パッチ操作が Oracle Solaris 10 ゾーン内から開始された場合、リモートシステムが別の solaris10 ゾーンであれば、パッチ操作は正常に動作します。ただし、リモートシステムがミニルート、または solaris10 ゾーンではない Oracle Solaris 10 システムである場合、この操作では未定義の結果が生成されます。同様に、パッチツールを使用して、Oracle Solaris 10 ゾーンではなくミニルートまたは物理システムから Oracle Solaris 10 ゾーンにパッチを適用すると、未定義の結果が生成されます。
一般に、patchadd および patchrm ツールでは、管理者はパッチ操作の実行時に代替ルートを指定できます。この機能により、管理者はリモートシステム (NFS 経由で root ディレクトリを表示できる Oracle Solaris 10 ミニルートおよび Oracle Solaris 10 物理システムなど) にパッチを適用できます。たとえば、Oracle Solaris 10 システムのルートディレクトリがローカルシステムの /net/a-system ディレクトリに NFS マウントされている場合は、ローカルシステムからリモートの Oracle Solaris 10 システムにパッチを適用できます。
リモートシステムにパッチ 142900-04 (または以降のバージョン) をインストールするには、次の手順に従います。
# patchadd -R /net/a-system 142900-04
詳細については、man pages section 1M: System Administration Commands の次のマニュアルページを参照してください。
patchadd(1M )、–R および –C オプション
patchrm(1M)