15 RACLIの概要
このトピックでは、すべてのRACLIコマンドのサマリーを示します。
名前
racli - リカバリ・アプライアンス・コマンドライン・インタフェース
説明
racliは、ユーザーがコマンドラインを介してリカバリ・アプライアンスを管理するための簡略化された制御環境です。
形式
racli <COMMAND> <OBJECT>
ヘルプ
racliコマンドとそのオブジェクトに関する情報を表示します。
使用方法: racli help [<COMMAND> [<OBJECT>]]
オプション:
コマンド | 説明 |
---|---|
racli add |
リカバリ・アプライアンスにオブジェクトを追加します。 |
racli add admin_user |
指定されたADMIN_USER システム・ユーザーをRACLI管理グループに追加します。
|
racli add certificate |
リカバリ・アプライアンスにhttps証明を追加します。 |
racli add cloud_key |
OCIアクセスに必要な公開キー・ファイルおよび秘密キー・ファイルを生成します。 |
racli add cloud_location |
クラウド・ストレージ・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。 |
racli add cloud_user |
リカバリ・アプライアンス・スキーマにクラウド・ユーザーを追加します。 |
racli add credential |
ユーザー資格証明をリカバリ・アプライアンスのウォレットに追加します。 |
racli add credential_wallet |
ウォレット・オブジェクトをリカバリ・アプライアンスに追加します。 |
racli add db_user |
リカバリ・アプライアンスを管理および構成できるデータベース管理ユーザーを追加します。 |
racli add host |
リカバリ・アプライアンス上で使用可能なホストにホストを追加します。 |
racli add keystore |
キーストアをリカバリ・アプライアンスに追加します。 |
racli add migration_server |
移行サーバーをリカバリ・アプライアンスに追加します。 |
racli add nfs |
ネットワーク・ファイル・システム(NFS)をリカバリ・アプライアンス・スキーマに追加する必要があることを指定します。 |
racli add protected_db |
保護されたデータベースをリカバリ・アプライアンスに追加します。 |
racli add rasys_wallet |
rasysユーザーのウォレットを作成します。 |
racli add remote_syslog |
ログ・ファイルをリモート・サーバーにエクスポートするための構成ファイルを作成します。 |
racli add storage_cells |
ストレージの場所を拡張するため、新規のRecovery Applianceストレージ・セルを準備します。 |
racli add storage_disks |
ストレージの場所を拡張するため、新たに追加されたストレージ・セルのあるディスクをASMディスク・グループに追加します。 |
racli add tag |
リカバリ・アプライアンスのすべてのノードに追加する診断タグを指定します |
racli add vpc_user |
リカバリ・アプライアンス・スキーマに新しい仮想プライベート・カタログ(VPC)ユーザー・アカウントを作成します。 |
racli alter |
リカバリ・アプライアンス・スキーマでサポートされているオブジェクトのプロパティを変更します。 |
racli alter admin_user |
admin_user システム・ユーザーのパスワードを変更します。
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racli alter adr_parameter |
自動診断リポジトリ(ADR)のパラメータ(LOG_FILE_SIZEおよびLOG_FILE_NUM)を変更します。 |
racli alter cloud_key |
クラウド・キーに関連付けられている情報を変更します。 |
racli alter cloud_location |
リカバリ・アプライアンスでサポートされているクラウド・ストレージのプロパティを変更します。 |
racli alter db_user |
データベース・ユーザーのパスワードを変更します。 |
racli alter keystore |
リカバリ・アプライアンスのTDEマスター・キーを作成するか、新しいキーを生成するか、またはRecovery Appliance上のキーストアのパスワードを変更します。 |
racli alter network |
TLS enabled|only|disabledを使用してリカバリ・アプライアンス・プロトコルを変更します。 |
racli alter parameter |
指定したパラメータをチェックとして含めるか無視するかを変更します。 |
racli alter passphrase |
リカバリ・アプライアンスへのアクセスに使用するパスワードを変更します。 |
racli alter rasys_user |
リカバリ・アプライアンスのrasysユーザー・アカウントのパスワードおよびパスワードの管理を変更します。 |
racli alter vpc_user |
既存のリカバリ・アプライアンス・ユーザー・アカウントを変更し、そのパスワードを変更します。 |
racli approve |
リカバリ・アプライアンス・スキーマのオブジェクトを承認します。 |
racli approve request |
指定されたリクエスト識別子を承認し、その投票を定数に付与します。 |
racli configure |
