Sun Blade Storage Module M2 の概要
Sun Blade Storage Module M2 の保守
この節では、ストレージモジュールの交換方法について説明します。障害が発生したストレージモジュールは FRU とみなされ、認定された Oracle の技術者だけが交換できます。
ストレージモジュールを取り外すときには、次の規則が適用されます。
ストレージモジュールを取り外す前に、モジュール上のストレージに対するすべての I/O (ディスクと FMod の両方に対して) を停止してください。モジュール上のストレージを使用しているアプリケーションとプロセスを正常に終了させるため、この操作は、ホストのオペレーティングシステムレベルで行います。ストレージモジュールリソースは異なるホストに分割できるため、取り外すストレージモジュール上のストレージを使用する各ホストでこの操作を実行する必要があります。
![]() | 注意 - ストレージモジュールリソースにアクセスするホストアプリケーションを正常に終了させる前にストレージモジュールを取り外すと、データ損失が発生する場合があります。 |
ストレージモジュールを取り外す前に、現在の CMM ILOM 構成のコピーを保存してあることを確認します。保存していない場合は、現在の CMM ILOM 構成を保存してください。そのためには、CMM にログインする必要があります (「Maintenance」タブを参照)。これにより、ホストからストレージへの割り当ても保存され、ゾーン割り当てが失われた場合に復元できます。
ストレージモジュールを再度取り付けるときは、取り外したのと同じシャーシスロットに取り付けます。これは、モジュール上のストレージを使用するサーバーが、モジュールが再度取り付けられたときにストレージを認識する上で、きわめて重要です。サポートされるホットプラグ操作の詳細については、『Sun Blade Storage Module M2 管理ガイド』を参照してください。
注 - 誤って元のスロットとは別のシャーシスロットにストレージモジュールを取り付けた場合、ストレージモジュールエクスパンダに保存されているゾーン構成が消去され、CMM ILOM を通じてホストストレージ割り当てを再構成または復元する必要があります。詳細は、『Sun Blade Storage Module M2 管理ガイド』の「ゾーン構成の復元」を参照してください。
障害が発生したストレージモジュールを交換する場合、すべてのディスク、FMod、および ESM を必ず新しいストレージモジュールに移動してください。ディスクと FMod は、新しいストレージモジュールに、古いストレージモジュールでの順番と同じスロット順で格納するようにしてください。
ストレージモジュールを取り外して再度挿入した場合、再度ストレージモジュールを取り外して再挿入する前に、ストレージモジュールの ESM が完全に充電されるまで 25 分待ちます。ESM が十分に充電されていない状態でストレージモジュールの取り外しと再挿入を繰り返すと、ESM の寿命が短くなる可能性があります。
ブレードシャーシ全体をシャットダウンする予定がないかぎり、ストレージモジュールを取り外すときにフィラーパネルを手元に準備します。シャーシのスロットを空き状態のままにすると、適切な通気が阻害され、シャーシ内のブレードが過熱します。