用意します。

  • 長さ4インチ以上のNo. 2プラス・ドライバ

  • ねじ山のあるラックを使用する場合、T20 Torxドライバ

  • 機械式リフトを強くお薦めします

設置用のラックの固定

この手順を使用して、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2MおよびX8-2S/X8-2Mの設置前にラックを固定します。

注意:

人的傷害または装置の損傷。人的傷害のリスクを軽減するには、ラック・キャビネットを固定し、サーバーの設置前に転倒防止デバイスを伸ばします。

詳細な手順については、ラック・キャビネットのドキュメントを参照してください。

  1. 設置場所で開梱する場合は、ラック・キャビネットを移動する前にラック・キャビネットの水平調整脚が上がっていることを確認してください。
  2. ラック・キャビネットの前面ドアと背面ドアが設置の妨げになっている場合は取り外します。
  3. 設置中にラック・キャビネットが倒れないように、ラック・キャビネットの前面の底にある、転倒防止脚または転倒防止バーを完全に伸ばします。
  4. 横転を防ぐために水平調整脚がラック・キャビネットの下にある場合は、ラック・キャビネットがデータ・センター内の位置に来たら、調整脚を床まで完全に伸ばします。
  5. 再梱包を含め、別の場所にラック・キャビネットを移動する場合は、ラック・キャビネットを移動する前に水平調整脚が上がっていることを確認します。
ラックへのサーバーの設置

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2L、X7-2S/X7-2M、X8-2S/X8-2Mをラックに設置するために実行するタスク。

ラックへのOracle Database Appliance X8-2S/X8-2Mサーバーの設置:

ノート:

次の表内のリンクをクリックすると、Oracle Database Applianceライブラリ外部のOracle Server X8-2Lドキュメント・ライブラリにある手順に移動します。Oracle Database Applianceライブラリに戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。

ラックへのOracle Database Appliance X7-2S/X7-2Mサーバーの設置:

ノート:

次の表内のリンクをクリックすると、Oracle Database Applianceライブラリ外部のOracle Server X7-2ドキュメント・ライブラリにある手順に移動します。Oracle Database Applianceライブラリに戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。

ラックへのOracle Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2Lサーバーの設置:

ノート:

次の表内のリンクをクリックすると、Oracle Database Applianceライブラリ外部のOracle Server X6-2またはOracle Server X6-2Lドキュメント・ライブラリにある手順に移動します。Oracle Database Applianceライブラリに戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。

ラックへのOracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAの設置

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAをラックに設置する方法を説明する手順。

高可用性マルチノードのOracle Database ApplianceのX3-2/X4-2/X5-2およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAモデル以外については、「ラックへのシステムの設置」にリストされている適切なリンクを選択します。

注意:

システム障害。Oracle Database Applianceは一緒に設置する必要のある適合セットのコンポーネントで出荷されます。別のシステムのコンポーネントと混合するとシステム障害が発生する可能性があります。

発送箱の内容

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAの発送箱の内容一覧。

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HAは、1つのパレット上にシステム全体が載って出荷されます。これには、すべてのサーバー・ノード、ストレージ・シェルフ、取付けハードウェア、ケーブルおよびラベルが含まれます。

Oracle Database Appliance X7-2-HA/X8-2-HAの場合、サーバー・ノードは1つのパレットに載って出荷され、ストレージ・シェルフとストレージ拡張シェルフは別々に出荷されます。各コンポーネントには、取付けハードウェア、ケーブルおよびラベルが含まれます。

注意:

システム障害。出荷内のすべてのアイテムは1つのシステムとして一緒に使用されるように設計されています。別の出荷のコンポーネントと混合しないでください。システム障害が発生することがあります。詳細は、「コンポーネントの互換性の確認」を参照してください。

アプライアンスに必要な項目は次のとおりです。

  • サーバー・ノード0およびサーバー・ノード1 (一緒に出荷されます)

  • サーバー・ノード0および1の取付けハードウェア、ケーブルおよびラベル

  • 1個のストレージ・シェルフ(別途出荷される場合があります)

  • ストレージ・シェルフのラック取付けハードウェア

オプションのストレージ拡張シェルフを注文した場合、そのシェルフは別個に出荷されます。

設置の流れ

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAをラックに設置する際の正しい設置順序を把握します。

機器のラックへの設置は、必ず下から開始して上へ向かって作業してください。Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAの場合は、次の順序で機器を設置します。

  1. 装備される場合はストレージ拡張シェルフ(利用可能なラック・スペースの最下部)。

  2. ストレージ・シェルフ(その上側のラック・スペース)。

  3. サーバー・ノード0 (その上側のラック・スペース)。

  4. サーバー・ノード1 (その上側のラック・スペース)。

コンポーネントの互換性の確認

ファクトリから一緒にバンドルされたアプライアンス・コンポーネントが接続されていることを確認します。

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HAの場合、ファクトリでバンドルされたすべてのアプライアンス・コンポーネントには、システムに適合した最上位レベル識別子(TLI)番号があります。サーバー・ノードとストレージ・シェルフの両方のTLIは同じである必要があります。オプションのストレージ拡張シェルフのTLIは同じである必要はありません。

