ビジネス・オブジェクト - ライフサイクル

このページを使用して、ビジネス・オブジェクトのライフサイクル志向のビジネス・ルールおよびオプションを保守します。このページを開くには、「管理」 > 「システム」 > 「ビジネス・オブジェクト」の順に選択し、「ライフサイクル」タブにナビゲートします。

ページの説明

「ステータス」アコーディオンには、オブジェクトのライフサイクルにおけるすべてのステータスの登録が含まれます。登録の表示は子ビジネス・オブジェクトの場合と異なりますが、これは、子ビジネス・オブジェクトは、アルゴリズムと独自のオプションを導入することによってのみ継承ライフサイクルを拡張できるためです。

「ステータス」を使用して、ステータスの一意の識別子を定義します。これはステータスの摘要ではなく、単にシステムによって使用される一意の識別子です。ライフサイクル・ステータスを定義できるのは、最上位レベルのビジネス・オブジェクトのみです。子ビジネス・オブジェクトの場合は、継承ステータスの摘要が表示されるため、ライフサイクルを定義しているビジネス・オブジェクトの対応する登録にナビゲートできます。

「摘要」を使用して、ステータスのラベルを定義します。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

「アクセス・モード」を使用して、このステータスに関連付けられた処理を定義します。このフィールドを使用してビジネス・エンティティをこの状態に遷移できるユーザーを制限する方法の詳細は、「アクセス権限」を参照してください。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

特定のバッチ・プロセスが実行されるまでこのステータスのエンティティのモニタリングを遅延するには、「モニター・プロセス」を入力します。詳細は、「モニター・ルール」を参照してください。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

「ステータス事由」ドロップダウンは、ビジネス・オブジェクトがこの状態になったときに特定の事由を入力するようにユーザーに求めるかどうかを示します。このフィールドが表示されるのは、ビジネス・オブジェクトのメンテナンス・オブジェクトで「ステータス事由フィールド」がオプションとして構成されている場合のみです。有効な値は、空白、「オプション」および「必須」です。デフォルト値は空白です(ユーザーはステータス事由の入力を求められません)。ステータス事由の詳細は、「ステータス事由の構成」を参照してください。

「ステータス条件」を使用して、このステータスが「初期」「暫定」または「最終」状態かを定義します。このフィールドがどう使用されるかの詳細は、「1つの初期状態と複数の最終状態」を参照してください。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

「一時的状態」を使用して、ビジネス・エンティティがこの状態で存在する必要があるかどうかを示します。一時的状態の値を「Yes」に設定できるのは、「初期」または「暫定」状態のみです。詳細は、「一時的状態」を参照してください。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

「アラート」を使用して、アプリケーション・アラートがある状態を示します。これは、エンティティがこの状態で存在することを、アラートでユーザーに表示するために、カスタム・ロジックで使用できます。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

「シーケンスの表示」を使用して、このステータスの相対的な順序を表示目的で定義します。たとえば、「ステータス」アコーディオンと「要約」タブ・ページに表示する場合です。このフィールドは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。

アルゴリズム

「アルゴリズム」グリッドには、特定のステータスの重要な機能を制御するアルゴリズムが表示されます。各アルゴリズムに次を定義する必要があります。

  • アルゴリズムを関連付けるシステム・イベントを指定します(考えられるすべてのイベントの詳細は、次の表を参照してください)。
  • 各システム・イベントにシーケンス番号アルゴリズムを指定します。複数のアルゴリズムを持つシステム・イベントがある場合を除いて、「シーケンス番号」を10に設定できます。この場合、アルゴリズムを実行するシーケンスを指定する必要があります。
  • アルゴリズムがスクリプトとして実装されている場合は、スクリプトへのリンクが提供されます。詳細は、「プラグイン・スクリプト」を参照してください。
  • 「所有者」は、この所有者が基本パッケージか実装(顧客変更)かを示します。

次の表では、各システム・イベントを説明します。

システム・イベント オプション/必須 摘要
開始 オプション

このタイプのアルゴリズムは、ビジネス・オブジェクト・インスタンスが特定の状態に入ったときにビジネス・ルールを適用します。

ビジネス・オブジェクトの継承階層に定義されているこのタイプのすべてのアルゴリズムを起動します。詳細は、「ビジネス・オブジェクト継承」を参照してください。

終了 オプション

このタイプのアルゴリズムは、ビジネス・オブジェクト・インスタンスが特定の状態を終了すると、ビジネス・ルールを適用します。

ビジネス・オブジェクトの継承階層に定義されているこのタイプのすべてのアルゴリズムを起動します。詳細は、「ビジネス・オブジェクト継承」を参照してください。

モニター オプション

このタイプのアルゴリズムは、特定の状態にあるビジネス・オブジェクト・インスタンスをモニターします。通常これらのアルゴリズムは、ある状態を別の状態へ自動遷移するために使用されます。

