Sun ONE Web Server 6.1 管理者ガイド |
このマニュアルについて
このマニュアルでは、SunTM Open Net Environment (Sun ONE) Web Server 6.1 の設定および管理の方法について説明します。このマニュアルは、クライアントサーバーアプリケーションを WWW (World Wide Web) を経由してより幅広いユーザーに拡張したいと考えている、企業のIT管理者を対象にしています。
この章には、次の内容が記述されています。
内容の紹介このマニュアルは、Sun ONE Web Serverの設定および管理の方法について説明します。サーバーの設定が終了したら、このマニュアルはサーバーの保守管理に使用します。
サーバーのインストール終了後、このマニュアルは、サーバーのルートディレクトリの/manual/https/ag に置かれ、HTML 形式で表示することができます。デフォルトでは、サーバーのルートディレクトリは C:¥Sun¥WebServer6.1¥ または /opt/SunWwbsvr です。
マニュアルの構成このマニュアルは、5 つの節に分かれています。Sun ONE Web Server 6.1 を初めて使用する場合、第 1 部「サーバーの基本」から始めて製品の概要を理解してください。Sun ONE Web Server のこのバージョンをすでに使用したことがある場合には、第 1 部「サーバーの基本」の内容にざっと目を通すだけにして、第 2 部「管理サーバーの使用」に進んでください。
管理サーバーの基本的な使用方法を理解したら、第 3 部「設定と監視」を参照します。ここには、Sun ONE Web Server の設定や監視の例が示されています。第 4 部「仮想サーバーとサービスの管理」には、プログラムの使用と設定スタイルに関する情報が記述されています。
最後に、付録では、次の項目を含むさまざまな事項についての参照情報を提供します。HTTP (Hypertext Transfer Protocol)、サーバー設定ファイル、ACL ファイル、国際化に関する問題、サーバー拡張、Sun ONE Web Server ユーザーインタフェースのリファレンスなど、必要に応じて参照できます。ただし、ユーザーインタフェースに関する付録は、オンラインバージョンでのみ参照可能です。
第 1 部: サーバーの基本
第1部では、Sun ONE Web Server の概要について説明します。次の章が記述されています。
- 第 1 章「Sun ONE Web Server の概要」では、Sun ONE Web Server の概要を説明します。
- 第 2 章「Sun ONE Web Server の管理」では、管理サーバーを使用して Sun ONE Web Server を管理する方法について説明します。
第 2 部: 管理サーバーの使用
第2部では、Sun ONE Web Server を管理する管理サーバーの使用方法について、概念と手順を詳しく説明します。次の章が記述されています。
- 第 3 章「ユーザーとグループの管理」では、管理サーバーユーザーおよびグループフォームを使用して、Sun ONE Web Server を設定する方法について説明します。
- 第 4 章「Web コンテナと Web アプリケーションの J2EE ベースのセキュリティ」では、Sun ONE Web Server のセキュリティを設定する方法と、2 つのセキュリティモジュール (ACL ベースのアクセス制御と JavaTM 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM)/サーブレットベースの認証および承認) について説明します。
- 第 5 章「管理サーバーの設定」では、管理サーバーの設定とグローバル設定フォームを使用して、Sun ONE Web Server を設定する方法について説明します。
- 第 6 章「証明書と鍵の使用」では、証明書と公開鍵を使用してセキュリティを向上する方法について説明します。この章を読む前に、公開鍵暗号法と SSL (Secure Sockets layer) プロトコルの基本的な概念を理解しておく必要があります。この概念には、暗号化と復号化、鍵、デジタル証明書と電子署名、SSL 暗号化、暗号化方式、SSL 接続 (ハンドシェーク) の主な手順が含まれます。
- 第 7 章「サーバークラスタの管理」では、サーバーのクラスタ化の概念、およびそれを使用してサーバー間で設定を共有する方法について説明します。
第 3 部: 設定と監視
この節では、Server Manager を使用して Sun ONE Web Server を設定および監視する方法を、例を示して説明します。次の章が記述されています。