リカバリ・アプライアンスによって実行される操作から得たオブジェクトを構成します。 |
racli configure export |
エクスポート先のリカバリ・アプライアンス・バンドルのNFSパスを構成します。 |
racli create |
リカバリ・アプライアンスにオブジェクトを作成します。 |
racli create certificate |
HTTPS操作に使用される証明書を作成します。 |
racli delete |
リカバリ・アプライアンスからオブジェクトを削除します。 |
racli delete protection_policy |
リカバリ・アプライアンスから保護ポリシーを削除します。 |
racli delete replication_server |
レプリケーション・サーバーを削除します。 |
racli deny |
リカバリ・アプライアンス・スキーマのオブジェクトを拒否します。 |
racli deny request |
指定されたリクエスト識別子を拒否し、その投票を定数に指定します。 |
racli disable |
リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを無効化します。 |
racli disable aide |
リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を無効にします。 |
racli disable archived_log_grouping |
リカバリ・アプライアンスでのアーカイブ・ログのグループ化を無効にします。 |
racli disable check |
リカバリ・アプライアンスで実行されるチェック実行操作の特定のチェック・オブジェクトを無効化します。 |
racli disable cloud_location |
リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを無効化します。 |
racli disable keystore |
キーストアを無効化します。 |
racli disable nfs |
指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を無効化します。 |
racli disable rasys_user |
rasysユーザーへのアクセスを無効化します。 |
racli disable root_access |
ユーザーのrootアクセスに対するsudoを無効化します。 |
racli disable rpc |
すべての計算ノードでリモート・プロシージャ・コール(RPC)を無効にします。 |
racli disable ssh |
'root'および'oracle'ユーザーのシステムに対する外部sshアクセスを無効化します。 |
racli disable sys_remote_access |
sys データベースrootユーザーへのリモート・アクセスを無効化します。
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racli enable |
リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のオブジェクトを有効化します。 |
racli enable acfs |
指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)を有効化します。 |
racli enable aide |
リカバリ・アプライアンス上のAdvanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を有効にします。 |
racli enable archived_log_grouping |
リカバリ・アプライアンスでアーカイブ・ログのグループ化を有効にします。 |
racli enable check |
リカバリ・アプライアンスでチェックを有効化します。 |
racli enable cloud_location |
リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトを有効化します。 |
racli enable keystore |
キーストアを開いて使用できるようにします。 |
racli enable nfs |
指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)を有効化します。 |
racli enable rasys_user |
rasysユーザーへのアクセスを有効化します。 |
racli enable root_access |
rootユーザーへのアクセスを有効化します。 |
racli enable rpc |
すべての計算ノードでリモート・プロシージャ・コール(RPC)を有効化します。 |
racli enable ssh |
'root'および'oracle'ユーザーの外部sshアクセスを有効化します。 |
racli enable sys_remote_access |
sys データベースrootユーザーへのアクセスを有効化します。
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racli export appliance |
. |
racli install |
ソフトウェアをインストールします。 |
racli install appliance |
リカバリ・アプライアンス・ソフトウェアにソフトウェアをインストールします。 |
racli install okv_endpoint |
リカバリ・アプライアンスのOracle Key Vault (OKV)エンド・ポイントに必要なソフトウェアをインストールします。 |
racli list |
