既存の Oracle Solaris 10 9/10 システム (またはそれ以降にリリースされた Solaris 10 アップデート) は、Oracle Solaris 11 システムの solaris10 ブランドゾーンに直接移行できます。
はじめに、zonep2vchk ツール (zonep2vchk(1M) およびOracle Solaris ゾーンの作成と使用 の第 7 章ゾーンの移行と zonep2vchk ツールについてに記載) を使用して、ソースシステムを検査し、必要な情報を収集します。このツールは、移行するシステムを評価し、zonecfg テンプレート (ネットワーク構成を含む) を生成するために使用されます。
元のシステムで実行されていたサービスに応じて、大域管理者または適切な承認を付与されたユーザーは、インストール後にゾーンを手動でカスタマイズする必要が生じる場合があります。たとえば、ゾーンに割り当てられた特権の変更が必要になる場合があります。この操作は自動的に実行されることはありません。また、すべてのシステムサービスがゾーン内で動作するとは限らないため、すべての Oracle Solaris 10 システムがゾーンへの移行に適しているわけではありません。