Oracle Database Appliance X7-2-HA/X8-2-HAの場合、サーバー・ノードはファクトリでバンドルされ、システムに適合した最上位レベル識別子(TLI)番号になります。両方のサーバー・ノードのTLIは同じである必要があります。ストレージ・シェルフとストレージ拡張シェルフのTLIは別々になります。

ノート:

最初の設置後に、システムにストレージ拡張シェルフを追加する(つまり、ストレージ拡張シェルフがアプライアンスの初期構成注文の一部ではなかった)場合、そのTLIはシステムのその他の部分とは異なります。このシナリオの場合、追加コンポーネントがメイン・アプライアンスのTLIとは異なるTLIを持つのは適切です。

  1. 両方のサーバー・ノード、ストレージ・シェルフ、および(ある場合)ストレージ拡張シェルフのTLIを探します。

    TLIラベルは、コンポーネントの上部、左側、前面近くにあります。次の図に、TLIラベルの例を示します。

  2. 前述のように、それが必要なシステム内のすべてのコンポーネントに同じTLI番号(TLI部品番号とTLIシリアル番号)が付いていることを確認します。
必要なツールおよび機器

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAの設置に必要な工具の一覧。

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAの設置を開始する前に、次の工具および機器を用意します。

  • 長さ4インチ以上のNo. 2プラス・ドライバ

  • ねじ山のあるラックを使用する場合、T20 Torxドライバ

  • 機械式リフトを強くお薦めします

    注意:

    人的傷害または装置の損傷。ストレージ・シェルフの重さは約51ポンド(23kg)あります。機械式リフトが使用できない場合、3名でラックへ格納してください。

設置用のラックの固定

この手順を使用して、Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAの設置前にラックを固定します。

注意:

人的傷害または装置の損傷。人的傷害のリスクを軽減するには、ラック・キャビネットを固定し、サーバーの設置前に転倒防止デバイスを伸ばします。

詳細な手順については、ラック・キャビネットのドキュメントを参照してください。

  1. 設置場所で開梱する場合は、ラック・キャビネットを移動する前にラック・キャビネットの水平調整脚が上がっていることを確認してください。
  2. ラック・キャビネットの前面ドアと背面ドアが設置の妨げになっている場合は取り外します。
  3. 設置中にラック・キャビネットが倒れないように、ラック・キャビネットの前面の底にある、転倒防止脚または転倒防止バーを完全に伸ばします。
  4. 横転を防ぐために水平調整脚がラック・キャビネットの下にある場合は、ラック・キャビネットがデータ・センター内の位置に来たら、調整脚を床まで完全に伸ばします。
  5. 再梱包を含め、別の場所にラック・キャビネットを移動する場合は、ラック・キャビネットを移動する前に水平調整脚が上がっていることを確認します。
ラベルの貼付

アプライアンス・コンポーネントを識別するためにラベルを貼付けます。

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAは、各サーバー・ノードおよびストレージ・シェルフの前面に貼付する4枚のラベルがあるラベル・キットとともに発送されます。

サーバー・ノードおよびストレージ・シェルフへのラベルの貼付

アプライアンスをラックに設置する前にストレージ・シェルフのラベルを貼付けるには、このタスクを実行します。

  1. ラベルを探します。

    モデルに応じて、発送キットには、サーバー・ノード・ラベルおよびストレージ・シェルフ・ラベルのシートが含まれている場合があります。

    • Oracle Database Appliance X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAシステムには、貼付けるサーバー・ノード・ラベルのみが含まれます。ストレージ・シェルフ・ラベルは、出荷時に貼付されています。

    • Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2の各システムには、貼付する必要があるサーバー・ノード・ラベルとストレージ・シェルフ・ラベルの両方が含まれています。

  2. ラベルを貼付する場所の油分や塵がきれいに除去されていることを確認してください。
  3. 必要な場所にラベルを貼付します。

    接着ラベルの裏紙をはがして、アプライアンスのフロント・パネルの右側の対応する場所に、ラベルを貼付します。

    • サーバー・ノード1: このラベルを上のサーバー・ノードに貼付します[1]。

    • サーバー・ノード0: このラベルを下のサーバー・ノードに貼付します[2]。

    • ストレージ・シェルフ: このラベルをサーバー・ノード0のすぐ下のストレージ・シェルフに貼付します[3]。

    • ストレージ拡張シェルフ(オプション): 存在する場合、このラベルを一番下のストレージ・シェルフに貼付します[4]。

    次の図は、ラベルを貼付ける場所を示しています。

    コールアウト 説明

    A

    Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2

    B

    Oracle Database Appliance X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA

    C

    Oracle Database Appliance X8-2-HA

    1

    サーバー・ノード1

    2

    サーバー・ノード0

    3

    ストレージ・シェルフ

    4

    オプションのストレージ拡張シェルフ

ラックへのストレージ・シェルフの設置

Oracle Database Applianceストレージ・シェルフをラックに設置するには、この手順を使用します。

この項は、ラックにストレージ・シェルフを設置する手順を含みます。

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAには1つのストレージ・シェルフが必要で、ストレージ拡張シェルフと呼ばれる、2つ目のストレージ・シェルフが含まれることもあります。どちらも同じ方法で設置します。ストレージ拡張シェルフがアプライアンスに付属していた場合は、最初に設置します。それ以外の場合は、後でストレージ拡張シェルフを追加できます。

ラックへのOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HA DE3-24Cストレージ・シェルフの設置

Oracle Database Appliance DE3-24Cストレージ・シェルフをラックに設置する方法について説明します。

Oracle Storage Drive Enclosure DE3-24Cには、キャビネット内に4本の標準取付けユニット(4RU)のための垂直方向の空間が必要です。

  1. キャビネットの下部から開始して、ラック・ユニット(RU)の適切な高さを見つけます。

    ラックの転倒を防止するため、ストレージ・シェルフはサーバー・ノードの下に設置する必要があります。

  2. ストレージ・シェルフ・レール・キット・ボックスを開き、キットに含まれるケージ・ナット・パケットを見つけて、ラックで角穴と丸穴のどちらが使用されているかを確認します。

    ケージ・ナット・パケットには、ケージ・ナットを配置するために丸穴型ラックと角穴型ラック用のいずれかの特別なテンプレートが含まれています。

    ノート:

    次のステップは、角穴型ラックを使用したレール・キットの取付けを示しています。丸穴型ラックにも同じステップが適用されます。

    次の図は、ラック・レール取付けキットの内容を示しています。

    コールアウト 説明

    1

    2本の調整可能なストレージ・シェルフ・レール

    2

    ケージ・ナットの取付けテンプレート

    3

    背面10-32 7mmの輸送用ねじ6本(2本は予備)

    4

    1セットごとに4本の丸型7mm 10-32ケージ・ナット(2本は予備)。角型または丸型の1セットのみが必要です。

    5

    ケージ・ナット・ツール

    6

    1セットごとに4本の角型9.5mm 10-32ケージ・ナット(2本は予備)。角型または丸型の1セットのみが必要です。

  3. 次のように、ストレージ・シェルフ・レールをラックに取り付けます。
    1. 刻印されたラベル(LEFTまたはRIGHT)がラックの内側を向くように、レールの向きを決めます。
    2. ラックの前面と背面に収まるようにレールの長さを調整します。

      ノート:

      ストレージ・シェルフ・レールを最初に均等かつ正しく設置するために、使用するラック・レールの穴をマークします。

    3. クランプ・レバー[1]を押してレールの各端にあるレール・クランプを開いたままにし、レールの両端を適切なラック穴[2]に挿入します。

      次の図は、ストレージ・シェルフ・レールをラックに取り付ける方法を示しています。

    4. クランプ・レバーを解放して、レール・クランプをレール上で閉じます。

      クランプがラック・レール上で所定の位置にロックされると、カチッと音がします。

    5. 2つ目のレールについて、ステップ3aから3dを繰り返します。
  4. ラックを通して各レールの背面に1本のねじを設置します。

    次の図は、ストレージ・シェルフ・レールをラックに固定する方法を示しています。

  5. 前面ケージ・ナットを取り付けます。

    注意:

    前面ケージ・ナットを使用せずにストレージ・シェルフを設置すると、ストレージ・シェルフが不安定になります。ストレージ・シェルフをラックから取り外してケージ・ナットを取り付ける必要があります。

    次の図は、前面ケージ・ナットをラックに取り付ける方法を示しています。

    コールアウト 説明

    1

    ケージ・ナット

    2

    ケージ・ナットの取付けテンプレート

    3

    ケージ・ナット・ツール

    1. テンプレート[2]を使用して、ケージ・ナットの配置を決定します。
    2. ケージ・ナットを取り出し、ナットの1つの口先を適切なレール穴[1]に引っかけます。
    3. ケージ・ナット挿入ツールの先端をレール穴に通して挿入し[3]、ケージ・ナットのもう一方の口先を引っかけます。口先が所定の位置にはまるまで、穴を通してケージ・ナットを引っ張ります。
    4. 2番目のケージ・ナットについて、ステップ5aから5cを繰り返します。
  6. 機械式リフトを使用するか、3名の作業員を配置し(ストレージ・シェルフの両側に1名ずつと前面に1名)、シェルフを慎重に持ち上げて左右のレールの下部にある突起に載せます。電源装置のハンドルを使用して持ち上げないでください。

    次の図は、ストレージ・シェルフをラックに取り付ける方法を示しています。

  7. キャビネット内にシェルフを慎重にスライドします。シェルフがレールにしっかり固定されていることを確認します。シェルフを取り外して付けなおす場合は、常に支え続けてください。
  8. 4つの脱落防止機構付き取り付けねじ[1 - 4]を使用してシェルフの前面を固定します。

    次の図は、ストレージ・シェルフの前面を固定する方法を示しています。

  9. 輸送用にストレージ・シェルフをラックに固定するには、背面ストレージ・シェルフ・シャーシの各耳にねじを取り付けます。

    次の図に、ストレージ・シェルフ背面の輸送用の耳を固定する方法を示します。

  10. 追加のストレージ・シェルフを設置する場合は、これらのステップを繰り返します。
ラックへのOracle Database Appliance X5-2 DE2-24Cストレージ・シェルフの設置

