監査対象の状態遷移

ソフト・ライフサイクル定義をサポートするほとんどのメンテナンス・オブジェクトには、ビジネス・エンティティのライフサイクル全体の重要なイベントを保持するためのログもあります。たとえば、作成されるログ・エントリには、次の内容が記録されます。

  • ビジネス・エンティティの作成時期(および作成者)。
  • ステータス変更の時期(および変更者)。
  • 遷移エラーが発生したかどうか(およびエラー・メッセージ)。
  • エンティティのライフサイクル全体を通して作成された他のオブジェクトへの参照。たとえば、作業予定登録がエンティティの処理の一部として作成されている場合、その作業予定登録はログで参照されます。
  • ユーザーが追加した手動の登録(これらは日記登録と考えることができます)。

ビジネス・エンティティが初めて作成されたとき、およびビジネス・エンティティが新しい状態に遷移したときは、メンテナンス・オブジェクトにプラグインされている「遷移」アルゴリズムがコールされ、これらのイベントが記録されます。メンテナンス・オブジェクトでログがサポートされている場合、これらのイベントはログ・エントリとして取得できます。

注意: ログをサポートしているほとんどの基本パッケージのメンテナンス・オブジェクトには、それぞれのコア・ロジックの一部として状態遷移ロギングがすでに用意されている場合があります。この場合、基本ロギング・ロジックを独自のロジックで上書きする場合に指定する必要があるのは、遷移プラグインのみです。