リカバリ・アプライアンス・スキーマの特定のオブジェクトに関する情報をリストします。 |
racli list admin_user |
racli コマンドを実行できるadmin_user システム・ユーザーをリストします。
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racli list certificate |
リカバリ・アプライアンス上のすべてのHTTPS証明書の詳細をリストします。 |
racli list check |
リカバリ・アプライアンスで使用可能なチェックをリストします。 |
racli list cloud_key |
指定されたクラウド・キーまたはすべてのクラウド・キーの詳細を短い形式(デフォルト)または長い形式でリストします。 |
racli list cloud_location |
リカバリ・アプライアンスに認識されているクラウド・ストレージに関する詳細をリストします。 |
racli list cloud_user |
指定されたクラウド・ユーザーまたはすべてのクラウド・ユーザーに関する詳細をリストします。 |
racli list compute_nodes |
リカバリ・アプライアンスで使用可能な計算ノードの名前をリストします。 |
racli list db_user |
指定したデータベース・ユーザーまたはすべてのデータベース・ユーザーの詳細をリストします。 |
racli list env |
環境パラメータをタイプに基づいてリストします。 |
racli list export |
すべてのリカバリ・アプライアンス・エクスポート・バンドルをリストします。 |
racli list grid_home |
grid_homeに関する詳細をリストします。 |
racli list host |
リカバリ・アプライアンスで使用可能なすべてのホストの詳細をリストします。 |
racli list ip_addr |
リカバリ・アプライアンスで使用可能なすべてのIPアドレスに関する詳細をリストします。 |
racli list listener |
リカバリ・アプライアンス上の個別またはすべてのリスナーの詳細をリストします。 |
racli list migration_server |
移行サーバーをリストします。 |
racli list nfs |
1つ以上のネットワーク・ファイル・システムのマウントに関する詳細をリストします。 |
racli list okv_endpoint |
リカバリ・アプライアンスに認識されているOKVエンド・ポイントに関する詳細をリストします。 |
racli list oracle_home |
oracle_homeに関する詳細をリストします。 |
racli list parameter |
リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータの名前と値をリストします。 |
racli list protected_db |
保護されたデータベースをリストします。 |
racli list remote_syslog |
システム・ログ構成ファイルをリストします。 |
racli list san |
サブジェクト代替名(SAN)をリストします。 |
racli list scan |
リカバリ・アプライアンスのスキャンの詳細をリストします。 |
racli list scan_listener |
リカバリ・アプライアンスのscan_listenerの詳細をリストします。 |
racli list storage_cells |
リカバリ・アプライアンスで使用可能なストレージ・セルの名前をリストします。 |
racli list tag |
リカバリ・アプライアンスで使用可能な診断タグをリストします。 |
racli remove |
リカバリ・アプライアンス・スキーマからオブジェクトを削除します。 |
racli remove acfs |
指定した自動ストレージ管理クラスタ(ACFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。 |
racli remove admin_user |
システムpasswd データベースからadmin_user システム・ユーザーを削除します。
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racli remove certificate |
指定されたHTTPS証明書を削除します。 |
racli remove cloud_key |
キーに関連付けられているクラウド・ユーザーがない場合にのみ、指定されたクラウド・キーを削除します。 |
racli remove cloud_location |
クラウド・アーカイブ・ジョブ・テンプレートがライブラリに関連付けられていないかぎり、指定されたクラウド・ストレージをリカバリ・アプライアンスから削除します。 |
racli remove cloud_user |
クラウド・ユーザーを削除します。 |
racli remove db_user |
データベース・ユーザーを削除します。 |
racli remove grid_home |
指定したGridホームを削除します。 |
racli remove host |
指定したホストを削除します。 |
racli remove keystore |
指定したキーストアをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。 |
racli remove nfs |
指定したネットワーク・ファイル・システム(NFS)マウントをリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。 |
racli remove oracle_home |
指定したOracleホームを削除します。 |