この手順を使用して、Oracle Database Appliance DE2-24Cストレージ・シェルフをラックに設置します。

Oracle Storage Drive Enclosure DE2-24Cには、キャビネット内に4本の標準取付けユニット(4RU) のための垂直方向の空間が必要です。ここに示す手順は、ねじ山のあるラックとねじ山のないラックの両方に適用されます。

  1. キャビネットの下部から開始して、ラック・ユニット(RU)の適切な高さを見つけます。

    ラックの転倒を防止するため、ストレージ・シェルフはサーバー・ノードの下に設置する必要があります。

  2. ねじ山のない汎用の19インチ・キャビネットまたはSun Rack IIキャビネットを使用する場合、4RU空間の各フロント・レールの下から数えて8番目のラック穴に指定されたケージ・ナットの1つをはめ込みます。

    次の図は、ケージ・ナットを取り付ける方法を示しています。

  3. 各レール端のねじを準備します。
    • 角穴のねじ山のないキャビネット: 準備は必要ありません。

    • 丸穴のねじ山のないキャビネット: 各レール端からねじを取り外し、廃棄します。丸穴キャビネットのねじを見つけて脇に置きます。

    • ねじ山のあるキャビネット: ねじを取り外し、レール・フランジの内側から逆向きに取り付けて、位置決めピンとして利用します。また、各フロント・レール端からクリップ・ナットを取り外し、廃棄します。

  4. レールの前面をキャビネットの内側に配置します(レール・フランジがキャビネット・フランジの内側にあり、レールのラベルがキャビネットの内側を向くようにします)。
    • 角穴のねじ山のないキャビネット: ねじの頭がラックの穴の内側に収まります。

    • 丸穴のねじ山のないキャビネット: ラックを通して各レールの前面に2本のねじを設置します。ラックのケージ・ナットまたはレール上のクリップ・ナットに取り付けないでください。

    • ねじ山のあるキャビネット: 位置決めピンがラックの穴の内側に収まりまります。

  5. 適切な長さにレールを調整します。

    次の図は、ストレージ・シェルフ・レールの調整方法を示しています。

  6. ラックを通して各レールの背面に1本のねじを設置します。
  7. レールの2本の固定ねじを締め付けます。

    次の図は、ストレージ・シェルフ・レールの固定方法を示しています。

  8. 機械式リフトを使用するか、3名の作業員を配置し(ストレージ・シェルフの両側に1名ずつと前面に1名)、シェルフを慎重に持ち上げて左右のレールの下部にある突起に載せます。電源装置のハンドルを使用して持ち上げないでください。

    次の図は、ストレージ・シェルフをラックに取り付ける方法を示しています。

  9. キャビネット内にシェルフを慎重にスライドします。シェルフがレールにしっかり固定されていることを確認します。シェルフを取り外して付けなおす場合は、常に支え続けてください。
  10. 前面の左右にあるキャップを取り外し、前面の各側に2本のねじを設置し、キャップを戻します。
  11. 各レールに1本の長いパッチ固定ねじを設置してラックの背面にシェルフの背面を固定します。

    次の図は、ストレージ・シェルフの背面を固定する方法を示しています。

  12. 追加のストレージ・シェルフを設置する場合は、これらのステップを繰り返します。
ラックへのOracle Database Appliance X3-2/X4-2 DE2-24Pストレージ・シェルフの設置

この手順を使用して、Oracle Database Appliance DE2-24Pストレージ・シェルフをラックに設置します。

Oracle Storage Drive Enclosure DE2-24Pには、キャビネット内に2本の標準取付けユニット(2RU)のための垂直方向の空間が必要です。ストレージ・シェルフのラック取付けキットには、2つのラック・レール、長いM6ねじおよび短いM6ねじ、10mmレンチが含まれます。ここに示す手順は、ねじ山のあるラックとねじ山のないラックの両方に適用されます。

  1. レールをラックに設置します。
    • ねじ山のないラックの場合:

      1. フロント・レール位置ペグ[1]を、ラックの前面の適切な穴の完全な内側に配置します。

        レール・フランジ[2]はキャビネット・フランジの内側で、レールのラベルはキャビネットの内側に面している必要があります。

      2. 1個のねじをラックの前面からレールの一番上の穴に挿入して緩く締めます[3]。

      3. 1個のねじをラックの背面からレールの裏側に挿入して緩く締めます[4]。次の図は、ねじ山のないラック・レールの取付けを示しています。

        コールアウト 説明

        1

        位置ペグ

        2

        レール・フランジおよびラベル

        3

        前面の取付け用ねじ

        4

        背面の取付け用ねじ

    • ねじ山のあるラックの場合:

      1. T20 Torxドライバを使用して、レールの前面および背面から、レール位置ペグを取り外します[1]。

      2. 10mmレンチ(支給)を使用して、位置ペグを取り外したレールの端にピンを挿入します[1]。

      3. レールの前面をキャビネットの内側に配置し、レール・フランジはキャビネット・フランジの内側で、レールのラベルはキャビネットの内側に面しているようにします[2]。

        ピンはラックの穴の内側の位置に完全に合わせる必要があります。

      4. 1個のねじをラックの前面からレールの一番上の穴に挿入して緩く締めます[3]。

        ねじ山のあるラック用のねじには、シャフトの頂上近くにねじ山のない領域があります。これらのねじをレールに通す前に、ねじ山がラックを通過してねじが自由に回転するまで、ラックに通します。

