Oracle® CLI Tools for Oracle Solaris 11.2 ユーザーズガイド

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更新: 2015 年 11 月
 
 

RAID ボリュームの作成

始める前に

raidconfig を使用してボリュームを作成する (選択したディスク上の既存のデータが上書きされます) 前に、オペレーティングシステムのツールを使用して、接続されているディスク、それらの列挙、および保持するデータが含まれているかどうかを調べます。使用している OS ブートディスクまたはアプリケーションによって使用されるその他の論理ディスクを上書きしないように注意してください。

  • RAID ボリュームを作成するには、次のように入力します。

    raidconfig create raid options -d disks

    たとえば、コントローラ 1 にストライプサイズが 128K バイトで先読みキャッシュを有効にした RAID 0 ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。

    raidconfig create raid --stripe-size=128 --read-cache=enabled -d c1d0,c1d1

    create raid サブコマンドには、次の表に示されている 1 つ以上のオプションに加えて、-d オプションを指定する必要があります。

    ショートオプション
    ロングオプション
    説明
    –d
    –-disks
    ディスク ID 番号をコンマで区切ったディスクのリストを指定します。
    該当なし
    –-level
    ボリュームの RAID レベル (0、1、1E、5、10、50、60 など) を指定します。特定のコントローラに対してサポートされているレベルは、list コマンドのそのコントローラに対する「Supported RAID Levels」フィールドで確認できます。このオプションを指定しないと、レベル「0」が使用されます。
    該当なし
    –-name
    RAID ボリュームを示すユーザー定義の名前を割り当てます。この名前は空の文字列 ("") に設定できます。
    該当なし
    –-read-cache
    読み取りキャッシュには次のいずれかを指定できます。
    disabled – RAID 読み取りキャッシュを無効にします
    enabled - RAID 先読みキャッシュを有効にします
    enabled_adaptive - RAID 読み取り適応キャッシュを有効にします

    注 -  Sun Storage 6 Gb SAS RAID PCIe 内蔵 HBA (SGX-SAS6-R-INT-Z、SG-SAS6-R-INT-Z) および Oracle Storage 12 Gb SAS PCIe 内蔵 HBA (7110116、7110117) でのみサポートされます。

    該当なし
    –-stripe-size
    作成する RAID ボリュームのストライプサイズ (K バイト単位) を指定します。このオプションを指定しないと、コントローラでデフォルトのサイズが使用されます。
    該当なし
    –-subarrays
    入れ子の RAID レベル (10、50) に対して、RAID コンポーネントのサイズ (物理ディスクの数) を指定します。
    該当なし
    –-subdisk-size
    該当なし
    –-write-cache
    書き込みキャッシュには次のいずれかを指定できます。
    disabled – RAID 書き込みキャッシュを無効にします。
    enabled – RAID 書き込みキャッシュを有効にします。
    enabled_protect – バッテリが使用可能な場合にのみキャッシュを有効にします。

    注 -  Sun Storage 6 Gb SAS RAID PCIe 内蔵 HBA (SGX-SAS6-R-INT-Z、SG-SAS6-R-INT-Z) および Oracle Storage 12 Gb SAS PCIe 内蔵 HBA (7110116、7110117) でのみサポートされます。

    RAID ボリュームの最大容量は構成できません。HBA またはコントローラでサポートされている場合は、パーシャルディスクから RAID を作成でき、すべてのディスクのサイズが同じです。