ビジネス・オブジェクトの継承階層に定義されているこのタイプのすべてのアルゴリズムを起動します。詳細は、「ビジネス・オブジェクト継承」を参照してください。

ファストパス: これらのアルゴリズムがその他のビジネス・オブジェクト・アルゴリズム内にどのように収まるかの詳細は、「ビジネス・オブジェクト・アルゴリズム実行の要約」を参照してください。
注意: アルゴリズムの生成。このページには、コンテキスト依存の「ビジネス・オブジェクト・アルゴリズムの生成」ゾーンが関連付けられています。このゾーンの詳細は、「ビジネス・オブジェクトの定義」を参照してください。
注意: 基本のビジネス・オブジェクトのステータス・レベル・アルゴリズムは無効にできます。実装では、基本製品で提供されているビジネス・オブジェクトを使用できますが、基本のビジネス・オブジェクトで提供されている1つ以上のステータス志向アルゴリズムを無効にできます。そのためには、このアルゴリズムが参照されているビジネス・オブジェクトおよびステータスで、「オプション」グリッドに移動し、新しいオプションを追加して、オプション・タイプを「無効アルゴリズム」に設定し、オプション値をアルゴリズム・コードに設定します。

次のステータス

「次のステータス」グリッドを使用して、ビジネス・エンティティがこの状態である場合に遷移できる有効なステータスを定義します。このセクションは、子ビジネス・オブジェクトでは非表示になります。詳細は、「有効な状態と状態遷移ルール」を参照してください。このグリッドについては、次のことに注意してください。

  • 「ステータス」には、最上位レベルのビジネス・オブジェクトのステータス、ステータス・コード「ライフサイクルビジネスオブジェクト摘要」および各ステータスの「ステータス摘要」が表示されます。
  • 「処理ラベル」を使用して、このステータスへの遷移に使用するボタンに表示する語句を指定します。
  • 「シーケンス」は、あるステータスと他のステータスを比較した相対的な順序を表示目的で制御します。この情報は、ボタンがユーザー・インタフェースに表示される順序を制御するために使用します。
  • 「デフォルト」は、デフォルトの状態である次の状態を制御します(ある場合)。この情報は、デフォルト状態に対する自動遷移を判断するために、「開始」または「モニター」アルゴリズムで使用されます。関連ボタンをデフォルトのボタンとしてユーザー・インタフェースにマーク付けするためにも使用できます。
  • 「遷移条件」は、現在の状態から共通遷移パスを識別するように構成できます。特定の次のステータスを遷移条件値に関連付けることで、特定のビジネス・オブジェクトに固有のステータスを指定せずに、フラグ値を利用するように自動遷移ルールを設計できます。これによって、ビジネス・エンティティティの遷移先となるビジネス・オブジェクトの範囲全体で類似ロジックを使用できます(現在の状態に対する次の「OK」状態など)。カスタマイズ可能な参照フィールドBO_​TR_​COND_​FLGに値を追加する必要があります。
  • 「遷移役割」は、ビジネス・エンティティを特定の次のステータスに遷移する機能がシステムのみにあるか、システムとユーザーの両方にあるかを制御します。
  • ビジネス・オブジェクトのライフサイクルを初めて設定するとき、ステータスはデータベースに存在しないため、検索を使用して次のステータスを定義することはできません。この情報を定義しやすくするために、次のように作業することをお薦めします。
    • ビジネス・オブジェクトのステータスを初めて定義するときは、「次のステータス」グリッドを空白のままにします。
    • すべてのステータスのデータベース保存後、各ステータスを更新して、次ステータスを定義します(こうすれば、ステータスを検索して選択できます)。

オプション

「オプション」グリッドを使用して、拡張可能なオプションをサポートするようにビジネス・オブジェクトのステータスを構成できます。「オプション・タイプ」ドロップダウンを選択して、オプションの「値」を定義します。「詳細摘要」に、そのオプション・タイプに関する追加情報を表示できます。オプションに複数の値がある場合を除き、「シーケンス」1に設定します。「所有者」は、このオプションの所有者が基本パッケージか実装(顧客変更)かを示します。

注意: 新しいオプション・タイプを追加できます。実装によって、その他のオプション・タイプを追加できます。たとえば、実装によって、新しいオプションの利点を有効利用するプラグイン・ドリブン・ロジックを設定できます。そのためには、新しい値をカスタマイズ可能な参照フィールドBO_​OPT_​FLGに追加します。ステータスの新しいオプション・タイプを追加する場合は、ビジネス・オブジェクトのメンテナンス・オブジェクトを更新して新しいオプション・タイプを宣言する必要があります。そうしないと、オプション・タイプのドロップダウンに表示されません。これを実行するには、新しいオプション・タイプを「有効BOステータス・オプション・タイプ」メンテナンス・オブジェクト・オプションとして参照します。