- 第 8 章「サーバーの詳細設定」では、Sun ONE Web Server のサーバー設定方法について説明します。
- 第 9 章「サーバーへのアクセス制御」では、サーバーの各部にアクセスできるユーザーを指定する方法について説明します。
- 第 10 章「ログファイルの使用」では、HTTP (Hypertext Transfer Protocol) プロトコルを使用して、ログファイルを記録および表示する、またはオペレーティングシステムのパフォーマンス監視ツールを使用することで Sun ONE Web Server を監視する方法について説明します。
- 第 11 章「サーバーの監視」では、SNMP (Simple Network Management Protocol) を使用して Sun ONE Web Server を監視する方法について説明します。
- 第 12 章「ネーミングとリソースの設定」では、JNDI (Java Naming and Description Interface) リソースを設定して、サーバーでのデータベース接続を可能にする方法について説明します。
第 4 部: 仮想サーバーとサービスの管理
第4部では、プログラムや設定スタイルについてサーバーマネージャの使用に関する情報を提供します。次の章が記述されています。
- 第 13 章「仮想サーバーの使用」では、Sun ONE Web Server を使用して仮想サーバーを設定および管理する方法について説明します。
- 第 14 章「仮想サーバーの作成と設定」では、個々の仮想サーバーを作成して設定する方法について説明します。
- 第 15 章「プログラムによるサーバーの拡張」では、Java アプレット、CGI プログラム、JavaScript アプリケーション、およびその他のプラグインをサーバーにインストールする方法について説明します。
- 第 16 章「コンテンツ管理」では、サーバーの内容を設定および管理する方法について説明します。
- 第 17 章「設定スタイルの適用」では、Sun ONE Web Server で設定スタイルを使用する方法について説明します。
- 第 18 章「検索機能の使い方」では、サーバー上のドキュメントの内容および属性を検索する方法について説明します。さらにこの章では、ユーザーコミュニティに合わせたカスタムテキスト検索インタフェースの作成方法についても説明します。
- 第 19 章「WebDAV による Web パブリッシング」では、Web パブリッシングおよび相互に離れた複数のユーザー間での Web 上の共同オーサリングを可能にする WebDAV を使用できるように仮想サーバーを設定する方法について説明します。
第 5 部: 付録
第5部には、役に立つと思われるリファレンス情報を記載したさまざまな付録が含まれています。次の付録が含まれています。
- 付録 A 「コマンド行ユーティリティ」では、ユーザーインタフェース画面の代わりにコマンド行ユーティリティを使用する方法について説明します。
- 付録 B 「Hypertext Transfer Protocol」では、HTTP に関するいくつかの基本概念について簡単に説明します。
- 付録 C 「ACL ファイルの構文」では、アクセス制御リスト (ACL) ファイルとその構文について説明します。
- 付録 D 「国際化とローカライズのサポート」では、Sun ONE Web Server の国際化されたバージョンについて説明します。
用語集では、頻繁に使用される用語で、Sun ONE Web Server 管理者にはあまりなじみがないものについて解説しています。
Sun ONE Web Server のマニュアルの使用Sun ONE Web Server のマニュアルは、次の Web サイトで PDF 形式および HTML 形式のオンラインファイルとして提供されています。
http://docs.sun.com/db/prod/s1websrv#hic
次の表は、Sun ONE Web Server のマニュアルで説明しているタスクと概念を示しています。
表記上の規則このマニュアル全体に適用される表記規則について説明します。
UNIX ベースのプラットフォームでは、install_dir のデフォルトの場所は次のディレクトリです。
/opt/SUNWwbsvr/
Windows 環境では、次のディレクトリです。
C:¥Sun¥WebServer6.1
製品サポートシステムの使用にあたって問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でカスタマサポートにお問い合わせください。