        注意:

        機械的障害。ねじ山のあるラックにストレージ・シェルフを設置する場合、部分的にねじ山のないシャフトのあるねじを必ず使用してください。これらをレールに通す前に、ねじ山がラックを通過してねじが自由に回転するまで、確実にラックに通します。

        次の図は、ねじ山のある前面マウント・ラック・レールの取付けを示しています。

        コールアウト 説明

        1

        ピン(位置ペグと交換)

        2

        レール・フランジおよびラベル

        3

        前面の取付け用ねじ

      5. レールの脚を収まるように調整し、対応する背面のラックの穴の内側の背面ピンを探します[1]。

      6. 1個のねじをラックの背面からレールの裏側に挿入して緩く締めます[2]。

        次の図は、ねじ山のある背面マウント・ラック・レールの取付けを示しています。

        コールアウト 説明

        1

        ピン(位置ペグと交換)

        2

        背面の取付け用ねじ

  2. ラックに完全に収まるまで、棚レール上のストレージ・シェルフを注意深くスライドします。

    注意:

    装置の損傷。電源およびファン・モジュールのハンドルを使用してストレージ・シェルフを持ち上げないでください。

    注意:

    人的傷害または装置の損傷。機械式リフトを使用するか、3名で行ってください。3名で行う場合、2名でストレージ・シェルフを所定の位置に持ち上げ、離す前にレールの上に安全に乗っていることをもう1名が確認します。

  3. ストレージ・シェルフを、ラックから約7.8インチ(200 mm)まで引き出します。
  4. レールをラックに固定する4個のねじを締めます(前面に2個、背面に2個)。
  5. ストレージ・シェルフをスライドしてラックに戻し、レール上に安全に乗っていることを確認します。

    次の図は、ストレージ・シェルフをラックに取り付ける方法を示しています。

  6. ストレージ・シェルフの前面の両端をカバーしている前エンド・キャップを取り外します[1]。パチンと外します。
  7. 両端で1個の短いねじを使用してストレージ・シェルフの前面をラックに固定します。
  8. エンド・キャップをストレージ・シェルフにパチンと戻します。
  9. レールごとに1個の短いねじを使用して、ストレージ・シェルフの背面をレール上のねじ穴に固定します。

    次の図に、ストレージ・シェルフの背面のねじを固定する方法を示します。

  10. 追加のストレージ・シェルフを設置する場合は、これらのステップを繰り返します。
既存のシステムへのストレージ拡張シェルフの追加

すでに実行されているアプライアンス・システムにストレージ拡張シェルフを追加するには、この手順を使用します。

この作業は、すでに稼働しているOracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2またはOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HA (完全に移入されたストレージ・シェルフが必要)にストレージ拡張シェルフを追加することを想定しています。

ノート:

ソフトウェア・リリース18.7または19.4を使用するOracle Database Appliance X8-2-HAを所有している場合、最初にシステムの電源を投入してシステム・ソフトウェアをインストールする前に、すべてのストレージを追加する必要があります。システムをプロビジョニングして実行した後は、ストレージを追加できません。

特に明記しないかぎり、この作業を完了するのに、システムを停止する必要はありません。

次の例外条件に注意してください。

  • ストレージ拡張シェルフは通常、Oracle Database Applianceの下部の、ストレージ・シェルフの下に設置されます。しかし、ラックは通常、下から上へプロビジョニングされる必要があるので、空きがない場合があります。そのような場合、システム全体を再度ラックに取り付けなくても済むように、サーバー・ノードの上、または別のラックに配置することもできます。

  • 「コンポーネントの互換性の確認」で説明しているように、ストレージ拡張シェルフの最上位レベル識別子(TLI)はシステムのその他の部分と一致しません。しかし、最初のアプライアンスの購入とセットアップの後にストレージ拡張シェルフを追加することは、サポートされている構成です。

  1. 必要に応じて、ラベルを貼付します。

    エクスパンション・ストレージ・シェルフの発送には、「EXPANSION STORAGE SHELF」または単に「STORAGE SHELF」というラベルが含まれている場合があります。シェルフの前面にラベルがまだ貼付されていない場合は、「ラベルの貼付」の説明に従って、ここでそれを貼付します。

  2. ラックへのストレージ・シェルフの設置の説明に従い、エクスパンション・ストレージ・シェルフを設置します。
  3. ケーブルを接続し、電源を入れて、新しいストレージが追加されたことを確認します。

    詳細は、該当するデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。

ラックへのサーバー・ノードの設置

Oracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2およびX6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAサーバー・ノードをラックに設置する手順の説明。

ラックへのOracle Database Appliance X6-2-HA/X7-2-HA/X8-2-HAサーバー・ノードの設置:

ノート:

次の表のリンクをクリックすると、Oracle Database Applianceライブラリの外部にあるOracle Server X6-2、Oracle Server X7-2およびOracle Server X8-2Lドキュメント・ライブラリの手順に移動します。Oracle Database Applianceライブラリに戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。

ラックへのOracle Database Appliance X3-2/X4-2/X5-2サーバー・ノードの設置:

ノート:

