Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド 12c リリース2 (12.1.0.3) for Linux x86-64 B70759-01 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
Oracle Real User Experience Insight(RUEI)を使用すると、ネットワークやビジネス・インフラストラクチャを強力に分析できます。リアルユーザー・エクスペリエンスを監視し、キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)と品質保証契約(SLA)を定義し、これらに違反するインシデントに対してアラート通知をトリガーすることができます。
このマニュアルは、次のユーザーを対象としています。
RUEIのインストールを担当するシステム管理者。Linuxオペレーティング・システムを十分に理解していることを前提としています。
組織内でRUEIスーパー管理者(admin
ユーザー)に任命されたユーザー。インストール後の構成や、システム・メンテナンスの責任者です。
ネットワークやWebテクノロジについてある程度精通していることが前提となります。特に、ネットワーク・トポロジの完全な理解と、組織のネットワークおよびアプリケーション環境についての十分な操作上の知識が必要です。
このマニュアルの構成は次のとおりです。
第1章「スタート・ガイド」では、RUEIのデータ・トラフィックの監視方法、操作要件および使用可能なデプロイメント・オプションを説明します。RUEIデータベース内で使用できる情報の量を増やす方法に関する情報も提供されます。
第2章「RUEIソフトウェアのインストール」では、RUEI用のサーバー準備手順と、RUEIソフトウェアのインストール手順について説明します。
第3章「RUEI 12.1.0.3へのアップグレード」では、既存のRUEI 11.1のインストールをリリース12.1にアップグレードする手順について説明します。
第4章「RUEIの構成」では、RUEIの初期構成手順について説明します。この手順は、組織内でRUEIスーパー管理者のロールを割り当てられているユーザーが実行します。
第5章「SSO認証統合のインストールと構成」では、Oracle HTTPサーバーのインストールと構成の手順について説明します。これはRUEIインストール・プロセスのオプションの部分で、Oracle Single Sign-Off(SSO)サービスを使用する場合にのみ必要になります。
第6章「Oracle Access Manager(OAM)の構成」では、OAMの構成手順について説明します。これはRUEIインストール・プロセスのオプションの部分で、OAMベースのネットワーク通信内のユーザーを識別する場合にのみ必要になります。
第7章「処理エンジンのインストール」では、処理エンジンとして使用するサーバー・システムを準備する手順を説明します。
第8章「フェイルオーバー・レポータ・システムの構成」では、プライマリ・レポータ・システムが使用できなくなった場合に、ネットワーク・トラフィックの処理をすぐに引き継ぐフェイルオーバー・レポータ・システムの構成手順について説明しています。
第9章「フェイルオーバー・コレクタ・システムの構成」では、プライマリ・コレクタ・システムが使用できなくなった場合に、ネットワーク・トラフィックの監視をすぐに引き継ぐフェイルオーバー・コレクタ・システムの構成手順について説明しています。
第10章「フェイルオーバー処理エンジン・システムの構成」では、プライマリ処理エンジン・システムが使用できなくなった場合に、ネットワーク・トラフィックの処理をすぐに引き継ぐフェイルオーバー処理エンジンの構成手順について説明しています。
付録A「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」では、Oracleデータベースをインストールする手順の概要を紹介します。
付録B「汎用データベース・インスタンスの設定」では、Oracle Linux 5.xまたはRedHat Enterprise Linux 5.x以外のプラットフォーム上で実行しているレポータで使用するOracleデータベース・インスタンスの設定方法を説明します。RUEIはOracleデータベースのバージョン11gR1および11gR2をサポートしています。
付録C「代替エンリッチ・データ・エクスポート・データベース・インスタンスの設定」では、エンリッチ・データ・エクスポート機能で使用される代替Oracleデータベース・インスタンスの設定方法を説明します。
付録D「Enterprise Managerリポジトリへの接続の設定」では、Oracle Enterprise Managerリポジトリへの接続の設定方法を説明します。これは、RUEIデプロイメントとOracle Enterprise Managerのビジネス・アプリケーション監視機能を統合する場合に必要です。
付録E「ruei-check.shスクリプト」では、ruei-check.sh
スクリプトについて詳しく説明します。 このスクリプトは、システムが選択されたRUEIコンポーネントの要件を満たしていることを確認します。インストールが成功したことを確認し、インストールの過程で発生した問題のトラブルシューティングを行うには、このスクリプトを使用することを強くお薦めします。
付録F「監視対象ネットワーク・トラフィックの確認」では、TCP診断機能を使用して、必要なすべてのネットワーク・トラフィックをRUEIで認識できるようにする方法を説明します。RUEIをインストールし、構成した後、収集したネットワーク通信を組織内のネットワーク・エンジニアに検証してもらうことを強くお薦めします。
付録G「トラブルシューティング」では、RUEIのインストール時に発生する最も一般的な問題に焦点を当て、それらを迅速に発見し、解決するソリューションを提供します。Oracleサポート・サービスに問い合せる前に、これを確認する必要があります。
付録H「インストール・チェックリスト」では、RUEIソフトウェアのインストールを開始する前に完了する必要があるアクションと収集される情報のチェックリストを提供します。
付録I「システムのRUEIの削除」では、レポータ、コレクタおよび処理エンジン・システムからRUEIをアンインストールする手順を説明します。
付録J「サード・パーティ・ライセンス」には、RUEIに含まれるいくつかのサードパーティ製品に関するライセンス情報が掲載されています。
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
またはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
(聴覚障害者向け)を参照してください。
詳細は、Oracle Real User Experience Insight(RUEI)ドキュメント・セット内の次のドキュメントを参照してください。
Oracle Real User Experience Insightリリース・ノート
『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』
『Oracle Real User Experience Insight管理者ガイド』
このマニュアルの最新版やその他のRUEI関連ドキュメントは、次の場所にあります。
http://www.oracle.com/technetwork/documentation/realuserei-091455.html
このマニュアルでは次の表記規則を使用します。
規則 | 意味 |
---|---|
太字 | 太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 |
イタリック体 | イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。 |
固定幅フォント |
固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。 |