構成された solaris10 ブランドゾーンは、install サブコマンドとともに zoneadm コマンドを実行することによりインストールします。
Oracle Solaris 10 システムのイメージを作成する方法については、Oracle Solaris 10 システムをゾーンに直接移行するためのイメージの作成を参照してください。作成したシステムイメージを変更することなく、そのイメージの sysidcfg ID を維持するには、install サブコマンドのあとに –p オプションを使用します。作成したシステムイメージを変更することなく、そのイメージのシステム ID を削除するには、–u オプションを使用します。ターゲットゾーンに対して sys-unconfig が実行されます。インストール完了後のゾーンの構成で使用する情報を含む sysidcfg ファイルを取り込むために、–c オプションを使用できます。
この手順例では、物理的にインストールされた Oracle Solaris 10 システムで作成されたアーカイブイメージに –a オプションを使用する方法を示します。
この手順を実行するには、大域管理者または大域ゾーン内で適切な承認を持つユーザーである必要があります。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用 を参照してください。
global# zoneadm -z s10sepvar install -a /net/data13/tmp/s10u10_sparc_sepvar.flar -p
インストールの完了につれてさまざまなメッセージが表示されます。これにはしばらく時間がかかることがあります。
global# zoneadm list -civ
ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / solaris shared - s10-zone configured /zones/s10-zone solaris10 shared
状態が構成済みであると表示された場合は、メッセージに示された修正を行い、zoneadm install コマンドを再度実行します。
状態が不完全であると表示された場合は、最初に次のコマンドを実行します。
global# zoneadm -z my-zone uninstall
次に、メッセージに示された修正を行い、zoneadm install コマンドをもう一度試します。
global# zoneadm list -iv
次のような情報が表示されます。
ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / solaris shared - s10-zone installed /zones/s10-zone solaris10 shared
# zoneadm -z s10sepvar install -p -a /net/data13/tmp/s10u10_sparc_sepvar.flar -u The following ZFS file system(s) have been created: rpool/zones/s10sepvar Progress being logged to /var/log/zones/zoneadm.20120519T151123Z.s10sepvar.install Installing: This may take several minutes...
トラブルシューティング
インストールが失敗した場合は、ログファイルを確認してください。成功した場合、ログファイルはゾーン内の /var/log にあります。失敗した場合、ログファイルは大域ゾーン内の /var/log/zones にあります。
ゾーンのインストールが中断または失敗した場合は、ゾーンの状態は不完全なままになります。uninstall コマンドに –F オプションを付けて実行し、ゾーンを構成済みの状態にリセットします。