1つの初期状態と複数の最終状態

ライフサイクル状態を設定するときは、初期状態として1つの状態を選択する必要があります。初期状態とは、ビジネス・オブジェクトに関連付けられた新しいエンティティに割り当てる状態です。たとえば、前述の「クレームの多い請求書」ビジネス・オブジェクトでは、初期状態として「クレームの蓄積」,が定義されているのに対して、「文書の要求」ビジネス・オブジェクトでは、初期状態として「文書の送付」が定義されています。

最終とみなすステータスを定義する必要もあります。通常、エンティティが最終状態に到達すると、そのライフサイクルは完了し、さらなる処理は不要とみなされます。

注意: エンティティの再オープンの許可。状態遷移ルールは、ビジネス・エンティティの再オープンを許可(つまり、最終状態から最終以外の状態に移動)するように設定できます。前述の例のいずれもこれを許可していませんが、ビジネス・オブジェクトを構成する場合は設定できます。