次の表のリンクをクリックすると、Oracle Database Applianceライブラリの外部にあるSun Server X3-2、Sun Server X4-2およびOracle Server X5-2の手順に移動します。Oracle Database Applianceライブラリに戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。

ラックへのOracle Database Applianceバージョン1の設置

Oracle Database Applianceバージョン1をラックに設置する方法を説明する手順。

この項では、Oracle Database Applianceバージョン1のラックへの設置について説明します。その他のOracle Database Applianceモデルがある場合は、ラックへのシステムの設置にリストされている該当するリンクを選択してください。

ノート:

システム・シャーシは、ラック取付けキット・ハードウェアでラックに固定されています。ラック取付けキットは、スライド・レールを含みません。システム・シャーシがラックに設置されると、ラックをスライドしません。シャーシがラックに設置されますが、シャーシからサーバー・ノード(システム・コントローラとも呼ぶ)を取り外すことができます。

ラック取付けキットの内容

Oracle Database Applianceバージョン1のラック取付けキットの内容一覧。

ラック取付けキットには、サポートされているラックにOracle Database Applianceバージョン1を設置するのに必要なハードウェアが含まれています。ラック取付けガイドおよび調整テンプレートは、発送キットでシステムとともに発送されます。ラックにアプライアンスを設置する場合は、このテンプレートを使用してください。

ノート:

ラック取付けキットは、スライド・レールを含みません。システムが設置されると、ラックをスライドしません。4本柱のラックにシステムを設置する方法の詳細は、ラック取付けガイドおよび調整テンプレートを参照してください。

次の図は、ラック取付けキットに同梱されるハードウェアを示しています。

コールアウト 説明

1

システムの背面上部のポストに取り付けられる背面上部の留め具。

2

棚レール(左)。

3

棚レール(右)。

4

M6および10-32ねじ一式。12個のM6 x 16ねじ、12個のM6 x 12ねじ、4個のM6 x 4平頭ねじ、10個の10-32ねじ、12個の10-32肩付きねじを含む。

5

丸穴型ラック用に1セット、角穴型ラック用に1セットの合計2セットの4つのアダプタ金具。

6

4個のM6ケージ・ナット。ノート - ケージ・ナットは使用しません。再利用できます。

システムのラック取付けに必要なスタッフ、工具および機器

Oracle Database Applianceバージョン1の設置に必要なスタッフおよび工具の一覧。

注意:

人的傷害または装置の損傷。システムの設置には機械式リフトを使用するか、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」に記載されている注意に従ってください。

設置を開始する前に、システムのラック取付けに必要なスタッフ、工具および機器を用意します。

スタッフ、ツールおよび機器 ノート

教育を受けた4名のスタッフ

システムの持上げまたは移動には、4名が必要です。

機械式リフトを使用できる場合またはシステムからコンポーネントを取り外している場合、2名でシステムの持上げまたは移動を行うと安全です。

No.2 10インチ・プラス・ドライバ

磁気チップをお薦めします。

機械式リフト

強く推奨されています。使用できない場合は、システムを軽量にします。「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」を参照してください。

互換性のある4本柱のラック

「ラックの互換性要件」を参照してください。

ラック取付けキット

「ラック取付けキットの内容」を参照してください。

移動キット

「移動キットの内容」を参照してください。

静電気防止リスト・ストラップおよび静電気防止マット

システム・コンポーネントを取り外す場合のみ必要です。

システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し

ラックに設置する前にOracle Database Applianceバージョン1を軽量化するために取り外すことができるコンポーネント。

ラックにOracle Database Applianceバージョン1を設置する前に、2人でラックにシステムを持ち上げられるようにシステムを軽量にするため、コンポーネントを取り外すことができます。システム・コンポーネントを取り外すと、重量を約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。

システムを軽量にするには、次のコンポーネントを取り外します。

  • サーバー・ノード

  • 電源

ノート:

軽量なので、システムからフィラー・パネルを取り外す必要はありません。

システムからコンポーネントを取り外す手順および関連する安全情報は、『Oracle Database Applianceサービス・マニュアル』を参照してください。

ラックへのラック取付けハードウェアの設置

Oracle Database Applianceバージョン1をラックに設置する前にラック取付けハードウェアを設置するには、この手順を使用します。

Oracle Database Applianceバージョン1ラック取付けハードウェアは、棚レール、前面および背面のアダプタ金具、背面の留め具およびねじで構成されます。

注意:

人的傷害または装置の損傷。システムの設置には機械式リフトを使用するか、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」に記載されている注意に従ってください。コンポーネントを取り外すと、重量をコンポーネントが完全に取り付けられている状態の160ポンド(72.6kg)から約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。

注意:

転倒に注意してください。ラックの上側が重くなって倒れないように、常に下から上にラックに機器を搭載してください。設置中にラックが倒れないように、ラックの転倒防止バーを伸ばしてください。

注意:

動作周囲温度の上昇。「環境仕様」で指定されている最高周囲温度を超えない環境に、この機器を設置してください。システムが密閉されたラック・アセンブリや複数ユニットのラック・アセンブリに設置されている場合、ラック環境の動作周囲温度が室内周囲温度より高くなる場合があります。

注意:

熱による損傷。空気の流れを妨げないようにラックに機器を設置してください。

注意:

回路の過負荷。電源回路への機器の接続および回路の過負荷によって発生する可能性のある過電流対策および電源配線の影響を考慮してください。この問題に対処する場合、機器のネームプレートにある電力定格に注意してください。

注意:

装置の損傷。ラック取付け機器の接地を確実に維持してください。分岐回路への直接接続以外の電源の接続(テーブル・タップの使用など)には注意してください。

  1. システムを設置するラックの4ラック・ユニット(4RU)のスペースを測定するには、ラック取付けガイドおよび調整テンプレートを使用します。

    また、そのテンプレートを使用して、アダプタ金具とラック・ポストの位置を合わせます。

  2. ラックに4RUのスペースがあることを確認します。

    ラック取付けガイドおよび調整テンプレートの下端をラックの最も低い位置に合わせます。すべての矢印をラック・ポストの穴に合せます。ラックに4RUのスペースがあることを確認します。

  3. ラックに合うアダプタ金具を選択してください。

    システムは、角穴型ラックに1セット[1]、丸穴型ラックに1セット[2]の合計2セットのアダプタ金具とともに発送されます。

    アダプタ金具には、角穴型ラック用または丸穴型ラック用のいずれかを示すラベルがあります。また、アダプタ金具の矢印は、向きを示します。すべての金具は"Top"の矢印が上を向くように設置してください。

  4. アダプタ金具を前面ラック・ポストに取り付けます。

    次の図は、角穴型ラック[1]および丸穴型ラック[2]に取り付けられる前面のアダプタ金具を示しています。

    1. 金具がサーバーを設置する4RUのスペースと合うように金具の位置を決めて、金具の"Top"の矢印が上を向いていることを確認します。
    2. ラックに合うねじを選択します。
      • 角穴型ラックの場合、アダプタ金具ごとに1個のM6 x 12mmねじを使用します。

      • ねじ山のある丸穴型ラックの場合、3個のM6 x 12mmねじまたはアダプタ金具ごとに3個の10-32肩付きねじを使用します。

  5. アダプタ金具を背面ラック・ポストに取り付けます。
    1. 金具がサーバーを設置するスペースと合うように金具の位置を決めて、金具の"Top"の矢印が上を向いていることを確認します。
    2. ラックに合うねじを選択します。
      • 角穴型ラックの場合、アダプタ金具ごとに2個のM6 x 12mmねじを使用します。

      • ねじ山のある丸穴型ラックの場合、2個のM6 x 12mmねじまたはアダプタ金具ごとに2個の10-32肩付きねじを使用します。

      次の図は、丸穴型ラックに取り付けられる背面のアダプタ金具を示しています。

      次の図は、角穴型ラックに取り付けられる背面のアダプタ金具を示しています。

  6. 背面の留め具を背面ラック・ポストおよびアダプタ金具に取り付けます。
    1. 背面の留め具の位置を決めて、留め具[1]の上部を各背面ラック・ポストの4Uマークに合せます。
    2. 2個のM6 x 12mmねじ[3]または2個の10-32 x 10ねじを設置して、背面の留め具をラック・ポストおよびアダプタ金具に取り付けます。

      次の図は、背面ブレースの取付け方法を示しています。

    ノート:

    ねじを締める前に、金具[1]をできるだけ上にスライドします。金具の穴は楕円形なので、ねじが緩んでいる場合に上下に動かすことができます。

  7. 棚レールをラックに設置します。

    注意:

    システム障害。棚が内側および間隔がラックの前面の正しい方向に棚レールを取り付けてください。そうしないと、システムが落下するおそれがあります。

    1. 棚レール[1]を伸ばして、前面ラック・ポストおよび背面ラック・ポストの間に収まるようにします。
    2. 最初に、棚レールの背面フックを背面のアダプタ金具[2および3]のスロットに挿入します。レールを押し下げて、フックを掛けます。
    3. 棚レールの前面フックを前面のアダプタ金具のスロットに挿入します。レールを押し下げて、フックを掛けます。

      次の図は、レールをラックに取り付ける方法を示しています。

  8. 4個のアダプタ金具[1]に4個のM4 x 10平頭固定ねじを通してください。

    これらのねじは、棚レールが誤ってアダプタ金具から外れることを防ぎます。次の図は、アダプタ金具に固定ねじを取り付ける方法を示しています。

ラックへのシステムの設置

Oracle Database Applianceバージョン1をラックに設置するには、この手順を使用します。

ラックへのOracle Database Applianceバージョン1の設置を開始する前に、ラックへのラック取付けハードウェアの設置のステップを実行します。

注意:

人的傷害または装置の損傷。システムの設置には機械式リフトを使用するか、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」に記載されている注意に従ってください。コンポーネントを取り外すと、重量をコンポーネントが完全に取り付けられている状態の160ポンド(72.6kg)から約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。

注意:

転倒に注意してください。ラックの上側が重くなって倒れないように、常に下から上にラックに機器を搭載してください。設置中にラックが倒れないように、ラックの転倒防止バーを伸ばしてください。

  1. システムを、棚の表面より少し上に上げます。

    機械式リフトの使用をお薦めします。

  2. ラック取付け耳がラック・ポストに接触するまで、棚レールのシステムをスライドします。上部の背面の留め具を調整して、システムを完全に挿入します。

    次の図は、システムをラックに挿入する方法を示しています。

    注意:

    落下に注意してください。ラック内に12インチ(305mm)を超えて挿入され、棚レールで確実に支えられるまで、システムを離さないでください。ラック内に12インチ(305mm)を超えて挿入されるまで、棚レールはシステムを確実に支えられません。

  3. 4個のねじを使用して、システムの前面をラックの前面に取り付けます。
    • ねじ穴のある丸穴型ラックでは、4個のM6 x 12mmねじまたは4個の10-32 x 10mmねじを使用します。

    • 角穴型ラックでは、4個のM6 x 16mmねじを使用します。

      ノート:

      角穴型ラックでは、ねじをラック、アダプタ金具に通します。丸穴型ラックでは、ねじをラック・レールに通します。

    次の図は、システムの前面をラックに取り付ける方法を示しています。

  4. 背面の留め具を調整するには、次の手順を実行します。
    1. 背面の留め具[1]のねじを緩めます。
    2. システムの上部[2]の位置が決まるまで、背面の留め具を下にスライドします。
    3. 背面の留め具[1]のねじを締めます。

      次の図は、背面ブレースをラックに締め付ける方法を示しています。

      ラックへの背面ブレースの締付け
  5. システムからコンポーネントを取り外した場合は、元に戻します。

    手順は、製品ドキュメントの一部であるサービス・マニュアルを参照してください。

発送用金具の設置

Oracle Database Applianceバージョン1ラックの発送用金具を設置するには、この手順を使用します。

この項には、Oracle Database Applianceバージョン1の発送用金具の設置についての次の情報が含まれます。

  • 移動キットの内容

  • ラックのシステムを別の宛先に発送する場合は、「発送用金具の設置」を参照してください。

  • システムがラックで発送される場合、システムを使用する前に発送用金具を取り外す必要があります。手順は、『Oracle Database Applianceサービス・マニュアル』を参照してください。

移動キットの内容

Oracle Database Applianceバージョン1の移動キットに含まれる項目の一覧を表示します。

次の図は、Oracle Database Applianceバージョン1移動キットに含まれるハードウェアを示しています。

コールアウト 説明

1

前面の発送用金具

2

ねじおよびケージ・ナット: 背面の発送用金具の場合:

  • M6 x 30および10-32 x 1.25インチねじの2つのセット、1セット当たり2個のねじ。

  • M6 x 16mmおよび10-32 x 10mmねじの2つのセット、1セット当たり4個のねじ。

  • 6個のM6ケージ・ナット。ノート - ケージ・ナットは使用しません。使用しないハードウェアはリサイクルしてください。

3

背面の発送用金具

発送用金具の設置

ラック内のアプライアンスに発送用金具を設置するには、この手順を使用します。

ラック内のOracle Database Applianceバージョン1を別の場所に移動または発送する場合は、発送用金具を設置する必要があります。

注意:

装置の損傷。輸送用ブラケットは、地震時のラックの補強や固定に使用しないでください。

  1. システムの下部をラックに固定している2個の短いねじを取り外します。

    次の図は、システムの前面からねじを取り外す方法を示しています。

  2. システムの下部のサポート・フランジを使用して、システム前面の下に前面の発送用金具[2]を挿入します。

    次の図は、前面の発送用金具をシステムに設置する方法を示しています。

  3. 2個の長いねじ(M6 x 30mmねじまたは10-32 x 1.25インチねじ)[1]を使用して、発送用金具[2]とシステムの前面を固定します。

    2個の長いねじを締めて、発送用金具およびシステムをラックに固定します。

    ノート:

    前面の発送用金具には、未使用のねじを格納するために使用される8つのねじ穴があります。発送用金具が設置されない場合、前面の発送用金具では、設置に使用する長いねじを保管します。発送用金具が設置される場合、前面の発送用金具が設置される前にシステムとラックの前面を固定するために使用された短いねじが格納されます。

  4. 前面の発送用金具の4つの空いている格納穴に短いねじを入れます。

    発送用金具が取り外される場合に使用できるように、ねじを格納します。

  5. 背面のアダプタ金具を支える下部の2個のねじを取り外します。

    注意:

    装置の損傷。少なくとも1個の上部のねじが確実に締められていないかぎり、下部のねじを取り外さないでください。そうしないと、システムが落下するおそれがあります。

  6. サイド・パネルを上に向けて、背面の発送用金具[2]をシステムの背面の下に挿入します。

    4個のねじ[1](M6 x 16mmねじまたは10-32 x 10mmねじ)を使用して、背面の発送用金具をラックに固定します。これらのねじは最後まで締め付けないでください。ねじは金具を支える程度に締める必要がありますが、まだ金具が少し動くようにしておきます。

    金具をポストに固定する必要がありますが、まだ少し動くようにします。

    次の図は、背面の発送用金具をシステムに設置する方法を示しています。

  7. システムの底面に確実に固定するために背面の発送用金具を上げて、金具を支えているねじを最後まで締めます。

    必要に応じて、金具を動かせる程度にねじを緩めて、システムの底面に金具を押し込み、ねじを締めます。

    注意:

    装置の損傷。発送中のシステムの破損を防止するため、底面の発送用金具をシステムの底面に確実に固定する必要があります。