racli remove osb_pieces |
ZDLRAカタログに存在しなくなったすべてのピースをOSBカタログから削除します。 |
racli remove remote_syslog |
システム・ログ・ファイルをリモートの場所に送信する機能をリカバリ・アプライアンス・スキーマから削除します。 |
racli remove tag |
指定された診断タグをリカバリ・アプライアンスのすべてのノードから削除します。 |
racli remove vpc_user |
指定したユーザー・アカウントをリカバリ・アプライアンス・メタデータ・スキーマから削除します。 |
racli run |
リカバリ・アプライアンスに対するオブジェクトのアクションを実行します。 |
racli run check |
リカバリ・アプライアンスに対して有効なチェックを実行します。 |
racli run diagnostics |
リカバリ・アプライアンスで必要な診断を実行して収集します。 |
racli run preinstall |
インストール前のタスクを実行します。 |
racli start |
指定したサービス(オブジェクト)を開始するアクション。 |
racli start appliance |
リカバリ・アプライアンス上のすべてのサービスを起動します。 |
racli start nfs |
リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを開始します。 |
racli status |
リカバリ・アプライアンスに関連付けられているオブジェクトのステータスを確認します。 |
racli status aide |
Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)のステータスを返します。 |
racli status appliance |
アプライアンスのステータスのサマリーを返します。 |
racli status archived_log_grouping |
アーカイブ・ログのグループ化が有効か無効かを返します。有効にすると、グループ・ログの数を返します。 |
racli status cloud_location |
リカバリ・アプライアンスによって実行される操作のクラウド・ストレージ・オブジェクトのステータスをリストします。 |
racli status compliance |
すべてのコンプライアンス対応チェックのステータス(PASSまたはFAILのいずれか)をリストします。 |
racli status disk_group |
ストレージ・セルまたはストレージ・ディスクがASMディスク・グループに追加された後、リバランス操作が完了したことを確認します。 |
racli status keystore |
リカバリ・アプライアンスによって使用されているキーストアのステータスを返します。 |
racli status listener |
リカバリ・アプライアンス上の個々のリスナーまたはすべてのリスナーのステータスを返します。 |
racli status nfs |
ネットワーク・ファイル・サービス(NFS)のステータスを返します。 |
racli status okv_endpoint |
リカバリ・アプライアンスに関連付けられているOKV_ENDPOINTのステータスを返します。 |
racli status request |
リカバリ・アプライアンスのすべてのスキャンのステータスを表示します。 |
racli status scan |
リカバリ・アプライアンスのすべてのスキャンのステータスを表示します。 |
racli status scan_listener |
リカバリ・アプライアンスのすべてのscan_listenersのステータスを表示します。 |
racli stop |
指定したサービス(オブジェクト)を停止するアクション。 |
racli stop appliance |
リカバリ・アプライアンス上のすべてのサービスを停止します。 |
racli stop nfs |
リカバリ・アプライアンスのNFSサービスを停止します。 |
racli uninstall |
インストールの一部を戻します。 |
racli uninstall appliance |
インストール中にステップを戻します。 |
racli uninstall okv_endpoint |
指定したOKVエンド・ポイントをアンインストールします。 |
racli update |
リカバリ・アプライアンスのコンポーネントを更新します。 |
racli update aide |
Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE)を更新します。 |
racli update appliance |
ZDLRAを更新します。 |
racli update parameter |
リカバリ・アプライアンスの初期化パラメータを更新します。 |
racli update ssh_keys |
未定 |
racli update ssh_known_hosts |
システム全体の構成ファイル/etc/ssh/ssh_known_hosts を、リカバリ・アプライアンス・クラスタ内のすべてのノードのホスト・キーとともに保守します。
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racli update storage_location |
最新のストレージ・セル数でリカバリ・アプライアンス・プール・データ・ファイルを更新します。 |
racli update support_tools |
ステージング済バイナリzipファイルを使用してAHFおよびExachkバージョンを更新します。 |
racli version |
使用中のZDLRAソフトウェアのリリース・バージョンを返します。 |